こんにちは、ずず(zuzu)です。
今日は『Elvis:What Happened?』の第8章の感想などを書いていきます。
第8章は、エルヴィス・プレスリーの元恋人リンダ・トンプソンが、どれだけエレガントで美しく、南部のアクセントがキュートかという文章から始まります。
ラスベガスでのショーのため、ヒルトンのスイートルームに滞在していたリンダは、突然叫び声をあげ、取り乱します。
第1章同様、銃の恐怖にさらされたのでした。
銃声の後、エルヴィスの撃った弾丸が、トイレに座っていたリンダの横のトイレットペーパーに当たったのです。
弾が少しずれていれば、リンダの命はなかったかもしれませんでした。
このように、エルヴィスは銃を撃ちたいという衝動を抑えることができませんでした。
ところが、銃に異常な執着があるわりには、銃をぞんざいに扱うため、周囲はいつもハラハラしていたそうです。
軍経験者なのに、ここは幻滅ですね…
エルヴィスが銃を偏愛するきっかけは、本人がレッド/ソニー・ウェストに語ったそうですが、うーん、これはちょっとヤバいかな、読んでいて気分が悪くなりました。
エルヴィスが誤って人を撃ったと新聞に報道されたとしても、何ら不思議には思わなかったとソニーは語っています。
映画『エルヴィス』や『エルヴィスとニクソン』では、エルヴィスがテレビ目がけて発砲するシーンがありますが、それは本当だったそうです。
エルヴィスはテレビに嫌いな芸能人が出ると発砲するので、エルヴィスがテレビを見ているときにそれらの人物が出てこないよう祈っていたとか。
テレビに発砲するというエピソードは『Elvis:What Happened?』が出版されるまでは、世間には全く知られていなかったのでしょうか。
知られていたら、それはそれでえらいことになっていたと思いますが…
幸いにもリンダには当たらなかったけど、実際に跳ね返った弾が当たった人物もいたそうです。
そんな危なっかしい、とち狂ったエルヴィスを、誰ひとりとがめる人は、残念ながらいなかったとのこと。
いえ、たったひとりだけ、エルヴィスをたしなめた人物がいました。
“Daddy, why did you shoot the TV?”
Dunleavy, Steve . Elvis: What Happened? (p.92). Ballantine Books. Kindle 版. より引用
リサ・マリー、7歳、小さくて可愛らしい女の子。
エルヴィスは、美しくて強くて賢い女性たちに囲まれていたんですね。
頑張れ、レッド、ソニー、デイヴ…
またね。