こんにちは、ずず(zuzu)です。
ゴールデングローブ賞作品賞(ドラマ部門)を受賞した『フェイブルマンズ』を観てきましたので、感想などを書きたいと思います。
スティーブン・スピルバーグが映画界で活躍するまでの自伝であり、家族の物語。
スピルバーグが自身を投影したのが主人公、サミー・フェイブルマン少年です。
幼い頃から撮影に興味を持ち、映像制作でいくつかの成功体験をしますが、それ以外はパッとしない少年でした。
そんな大人しい少年が、“映像は事実を映す”と言って高校を卒業するまでに成長したのはカッコよかったです。
列車が衝突するシーンはジョーズみたいで、ボーイスカウトのシーンはインディ・ジョーンズのようで、E.T.っぽいシーンもあり、プロムはウエストサイド物語!?って妄想してしまったのですが(笑)
と書くと、スピルバーグの才能の片鱗をつなぎ合わせただけのストーリーのようですが、それだけでないのがこの作品の素晴らしさだと思います。
子ども時代は割と幸せな家族だったけど、他の家族と違っていることもあった。
技術者の父の仕事の関係で引っ越しが多くて苦労した。
みんながクリスマスをお祝いしているとき、うちはしなくてつまらなかった。
芸術家肌の母はメンタルが弱く、家事ができないことがあった。
カリフォルニアの高校では、ユダヤ人というだけでいじめられた。
意外なことが原因で両親は離婚することになり、兄妹は傷ついた。
恋をしたけど、幼すぎた。
大学は寮生活に馴染めず、パニック障害(?)を患い中退した。
ハリウッドでは自力で人脈を作り、映画の世界への足掛かりをつかんだ。
僕の育った家は一見平凡でも、振り返ってみると色々あったんだ。
君はどうだった?
得意なこと、苦手なことはみんなそれぞれ違う。
だけど、みんな違って、みんないい。
家族も人生も。
そんなメッセージを受け取ったような気がします。
観終わってから、じわじわと温かい気持ちがやってきました。
先日鑑賞した『エブエブ』が全く合わなかったので、余計にホッコリできました。
スピルバーグは、こういうのがいいな。
スピルバーグの作品でひとつでもお気に入りがある人には、必ず観てほしい作品です。
またね。