こんにちは、ずず(zuzu)です。
期間限定でネットフリックスに加入している都合上、せっせと映画を視聴している今日この頃です。
今日感想などを書くのは、ネットフリックス制作映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』、原作は小説です。
2022年のアカデミー賞では作品賞本命と言われるも、『コーダ あいのうた』に敗れてしまった作品ですが、監督賞を受賞しており期待度大でした。
時は1925年、約100年前の物語です。
主人公のフィルは男らしさを重視するインテリのカウボーイで、同じくカウボーイの温厚な弟と、コックと使用人がいる屋敷で暮らしています。
ある時、食事先でフィルは、男が花なんて、ダンスなんてと腹を立て、クレーマーと化しました。
未亡人である女主人が泣いているのに気づいた弟は、その後、美しくか細い女主人と恋仲となり、兄に内緒で結婚し、同居を始めます。
フィルは仲間や動物には思いやりがありますが、女、若者、先住民には差別的で横柄な態度をとります。
したがって、弟の嫁はフィルのパワハラとモラハラのターゲットとなってしまいました。
それは彼女の大学生の息子に対しても同じでしたが、夏休みの1ヶ月をフィルと過ごす中で、ふたりの関係は少しずつ変化していきます。
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ストーリーは伏線が多く、淡々として重苦しいのですが、最後にえっ!?と驚く展開となりました。
作品は、'ドラマ/ロマンス'とされていましたが、'サスペンス'の方が端的ではないかと。
'パワー・オブ・ザ・ドッグ'というワードは聖書に由来するようですが、私には全く理解できません。
ですので、'パワー・オブ・ザ・ドッグ'を自己流に解釈すると、'飼い犬に手を噛まれた'といったところに落ち着きました。
フィルが弱った体で、牛革で自作したロープを手に、"ボーイは(どこ)?"と青年を探すシーンは、哀れで物悲しかったですね。
ラストで弟と嫁が抱擁するシーンも、なんだか切なかったです。
またね。