こんにちは、ずず(zuzu)です。
昨日の続きで、『Elvis:What Happened?』第11章の感想などを書いていきます。
1955年の終わり頃、レッド・ウェストのお母さんのベッドでの未遂事件(?)が転機となったとレッドは言いますが、エルヴィスは内気さがなくなり始め、周囲に女の子がいてもリラックスするようになりました。
しかも急速に。
ひとたびエルヴィスは、自分が女の子を簡単に手に入れることができると知ると、レッドたちは女の子をエルヴィスの元へ2人、日によっては3人送り込んでいたそうです。
このエルヴィスの新たな嗜好は、間接的にレッドと大佐の間に軋轢を生じさせることになりました。
それでもレッドは、大佐をだんだん好きになり、その後は何年もの間、尊敬していたそうです。
1956年、大佐は約1ヶ月の間、エルヴィスのマネージャーを務めました。
ちょうどその頃、サウスカロライナ州でのショーの翌日の夜に、ヴァージニア州でショーの予定がありました。
ショーが連続する場合はバカなことをする時間の余裕はなく、食事をとったら寝て、次の目的地へ車を走らせなければなりません。
しかしその夜、エルヴィスは特別可愛い女の子をナンパし、宿泊先のモーテルに連れ込みました。
"結構なことで"とレッドは言っていますが(笑)
翌朝、レッドはエルヴィスを起こしに行きますが、エルヴィスは起きてきませんでした。
そのときすでに時間に遅れていていましたが、エルヴィスは女の子と寝床から出てきません。
やっと起きてきたときには、女の子にかなり叩かれたらしく、ひどい姿だったそうです。
その日はみぞれと雨で天候が悪く、雪の中をレッドは無謀運転でヴァージニアを目指しました。
なんとか目的地にたどりついたときは、15分かそこらの遅刻だったそうです。
そしてそこには、雪の中Tシャツ姿で葉巻をくわえ、汗をかいている男性が、"お前殺すぞ"とでも言いたげな表情で待ち構えていました。
しかも、その男性が殺したかったのはエルヴィスではなく、レッドでした。
男性から自己紹介がなくても、レッドはその人物が大佐だとわかったそうです。
一方、エルヴィスはといえば、何も言わず建物の中へ入り、衣装に着替えたとのことでした。
ショーの後、レッドは夜通し大佐のそばで怯えました。
大佐から、"エルヴィスの失敗は、いつでもお前の責任だ"と一喝されたそうです。
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エルヴィスのちょっと変わった趣味はさておき、初対面の大佐から怒鳴られたレッドとしては、"自分はエルヴィスの友だちとして、善意で運転手をしているんだ"と言いたかったでしょう。
エルヴィスが女の子と部屋で過ごすようになって生活が乱れ、時間に正確だったエルヴィスが寝坊するようになったのは、なんとも残念としか言いようがありませんね。
またね。