こんにちは、ずず(zuzu)です。
第8章からは学ぶ事がない、と言いつつ、今日も『Elvis:What Happened?』の第8章の感想の続きを書いていきます。
エルヴィスはたくさんの邸宅を所有していましたが、気分次第でどこもが射撃場になり、修羅場だった模様です。
処方薬でハイになっていないときでも、射撃の練習に何時間も費やしていたとか。
特に気に入っていたのは、プールを風船や電球などの灯りでいっぱいにして、それらを的にして撃ちまくるというもので、射撃が終わった後のプールは、破れたゴムや割れたガラスの廃棄物置き場と化していました。
それ自体は多少危険であっても、ヒマつぶしとして大目に見られていましたが、銃を公の場で見せてしまうのは狂気だったと、レッド・ウェストは語っています。
車に乗っているとき、エルヴィスは他車から追い越されると激怒していたそうです。
生意気な男たちが、エルヴィスが車に乗っていると気づくと、猛スピードで追い越して大声で侮辱し、卑猥なジェスチャーをすることが多々ありました。
しかし、エルヴィスに全く気がつかないドライバーが、ただ単にエルヴィスの乗った車を追い越したとき、エルヴィスは警官に憧れる少年心をかき立てられ、仰天の行動に出ました。
エルヴィスはその車を追い越し、大声て停止させ、たくさん集めている警察関係のバッジのひとつを見せ、なんとそのドライバーに説教を始めたそうです(笑)
自分はいつも猛スピードで運転するのに…
エルヴィスは自分が法律だと信じていた、とデイヴ・ヘブラーは言います。
エンタメの世界で成功して大事にされてきたのはわかるが、あまりに現実を見る能力に欠けていると。
あたかも、特権を不正使用しているようだったと。
エルヴィスは自己コントロールが全くできないから、銃を撃ちまくる。
子どもが理由もなく石を窓に投げつけるのと同じ。
だからデイヴは、エルヴィスを手に負えない悪ガキに例えています。
あるとき、エルヴィスはグレイスランドで、車の屋根の上にビールの缶を置いて、それを的に銃を撃っていました。
その銃弾が、危うくデイヴに当たりそうになったそうです。
デイヴは、誰かがこのことを記者に話したらどうなるか、と思ったそうです。
だけど、心配しているのは自分だけのように見えたとも言っています。
前回のブログに書きましたが、ソニー・ウェストも同じように感じていました。
半世紀前の、銃の所持が合法のアメリカでも、エルヴィスの銃の扱い方は異様だったのでしょうね。
またね。