こんにちは、ずず(zuzu)です。
映画『スペンサー ダイアナの決意』を鑑賞しました。
敬称は1991年当時のものを使用しますね。
ちなみに1991年クリスマスは、
・ダイアナ妃 30歳
・チャールズ皇太子 43歳
・エリザベス女王 65歳
・ウィリアム王子 9歳
・ヘンリー王子 7歳
でした。
この作品では、ダイアナ妃が離婚を決意したとされる、1991年のクリスマスイヴから3日間、エリザベス女王の私邸サンドリンガム・ハウスで過ごした様子が、寓話として描かれています。
映像はとても美しく好みでした。
ダイアナ妃以外の主要人物はイギリス人俳優を配役しています。
ハリウッド俳優のような派手さはありませんが、落ち着いた演技がとてもよかったです。
誰も顔は本物と似ていないのですが、佇まいや仕草はしっくりきていて素晴らしいと思いました。
一番のそっくりさんは、カミラ夫人かな(笑)
全般的にダイアナ妃が陰鬱で、わがままとも取れる行動に、いい加減にしてよーと言いたくなる場面が多々あり…
夫であるチャールズ皇太子からは、”王族として期待される振る舞いをしてほしい”とはっきり言われ、子どもからも”マミー(時間を守って)早く来て”と言われるも、上手く適応できず、我を通そうとするダイアナ妃。
実際は、子どもたちは寒くて堅苦しいサンドリンガム・ハウスでクリスマスを過ごすことにうんざりしていて、ウィリアム王子は狩猟はイヤだと言います。
チャールズ皇太子も本音は同じでしたが、それを表に出すことは決してしません。
我慢できないのはダイアナ妃だけです。
しかしそれは、チャールズ皇太子の仕打ちがあってのことでした。
ダイアナ妃は、夜中に私邸を抜け出し、空き家となっている近くの実家を訪ね、そこでのびのびと過ごした少女時代に思いを馳せます。
そして翌日、思い切った行動に出るのでした。
この作品はこれまで観た映画のように、ダイアナ妃の生涯を追ったものではなく、人生のほんの一時期をクローズアップした物語です。
中盤まではなかなかストーリーに入っていけず、途中苦手なサイコスリラーっぽい演出もあり不安でしたが、最後はちょっとしたどんでん返しになっていて、展開としては大好物でした。
「マミー、この車いいね」
「この曲いいね」
マナーに気を遣う食事より、手づかみでワシワシ食べたいお年頃の子どもたちでした。
結局ダイアナ妃は、夫(と姑?)以外の誰からも愛されていたんです。
それが最後つながって、ウルウルしてしまいました。
またね。