こんにちは、ずず(zuzu)です。
大型の本棚を断捨離したくて、本を断捨離しています。
近頃は、ブックオフの買取額が寄付になるというプロジェクトに出品しています。
今回は、元祖ミニマリスト(ただしご本人は’捨て変(態)’と称しています)ゆるりまいさんのコミックエッセイ5冊を断捨離することにしました。
もう1冊持っていたフィクションは先に処分したので、画像はありません。
紙の本を処分するにあたり、5冊全部を読み返しました。
読んだ順番は、『わたしのウチには、なんにもない。』シリーズを順番に読んだ後、『なんにもない部屋の暮らしかた』を読みましたが、出版順に時系列で読むべきでした。
『わたしのウチには、なんにもない。2』では”冷蔵庫の中身は見せない”と言っていましたが、次に出版された『なんにもない部屋の暮らしかた』では冷蔵庫の中身の一部がありましたから(どーでもいい)。
初めてゆるりさんのモデルルームのような自宅の写真を見たときは、キワモノを見たようで驚きました。
『わたしのウチには、なんにもない。1』をすぐに購入し、その後は新刊が出れば購入していました。
残念なことに、ゆるりさんと私は同じ日本人とは思えないほど習性が異なり、年代も違えば好みも違うので参考にはなりません。
ただただ読み物として楽しんでいました。
『わたしのウチには、なんにもない。1』の冒頭ですでに、ゆるりさんのお祖母様は大学教授(!)、お母様は教員と紹介されていたのにすっかり忘れていて、『わたしのウチには、なんにもない。4』を読んでビックリしつつも、心が揺れました。
ゆるり家の女性は、知的な職業婦人ばかり。
だからなのか、私が一番共感できるのはゆるりさんの夫です。
こだわりが少なく、温厚で、のんびりしていて懐が深い。
私は温厚ではないけれど、自分に一番近い感じなので、私の片付けもこだわりをなくして、物を少なくするしかないんだなーと、今回の再読で確信しました(笑)
それと、今回じ〜んとしたのは、『わたしのウチには、なんにもない。2』で、離婚後離れて暮らしているお父様の実家が3.11の津波で流されてしまい、家族のアルバムが消失してしまった件です。
お父様はいつか実家から両親の写真を持ち帰ろうとしていたのに行動に移さなかったことを、後悔していました。
そこでゆるりさんが、お祖父様の形見分けでもらった写真をお父様に差し出すというエピソードに、涙腺が緩みました。
写真には
人を元気づける力が
あると知った。
(株)エンターブレイン発行 (株)KADOKAWA発売 ゆるりまい著『わたしのウチには、なんにもない。2なくても暮していけるんです』(2013年)より引用
そう、写真って会えない人に会うことができるし、ずっと一緒にいられる。
私が断捨離して後悔しているのは、たった1枚の写真を手元に残さなかったこと。
だから、写真は一番写りのいいものをだけを残し、残した写真は紛失や災害に備えて、できれば電子化しておくのがいいと思います。
静止している写真とは別に、動画や音声にも良さがありますよね。
『なんにもない部屋の暮らしかた』はコミックエッセイと言うより、写真やイラストがたくさんのお片付け指南本といった体裁です。
再読して気がついたのは、ゆるりさんはイラストが上手だなーということです。
字もとてもていねいで、以前よく読んでいたさくらももこさんのエッセイに通じる何かがあるように感じました。
ゆるりさんの著書はKindle化されているので、また読みたくなったときはそちらを利用しようと思います。
またね。