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【本/推し】『ELVIS What Happened?』第7章の感想など<その2><ネタバレあり>

こんにちは、ずず(zuzu)です。

今日も『Elvis:What Happened?』第7章の感想などを綴っていきます。

第7章では、本書の著者のひとりであるデイヴ・ヘブラーが、第4章の続きでエルヴィスとの出会いからどのようにしてメンフィス・マフィアの一員になったのかを語っています。

デイヴとエルヴィスは、デイヴの空手の師匠であるエド・パーカー(no relation to Col.Tom Parker、笑)の道場で偶然出会い、後日、エルヴィスがデイヴの主宰する空手道場を訪問し再会しました。

当時のデイヴは、道場を経営していたものの、仕事を辞め、借金返済と生活のためだけに働いており、奥さんと別れ、ふたりの娘とも離れ離れになったことがトラウマとなって、かなり長い期間落ち込んでいたそうです。

そんなデイヴと出会ったころのエルヴィスは、なにか病んでいるようには見えたものの、デイブは実のところエルヴィスに魅了されてしまいました。

 

最初の出会いから約2週間後、デイヴはエドから何気なくエルヴィスの家に一緒に行こうと誘われます。

デイヴは喜んで同行しますが、そこに至るまでにエルヴィスはデイヴのことをしっかりと品定めしてから、エドを通してデイヴを自宅に呼び寄せたことを後で知りました。

その夜、エルヴィスの自宅には、ソニー・ウェストと奥さんのジュディ(当時ふたりはそこに住んでいたそうです)と、メンフィス・マフィアの一員でミュージシャンのチャーリー・ホッジがいました。

エルヴィスは5万ドルで購入した自慢の高級車にエドとデイヴとソニーとチャーリーを乗せ、近くを爆走して、自宅に戻ります。

そのときデイヴは、エルヴィスには悪いけど、この高級車は使い道がないと感じました。

 

エルヴィスの自宅では、エルヴィスとエドが打ち合わせをするので、デイヴには席を外してほしいと言われます。

デイヴはエルヴィスとエドが他人と問題を抱えていて、自分はケンカか何かをさせられるのかもしれないと不安を抱きました。

話し合いが終わると、エルヴィスは屋外に並ぶ高級車のうちの一台を指差し、邪魔なのでデイヴに持ち帰ってほしいと言います。

デイブが信じられない気持ちでいると、エルヴィスは「はいどうそ」と車のキーをデイブの掌に乗せました。

こうして、1万ドルのピカピカのベンツ280SLがデイブのものとなったのです。

元々、このベンツはチャーリーのものとなる予定でした。

そのため、チャーリーは午前3時にその場でハリウッドのベンツのカー・ディーラーに電話して、数分後にやって来たセールスマンから450SLの新車を買ってもらいました。

興奮しているデイヴに対し、このような場面を何十回も見てきたソニーは、

「よかったね」

と言っただけで、そっけない態度だったそうです。

 

突然の出来事に、デイヴは長かったトンネルの先に光を見出します。

その日以降、デイヴはエルヴィスの自宅に立ち寄るようになりました。

エルヴィスとはたまにしか顔を合わせることはなかったため、必然的にレッドやソニーと顔を合わせることになり、親しくなっていったそうです。

エルヴィスは(家にいるときは)居間に降りてきてデイヴに言葉をかけ、ていねいに接し、立ち去っていたとのこと。

エルヴィスはデイヴをいつでも満面の笑みで迎えてくれました。

そして、デイヴに譲った280SLのことは、決して口にしなかったそうです。

ここを読んだときは、エルヴィスの態度はカッコいいな〜と思ったのですが、その後、別の意味で話題にしていました。

そのことについては、追って書きたいと思います。

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そういえば、プリシラプレスリー著『Elvis and Me』の中で、ある時期、エルヴィスと父ヴァーノンが確か真剣に話し合いをしていると書かれていました。

いったい何を話し合っているのだろうと、デイヴのようにドキドキしましたが、それが’増えすぎた車をどうするか'について話し合っていたとのことで、ズッコケてしまいました(笑)

真剣に話し合うのなら、もっと建設的なことを話し合えばよかったのに…

またね。