こんにちは、ずず(zuzu)です。
『Elvis:What Happened?』の第7章の感想などの続きを書きますね。
第7章は、デイヴ・ヘヴラーの語りで構成されています。
前回の記事では、苦労人のデイヴの人生を通して、人に必要とされ目をかけてもらうことの価値について考えたことを書きました。
デイヴはメンフィス・マフィアに加入するには、申し分のない人物でした。
控えめでていねいで口が堅く、エルヴィスを尊重していて、そしてある意味、エルヴィスもデイヴに感心していたようです(緑の部分、解釈に自信がありません…)。
その上、当時のデイヴは離職&離婚でほとんど無一文でしたが、離婚は別としてレッドとソニーがそうだったように(緑の部緑の部分、解釈に自信がありません)、エルヴィスの側近になるにはそういった身の上が重要な条件であったことを、後に実感したそうです。
エルヴィスは、自分にコミットできる人物をそばに置きたかったのでしょう。
とはいえ、第7章でデイヴが他のメンバーの悪口を言っていたのには、正直幻滅しました。
あくまでも私の印象ですが、メンフィス・マフィアの面々は、誰であれエルヴィスがメンバーに招き入れた以上は仲間として認め、一致団結していたように思います。
管理職的な立場をジョー・エスポジトが務め、現場監督はレッド・ウェストだったのかなーと妄想したりして(笑)
当初エルヴィスは幼なじみやいとこを雇い入れ、その後は兵役で友だちになった人たちを連れてきて、それ以外は個別案件だったと推測しますが、出入りはあっても常時10人以上のメンバーがいたようです。
ことデイヴの仲間入りに関しては、内輪の会議の議題の一つとして、素質や人柄、経済状況(笑)、そして空手の技能がもたらす可能性の観点で議論されたそうです。
そもそもエルヴィスはデイヴのことを気に入っていたので、鶴の一声でもよかったのにと思いますが、会議は暇つぶしも兼ねていたようですね(笑)
話を戻して、デイヴの悪口の対象は、ジェリー・シリングでした。
ジェリーは後にメンフィス・マフィアを辞めていますが、映画『エルヴィスとニクソン』でイケメンの好青年キャラだったジェリーの意外な一面を知ることになりました。
高校時代はトップアスリートだったジェリーは完璧な体型を保ち、食事に気を配っていたそうです。
ところが、映画では温厚で冷静沈着な人物として描かれていたジェリーですが、実際は自分の考えをしっかり持っていて自己主張が強く、エルヴィスにも物申すようなところがあったらしいのです。
たとえアメリカといえども、そういう人は煙たがれるのですね(笑)
ジェリーは政治的にはおそらくリベラルで、カトリックを信仰していたとのこと。
しかし、エルヴィスはカトリックの慈善事業に多額の寄付をしていたにも関わらず、カトリックをキリスト教の危険分子と見なしていたとぶっちゃけています。
ジェリーはメンフィスの出身ですが、リベラルでカトリックなので、メンフィス・マフィアの中では異端児扱いされていたようですね。
というわけで、第7章ではジェリーの悪口が書かれていたので、イヤな気持ちが残ってしまいました。
またね。