こんにちは、ずず(zuzu)です。
今日も『Elvis:What Happened?』第11章の感想などを書いていきます。
第11章の後半は、主にトム・パーカー大佐について書かれていました。
大佐は有能なプロモーターでありビジネスマンで、かつハードワーカーだったそうです。
1955年の終わり、サン・レコードのサム・フィリップスが、ドット・レコードの音楽プロデューサーであるランディ・ウッドに、エルヴィスとの契約を7,500ドルで売却しようと持ちかけました。
当時としては高額の取引であり、ウッドは、エルヴィスがスマッシュヒットを出したことを'まぐれ'だと思っていたため、フィリップスの申し出を断りました。
一方で、大佐の部下であるオスカー・デイヴィスは、エルヴィスの歌を賞賛していました。
大佐はデイヴィスの評価に信頼を寄せていたものの、友人のRCAビクターのA&R(アーティストの才能発掘と芸術的発展を統括する部門)であるスティーブン・ショールズから、オスカー・デイヴィスの所感を繰り返し聞くまで、動くことはありませんでした。
ショールズは大佐に、ルイジアナ・ヘイライドでもみくちゃにされたのがエルヴィスだと話します。
ルイジアナ・ヘイライドは、ルイジアナ州シュリーヴポートで開催されるカントリー&ウェスタンの大きなショーで、ラジオやテレビで放送されていました。
大佐はシュリーヴポートに行き、エルヴィスのショーを見て、すぐに考えを変えました。
エルヴィスのセクシーさに価値を見出したのです。
当時、色気を売り物にしている男性歌手は他にいませんでした。
大佐は一目見てエルヴィスを気に入ったのです。
大佐はエルヴィスのマネージャーのボブ・ニールに、ボブが知らない地域を営業しようと提案します。
大佐は他の歌手の仕事で、アメリカを知り尽くしていました。
大佐がエルヴィスのマネージャー業を取って代わるのは時間の問題でしたが、ボブと揉めることはなかったとのこと。
その後、大佐はエルヴィスをルイジアナ・ヘイライドから離れさせると言ったのでした。
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第11章の後半の前半部分をざっくり書いてみました。
大佐の経歴については、レッド・ウェストは全て知っているとした上で、オランダからの不法移民ということには言及せず、18歳までは大佐のおじさんが経営するサーカスで、あらゆる変わった仕事をしていたというところから語っています。
また、第11章を読んでいると、エルヴィスの可能性を信じていたのは、大佐(とサン・レコードの関係者)とファンだけだったのではないかと思ってしまいました。
あと少し書きたいことが出てきたので、第11章の感想は次回に続きます。
またね。