ずずぶろぐ

ていねいでない暮らし

映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(2021年)を視聴した

こんにちは、ずず(zuzu)です。

期間限定でネットフリックスに加入している都合上、せっせと映画を視聴している今日この頃です。

今日感想などを書くのは、ネットフリックス制作映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』、原作は小説です。

2022年のアカデミー賞では作品賞本命と言われるも、『コーダ あいのうた』に敗れてしまった作品ですが、監督賞を受賞しており期待度大でした。


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時は1925年、約100年前の物語です。

舞台はアメリカのモンタナ州の荒野。

主人公のフィルは男らしさを重視するインテリのカウボーイで、同じくカウボーイの温厚な弟と、コックと使用人がいる屋敷で暮らしています。

ある時、食事先でフィルは、男が花なんて、ダンスなんてと腹を立て、クレーマーと化しました。

未亡人である女主人が泣いているのに気づいた弟は、その後、美しくか細い女主人と恋仲となり、兄に内緒で結婚し、同居を始めます。

フィルは仲間や動物には思いやりがありますが、女、若者、先住民には差別的で横柄な態度をとります。

したがって、弟の嫁はフィルのパワハラモラハラのターゲットとなってしまいました。

それは彼女の大学生の息子に対しても同じでしたが、夏休みの1ヶ月をフィルと過ごす中で、ふたりの関係は少しずつ変化していきます。

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ストーリーは伏線が多く、淡々として重苦しいのですが、最後にえっ!?と驚く展開となりました。

作品は、'ドラマ/ロマンス'とされていましたが、'サスペンス'の方が端的ではないかと。

'パワー・オブ・ザ・ドッグ'というワードは聖書に由来するようですが、私には全く理解できません。

ですので、'パワー・オブ・ザ・ドッグ'を自己流に解釈すると、'飼い犬に手を噛まれた'といったところに落ち着きました。

フィルが弱った体で、牛革で自作したロープを手に、"ボーイは(どこ)?"と青年を探すシーンは、哀れで物悲しかったですね。

ラストで弟と嫁が抱擁するシーンも、なんだか切なかったです。

またね。

【映画】『ワース 命の値段』(2019年)観てきた

こんにちは、ずず(zuzu)です。

今週はエレクトーンのレッスンがお休みでつまらないので、映画を観に行きました。

って、いつものことなんですが(笑)

映画館の予告編で何度も観て興味を持った、社会派ドラマ『WORTH ワース 命の値段』を鑑賞することにしました。


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9.11同時多発テロの被害者や遺族に補償金を支払するにあたり、その補償額を査定して、被害者や遺族の同意を得るまでの物語で、実話だそうです。

アメリカ政府はテロの被害者や遺族を救済するため、税金で9.11被害者補償基金を設立しました。

国のためにと基金を分配するプロジェクトの責任者となった主人公の弁護士、ケン・ファインバーグ(ユダヤ系の設定?)は、約7千人もの補償を規則にのっとり、迅速かつ適切に処理していこうとしました。

しかし、基金の決まりごとは完璧とは言えず、全ての被害者や遺族に平等ではありません。

被害者や遺族と面接を行う優秀な部下たちは次第に疲弊していき、被害者の中心的人物(イタリア系?)とは対立し、合意のサインの数はなかなか増えていきませんでした。

補償金の申請期限は約2年後の2003年12月。

期限を過ぎると、補償金は受け取れないか、訴訟になるかどちらかになります(実際には、後年2回にわたり申請期間を設けた)。

補償金を受け取るべき人へ補償金を届けるために、ケンは少しずつ変わっていくのでした。

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映画の始まりはちょっと退屈でしたが、面接で遺族が悲しみや不満をぶちまけるシーンが始まると夢中になりました。

この作品は、2年という限られた時間の中で、補償金を受け取る権利のある人に補償金を受け取ってもらうという、強い使命感で働く人々の物語です。

私も長く事務職をしていたので共感しかなく、力が入ってしまいました。

観てよかったです。

9.11はこれからも繰り返し映画化されるでしょう。

 

ところで、各種保険金受け取りの時効は、たいてい2年とされていますよね。

金額のことや過失相殺で苦情を言う人でも、裁判にする人を除いてはほとんどの人が2年以内にサインをすると、保険会社の人から聞いたことを思い出しました。

またね。

【ドキュメンタリー】ハリー&メーガン(2022年) エピソード6の感想など

こんにちは、ずず(zuzu)です。

今日は、Netflixオリジナルドキュメンタリー『ハリー&メーガン』の最後のエピソードの感想などを綴っていきます。


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エピソード6

エピソード6は2020年3月14日、カナダからロサンゼルスに向かう小型機の機内からスタートします。

ハリー&メーガンがイギリスを脱出して暮らしたカナダの家は、マスコミに囲まれ身の危険を感じるようになったため、別の場所に引っ越すことにしたのです。

小型機にはハリー&メーガンのほか、アーチー王子、メーガンの母、2頭の愛犬が搭乗しています。

次にハリー&メーガンが身を寄せたのは、一度も会ったことのない友人が所有するカナダのバンクーバー島の家でした。

よほど追い詰められていたのでしょう、身内より他人を信じるしかなかったのかもしれません。

バンクーバー島の家は6週間でマスコミに見つかってしまい、サンタバーバラの家に移ります。

そこでメーガン妃は流産を経験しましたが、1年間滞在したそうです。

 

2021年4月9日、祖父であるフィリップ王配が亡くなり、ハリー王子は葬儀に参列するためイギリスに帰ります。

そこで、親子の話し合いが行われました。

ハリー王子は、チャールズ国王とウィリアム皇太子は誤解していたと言葉を濁していますが、彼らから真の説明や謝罪を受けることは今後もないと判断し、次に進むことを決めたそうです。

2ヶ月後の6月4日、リリベット・ダイアナ王女が誕生しました。

アーチー王子はメーガン妃似で、リリー王女はブルーの瞳と赤みがかった金髪がダイアナ元妃譲りだそうですよ。

 

その後、一家はカリフォルニア州モンテシートに転居します。

ここは母が住んだかもしれない場所、とハリー王子はつぶやきます。

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ドキュメンタリーでは美男美女のセレブ生活と、海外の美しい風景の一部を垣間見ることができて大満足でした。

それに、ハリー&メーガンのみならず、登場する友人たちも上品な話し方をするので、英語が苦手な私でも聞きやすかったです(もちろん日本語字幕で視聴しましたが)。

しかし、プライバシー云々と主張しつつも、ドキュメンタリーでプライベートを切り売りして莫大な利益を得ているので、同情はできません。

ハリー&メーガンに警備費は出さないとした、当時のアメリカ大統領の判断は正しいと思います。

アメリカの王室ではありませんから。

意地の悪い見方をすれば、移住先を英語の通じる国ばかり選んでいること自体、ずるいと感じました。

冷たいようですが、ふたりの言動はあまりにも短絡的で、もっと上手く立ち回ることができなかったかと思います。

メディアは勝手に持ち上げておいて、突然落とすことを常套手段とします。

それに動じることなく、いつか巡ってくるかもしれない自分たちの番まで(王位継承という意味ではなく)、辛抱強く粛々と生きることができなかったのかと。

ドキュメンタリーでは、メーガン妃の涙にハリー王子が右往左往して、メディアや王室に敵意を向けているような印象を受けました。

ハリー王子は妻を支えるハウスハズバンドのようでしたね。

 

話は変わって、ドキュメンタリーに登場するアーチー王子の髪は、巻毛で赤毛のようでしたし、リリベット王女も少し髪の色が赤みがかっているように見えました。

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エリザベス1世赤毛だったようですが、ハリー王子はスペンサー家の赤毛が、アーチー王子とリリベット王女に遺伝していると語っています。

それで色白なのかもしれません。

ハリー王子は母方から受け継いだ赤毛を誇りに思っているようで、素敵でした。

またね。

【映画】アカデミー賞授賞式が終わった

こんにちは、ずず(zuzu)です。

アカデミー賞決まりましたね。

昨日は午前中からお昼過ぎにかけて、四六時中ネットをチェックしていました。

wowowには加入していないもので。

アナ・デ・アルマスへの激励のコールが聴きたかったなとは思いますが。

 

結果は、『エブエブ』の圧勝!

技術部門では西部戦線異状なし(私は未鑑賞)も高評価されました。

私がいいなと感じた『イニシェリン島の精霊』『フェイブルマンズ』は、箸にも棒にも引っかからず。

 

そもそも『エブエブ』ってそんなに素晴らしい作品だった?

本当に面白かった?

感動した?

斬新で革新的だった?

苦労人のアジア系中年女性の物語なのに、全く共感しなかったんだけど…

そもそもアカデミー会員って、男女比はどうなってるの?

女性は全体の5割に近づいているらしいけど、本当?

 

トップガン マーベリック』(音響賞受賞)や『エルヴィス』のように、心を揺さぶられ何度も映画館に足を運ぶような作品や、人生とは何ぞやと考えるきっかけとなるような『イニシェリン』『フェイブルマンズ』が無冠に終わってしまい、うーーーーん、かなり不満です。

とはいえ、めっちゃタイムリーな長編ドキュメンタリー『ナワリヌイ』は配信で鑑賞できるので、Netflix修行期間が終わったら視聴する予定です。

またね。

【ドキュメンタリー】ハリー&メーガン(2022年) エピソード5の感想など<その2>

こんにちは、ずず(zuzu)です。

Netflixオリジナルドキュメンタリー『ハリー&メーガン』エピソード5についての感想などの続きを書きますね。

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エピソード5つづき

2019年のクリスマスはサンドリンガムで過ごさなかったハリー&メーガンでしたが、翌月には故エリザベス女王が召集する家族会議に出席するため、ハリー王子はサンドリンガムに飛びました。

家族の大切な話をするときは、王宮ではなく私邸で、ということなのでしょうか。

ここにメーガン妃は出席することを許されませんでした。

ハリー王子はマスコミに勝手に公表された、将来の方向性を示した提案書を持参しましたが、現地では5つの選択肢を見せられました。

第1案は変更なし、第5案は全面撤回で、ハリー王子は折衷案である第3案、つまり、経済的自立をしつつ女王陛下に仕えるという案を選択しました。

しかし、そこは議論の場ではないということがすぐにわかりました。

兄ウィリアム皇太子はハリー王子を怒鳴りつけ、父チャールズ国王は真実ではないことを言い、故エリザベス女王は黙っていたそうです。

ハリー王子がサンドリンガムから出る車の中では、兄が弟をいじめたという記事を握りつぶすために、兄弟で共同声明を出すという話が出ました。

ハリー王子は返事をしていないにも関わらず、勝手に兄弟の友好的関係を表明する報道がなされたのです。

兄のためなら(王室は)何でも協力するが、自分たちは3年間何もしてもらえなかった…

そう悟ったふたりは、国外脱出及び公務引退を決めました。

 

報道だけでなく、SNSでのネガティブキャンペーンも勢いを増していました。

ツイッターを調査したところ、ヘイトを行っていたのは少数のアカウントで、白人女性で主婦だということが判明しました。

しかも彼(彼女)らは連携していたとか。

驚くことに、そこにはメーガン妃の異母姉サマンサもいたのです。

YouTubeで顔出しして批判する3人の女性も映し出されました。

素敵なインテリアをバックに、ロングヘアを整えて、濃いめのメイクでファッショナブルな30代前後と思しき女性たちが、堂々とヘイトしているのです。

 

メーガン妃はヘイトを行うマスコミや一般人を、退屈だから?、自社の利益のため?、人生に不満だから?、と問いかけます。

恐怖を与えることで、公的存在になることから身を引けというシグナルだと指摘する人物も登場します。

瞑想の指導者は、自分は良い人間だ、言われていることは違う、と主張するのは、獣の餌食になっているのと同じだとふたりを諭します。

 

メーガン妃はまた、恋愛でみんなのハリーを奪ったから非難されるとも考えていました。

しかしそれは、田舎でも都会でも王室でも同じだとも。

何かが(好ましくない方向に)変わると、人のせいにして自分を正当化する。

そのターゲットが自分だったと。

 

ハリー王子は、イギリスの君主制度から連邦国が脱退する動きがあることを懸念していました。

連邦国は有色人種は大半を占めます。

彼らと似た肌の色を持つメーガン妃が果たす役割があったであろうと語ります。

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出る杭は打たれる。

王室のプライバシー侵害については、本当にお気の毒だと思います。

誹謗中傷については、王室に限らずどこでも誰にでも起こり得ることなので、訴えたところで抑止にはなっても大した解決策にはならないので、スルー力を鍛えるしかないのかもしれません。

 

YouTubeで誹謗中傷する、そこそこキレイめの女性たちには本当に驚きました。

私たちのハリーが、年上で離婚歴のある有色人種のアメリカ女に奪われたのが悔しくてならない、といった負の感情をむき出しにしているのです。

退屈で満たされない、自分が思うほど評価されていないと感じている女性たちなのでしょうか。

 

結局は赤毛が排除されたという事実。

個人的には、いつか和解するときが来ることを祈っています。

またね。

【ドキュメンタリー】ハリー&メーガン(2022年) エピソード5の感想など<その1>

こんにちは、ずず(zuzu)です。

今日はNetflixオリジナルドキュメンタリー『ハリー&メーガン』の感想の続きで、エピソード5を視聴して考えたことなどを書いていきますね。


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エピソード5

エピソード5は、アーチー王子が迷路を走り回るところから始まります。

メーガン妃は自分はすばらしい子ども時代を過ごしたけど、さみしさを感じることも多く、アーチー王子には自分が夢見たたくさんのいとこや親戚を作ってあげることができると思ったそうです。

そんなメーガン妃にとって、2018年、故エリザベス女王の私邸サンドリンガム・ハウスに王族が集まって過ごしたクリスマスは最高の経験でした。

 

しかし、その頃メーガン妃に対する世間のバッシングは加速していき、腹違いの姉同様、実父までもがメディアに登場して、信じられないことに王室を批判しました。

困ったメーガン妃は、相談した故女王やウィリアム皇太子から父に手紙を書くように勧められましたが、その私信はすぐにタブロイド紙によって公開されました。

夫妻はその会社を訴えましたが、王族は(トラブルを)静観するものだとして、またもや反発を招きます。

それを契機として、夫妻はイギリスを離れようとします。

 

2019年のクリスマスは王室の伝統に従わず、一家はサンドリンガムではなくカナダで過ごしました。

その後夫妻は、ロイヤル・ロタ(王室を優先的に取材できる記者クラブで、同時に王室の広報としての役割を果たす)から遠く離れたカナダに移住し、王室から経済的自立をした上で、公務に従事することを希望し、王室に説明しようとしました。

チャールズ国王からその計画を文書にするよう言われ、正月3が日を費やしてメールを作成して送ったそうです。

メールには、計画が実行できなければ公爵位を放棄すると記しました。

しかし、そのメールも5日後には新聞の一面を飾ります。

王室がマスコミに情報を流しているのです。

他の王族のゴシップを書かれるくらいなら、メーガンを叩いて紙面を埋めるのをよしとしていると言います。

追い詰められた夫妻は、公務を減らしつつも、経済的に自立するという声明を出しました。

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王室がクリスマスをサンドリンガムで過ごす習慣があることは、映画『スペンサー ダイアナの決意』を鑑賞して知りました。

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『スペンサー』はフィクションとはいえ、ダイアナ元妃や子どもたちがあまりに気の毒だったため、止むに止まれず元妃のとった捨て身の行動は爽快であり、共感しました。

ところが、ドキュメンタリーではハリー王子が、サンドリンガムにはたくさんの幸せな思い出があると言っているので、『スペンサー』はフィクションで間違いないようです(笑)

 

一家が他国に移住し経済的自立するというのは、自国に嫌気がさしただけでなく、王室には税金が投入されているのだから、私生活を見せろ、何を書かれても撮られても文句は言わせない、どうせ王室は反論しないとつけ上がっているマスコミや国民が許せないのでしょう。

マスコミを訴えたことは、王室の方針ではタブーでした。

しかし、アメリカ人のメーガンは、ただじっと我慢することはできなかったのだと思います。

日本の皇室も同じですね。

税金で生活しているくせにと言われ続ければ、一時金は辞退するので放っておいてください、となるわけです。

王室の反論しない姿勢は、要は相手にしないということで、相手にする価値がない人間たちとみなしているということだと思います。

いちいち反論して神経をすり減らすより無視を決め込むほうが、かかる時間(とお金)を節約して、別のことに回すことができますし。

日本の芸能人を見ても、スルー力のある人は長年生き残っている気がします。

売られたケンカを買わないことが、上流階級としての生き方なのでしょう。

金持ちケンカせずって言いますしね(笑)

 

最後にちょっと余談。

'アーチー'という名前は勝手な推測ですが、メーガン妃がイギリスっぽい名前を提案したのかもしれません。

私はすぐに、少女漫画『キャンディ♡キャンディ』のアーチーボルト・コーンウェルというキザな青年を思い出しました(笑)

キャンディはイギリスの孤児でしたが、調べてみるとアメリカ生まれで、赤毛のアンのようにたくましく生き、確か恋人を追ってアメリカに渡ったと記憶しています。

大西洋をまたにかけた恋…

孤児ではありませんが孤独を感じることが多かったメーガン妃は、上昇志向が強いあまり、キャンディのような激しい生き方をしてしまうのかもしれません。

またね。

【映画】『ファイブルマンズ』(2022年)の町山氏の解説が深い

こんにちは、ずず(zuzu)です。

昨日、映画監督スティーブン・スピルバーグの自伝的映画『フェイブルマンズ』の鑑賞記録をブログに残しました。

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そして答え合わせ的に、大好きな映画評論家の町山智浩氏の解説動画を視聴しましたが…


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うーー深い。

スピルバーグを史上最高の映画監督と讃えつつ、映画史からアメリカの世相、音楽まで含蓄がものすごい。

おまけに、スピルバーグに1回インタビューをしたことがあるという、経験値の高さ。

さらに、そのときのことを『フェイブルマンズ』の解説に引用していました。

スピルバーグは勉強もスポーツも苦手な少年で、体格は小柄で怖がり、家に帰れば両親の仲は険悪で、きょうだいは妹が3人で遊び相手にならず、映画しか行き場所がなかった、つまり消去法で残ったのが映画だと町山氏は力説しています。

ご自身ももしかして?と勘繰ってしまいますが(笑)

確かに、スピルバーグが長身のイケメンスポーツマンだったら、カメラは手にしていなかったかもしれませんね。

ユダヤ系っていう立ち位置も、実際ビミョーそうですし。

映画制作って繊細でマニアックでしょうからオタク向きなのかもですが、大衆の賞賛を得てマネタイズするとか、作品に芸術性を持たせるには特別な才能が必要ですよね。

 

上の動画では、疑問が解決できてスッキリしました。

なぜ、スピルバーグ家’ではなく、’フェイブルマン家’なんだろうって、動画を視聴するまで全く分かりませんでした。

なんて鈍感なんだろう。

存在がよく分からないベニーという男性が、後々意外な形で関わってくるとは…

『フェイブルマンズ』は家族の深部を描くため、103歳の父親を見送るまで映画にできなかった物語だそうです。

スピルバーグは両親のことを思いやりながら、ずっと心に温めてきたのでしょうね。

 

'地平線'の件は、町山氏のツイッターを拝見して驚きました。

私は単純に映画制作の技術上のアドバイスだと理解していましたが、真のメッセージは違いました。

どんな人生を歩むか、それは自分で決める、ということですね。

別に王道の人生を選んでもいいけど、映画を作るならその道を選んではいけない。

このように様々なエピソードに隠喩が込められていると、ストーリーを追うだけの鑑賞では、重要なメッセージを受け取るのは難しいですね。

 

同じくツイッターで、『フェイブルマンズ』のテーマは'映画というものの恐ろしさ'だと言っていて、えーって。

私は家族の物語としか感じなかったんですけど。

でも、今考えると、ノスタルジックな家族の物語と見せかけながら、映像の恐ろしさも含めて、やはり'映画づくりは子ども時代に学んだ'ということを伝えたかったのでしょう。

 

映画評論家って、その作品の背景やあらすじ、見どころをネタバレにならないように、いいところも悪いところも自分の言葉で伝えつつ、その映画を鑑賞したいと思わせる仕事なんだろうなー。

私は昨日、映画の感想のようなものを書きましたが、考察がここまでプロと被らなかったのは、ある意味誇らしいです(笑)

これからも感じたことを、つたない自分の言葉で書いていきたいと、気持ちを新たにしました。

特に、理解できなかったときや、つまらなかったことについては、正直に語っていこうと思います。

またね。