今日もまた『Elvis:What Happened?』第10章の感想などを書いていきます。
エルヴィスのマネージャーを務めていたボブ・ニールは、メンフィスのラジオ局のDJで、コメディアンでもありました。
ボブ・ニールが自身のラジオ番組でエルヴィスを宣伝したおかげで、200マイル離れた所からもお呼びがかかるようになり、最初のころは、ボブのお笑いとブルー・ムーン・ボーイズの音楽は、同じくらい人気だったそうです。
遠くでショーを行うときは、ボブはエージェントやプロモーターとしての仕事はするものの、いつも同行するわけではありませんでした。
ところが、ギャラの配分は、ボブが総収入の1割を取り、広告宣伝費として1割をプールし、残りの半分をエルヴィス、その残りをスコティ・ムーア、ビル・ブラック、D.J.フォンタナで分けるという取り決めでした。
バックバンドのミュージシャンは間に合わせの伴奏者ではなく、3人は独特のプレスリー・サウンドを作っていて、同程度のバンドよりとても人気がありました。
しかし、エルヴィスが自信をつけるにしたがい、エルヴィスのスターとしての魅力が目立ってくるようになりました。
そして、ボブは南部の遠くの都市からの依頼に応えます。
レッド・ウェストは熱心な運転手として、南部の各地を遠距離ドライブしました。
総収入の4割がエルヴィスの取り分でしたが、エルヴィスは衣装を購入したり、ガソリン代、食費を負担するほか、残りを両親に渡していました。
そしてレッドの取り分はというと…ギャラは1銭も支払われなかったそうです。
しかし、レッドはビジネスや音楽を学び、素晴らしい経験をしていたので、そんなことは問題ではなかったと言っています。
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この先の話にもう少し触れたかったのですが、今回はここまでにしました。
この時代、レッドはカレッジの学生だったか、カレッジを卒業したころだと思います。
こんなハードな生活をしながら、カレッジを卒業したレッドは優秀ですよね。
と言いつつ、この後にレッドが語ることは、ある意味残酷な真実であると私は感じたのですが…
またね。