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ていねいでない暮らし

【本/推し】『ELVIS What Happened?』第8章の感想など<その3>

こんにちは、ずず(zuzu)です。

第8章からは学ぶ事がない、と言いつつ、今日も『Elvis:What Happened?』の第8章の感想の続きを書いていきます。

エルヴィスはたくさんの邸宅を所有していましたが、気分次第でどこもが射撃場になり、修羅場だった模様です。

処方薬でハイになっていないときでも、射撃の練習に何時間も費やしていたとか。

特に気に入っていたのは、プールを風船や電球などの灯りでいっぱいにして、それらを的にして撃ちまくるというもので、射撃が終わった後のプールは、破れたゴムや割れたガラスの廃棄物置き場と化していました。

それ自体は多少危険であっても、ヒマつぶしとして大目に見られていましたが、銃を公の場で見せてしまうのは狂気だったと、レッド・ウェストは語っています。

 

車に乗っているとき、エルヴィスは他車から追い越されると激怒していたそうです。

生意気な男たちが、エルヴィスが車に乗っていると気づくと、猛スピードで追い越して大声で侮辱し、卑猥なジェスチャーをすることが多々ありました。

しかし、エルヴィスに全く気がつかないドライバーが、ただ単にエルヴィスの乗った車を追い越したとき、エルヴィスは警官に憧れる少年心をかき立てられ、仰天の行動に出ました。

エルヴィスはその車を追い越し、大声て停止させ、たくさん集めている警察関係のバッジのひとつを見せ、なんとそのドライバーに説教を始めたそうです(笑)

自分はいつも猛スピードで運転するのに…

エルヴィスは自分が法律だと信じていた、とデイヴ・ヘブラーは言います。

エンタメの世界で成功して大事にされてきたのはわかるが、あまりに現実を見る能力に欠けていると。

あたかも、特権を不正使用しているようだったと。

エルヴィスは自己コントロールが全くできないから、銃を撃ちまくる。

子どもが理由もなく石を窓に投げつけるのと同じ。

だからデイヴは、エルヴィスを手に負えない悪ガキに例えています。

 

あるとき、エルヴィスはグレイスランドで、車の屋根の上にビールの缶を置いて、それを的に銃を撃っていました。

その銃弾が、危うくデイヴに当たりそうになったそうです。

デイヴは、誰かがこのことを記者に話したらどうなるか、と思ったそうです。

だけど、心配しているのは自分だけのように見えたとも言っています。

前回のブログに書きましたが、ソニー・ウェストも同じように感じていました。

半世紀前の、銃の所持が合法のアメリカでも、エルヴィスの銃の扱い方は異様だったのでしょうね。

またね。