こんにちは、ずず(zuzu)です。
『Elvis:What Happened?』第6章の感想の続きを書きますね。
レッド・ウェストが語るエルヴィスです。
高校で開催されたコンサートで一躍時の人となったエルヴィスは、卒業までの半年間、ギターをぶら下げて学校のパーティーに参加するようになったそうです。
始めは部屋の隅のほうにいても、すぐに歌うように促されたそうで、何だかうれしくなってしまいました。
高校を卒業したエルヴィスは、(何回か仕事を変わっているかもしれませんが)トラックの運転手の仕事に就きました。
エルヴィスより1つ年下のレッドは高校生でしたが、ときどき顔を合わせては、近況を報告していたそうです。
エルヴィスはトラックの運転手として幸せで、とてもその仕事を気に入っており、将来の展望を持っていたそうです。
そして、パフォーマンスへの夢も心に持ち続けていました。
いじめられっ子だったエルヴィスが明るくなっていく様子が伝わってきて、ほっこりしました。
エルヴィスのトラックの配送ルートの途中には、サン・レコードがありました。
エルヴィスは通るたびに、"いつかここで歌ってチャンスをつかみたい"と考えていたのでしょう。
そのサン・レコードで、マリオン・ケイスカーというオフィス・マネージャーの女性が、歌の録音に来たエルヴィスに可能性を感じ、有料のレコード製作と別に、エルヴィスの歌をテープに録音して、連絡先を控え、オーナーのサム・フィリップスに聴かせて、その結果を連絡することにしました。
それがきっかけで、セッションに参加することになり、"ザッツ・オール・ライト・ママ"が生まれます。
エルヴィスはサムのことを尊敬していましたが、レッド曰く、エルヴィスは雑誌や新聞のインタビューで、毎回自分がどうやってデビューしたのかということを、何度聞いたかわからないほど、繰り返し語ったそうです。
今の自分があるのは、マリオンのおかげだと。
あの日マリオンが非番だったら、今もトラックの運転手をしていたと。
彼女は本当の意味で仕事をした人だと、ずっと言い続けたそうです。
エルヴィスがマリオンのことを語らなければ、功労者はサムのみになってしまいますからね。
マリオンから折り返しの電話が来たときは、本当にうれしかったと思います。
エルヴィスはマリオンに感謝してもしきれないほどの恩を感じていたのでしょう。
またね。