こんにちは、ずず(zuzu)です。
先週のエレクトーンのレッスンの続きです。
楽譜を忘れやる気をなくし、早めにレッスンを切り上げようとする私に、
「そういえばzuzuさんに聞きたいことがありました。カジュアルモデルと教室のカスタムモデルを弾いていて違いは感じますか?」
と先生がたずねました。
カジュアルモデル(ELC-02)は私が所有するエレクトーンの型で、教室では高級グレードのカスタムモデル(ELS-02C)が備え付けられています。
質問の真意がわからないので、
「あるといえばありますが…鍵盤のタッチが違うような…」
とあいまいに答えると、
「カジュアルモデルとカスタムモデルの鍵盤は同じはずですが」
と先生。
スタンダード鍵盤(FS)とカスタム鍵盤(FSV)の違いで、ホリゾンタルタッチができるかできないかの差があるだけだそうです。
「そうですか…カジュアルモデルはデザインがよくて、個人的にグッドデザイン賞をあげたいくらい気に入っています(笑) それと頑丈なカスタムモデルより力の強弱がダイレクトに伝わるような気がして、弾いていて楽しいです♪」
「そんなに差はないですよね…」
先生は、カジュアルモデルとカスタムモデルの差がないことを確認したかったようでした。
そして、興味津々で質問の理由を聞きました。
すると、生徒さんでエレクトーンの買い替えをしたいけど、保護者がカスタムモデルは高価で買えないので、カジュアルモデルにするか迷っているとのこと。
その保護者に"先生はどう思いますか?"と聞かれたため、"カジュアルモデルを使っている人に聞いてみますね"と答えを保留しているとのことでした。
「その生徒さんは子どもですか?」
「子どもです」
「難しいですね…高校生以上なら迷わずカジュアルモデルを推しますけど…」
子どもは伸びしろを考慮する必要があるし、教室でも発表会でもグレード試験でもコンクールでもカスタムモデルを弾くことになるので、私が親ならカスタムモデルを選ぶかな(もちローンで。子どもが飽きたら自分が弾く♪)。
とはいえ、軽自動車1台相当の値段の楽器を買うことは、子どものためとはいえ、たとえ家計に余裕があっても躊躇してしまうのは当然のこと。
「今はどの機種を使っているんですか?」
「ひとつ前のゼロワン(ELS-01)です」
ゼロワンは20年前に発売された機種で、現在はゼロツーが最新で主流です。
「2度もエレクトーンを買うは負担ですよね」
「譲ってもらったって聞きました」
「へえ〜」
私が"親なら買ったれよー"と思うのと同じく、先生も内心はカスタムモデルを買ってあげて欲しいを思っているに違いありませんが、軽々しく言えないですよね…
「その子はゼロワンで弾くのはつまらないと言うんです。ゼロツーのリズム(レジストのこと)を買っても、ゼロワンでは出ない音があるんですね。だから、"リズムはゼロワン用とゼロツー用を両方買って、家ではゼロワンで練習して、レッスンではゼロツーで弾いてみよう"と言っているんですが…」
子どもの気持ちを考えるとカスタムモデルを買ってあげて欲しいけど、子どものお稽古事にそこまでお金をかけられない親の気持ちもよくわかります。
イノベーションのジレンマとは意味合いが違いますが、エレクトーンは現在競合機種がないため価格が上がり放題です。
このままエレクトーンが高額になってしまうと、楽器に新たな魅力を持たせないと業界自体が斜陽となってしまうでしょう。
てか、もうなってる…
少子化ですし、大人の初心者はたいていピアノを選びます。
電子ピアノは10万円台で手に入りますからね。
「そのお子さんがどうなったか、教えてくださいね♪」
経過を陰ながら見守りたいと思います(笑)
またね。