こんにちは、ずず(zuzu)です。
『Elvis:What Happened?』第8章の感想、今日で最終回です。
エルヴィス・プレスリーには、地元の元保安官(former sheriff)のビル・モリスという友人がいました。
とてもよく働くいい男で、正直でたくましい警官(cop)だったそうです。
エルヴィスは彼と親しくなりたくて(?)、例のごとく新車のベンツをプレゼントしました。
ビル・モリスは保安官という立場なので、ベンツはひも付きではなく、任意の贈り物だったということですが…
ソニー・ウェスト曰く、ビル・モリスはいたく感動して、自分たちと同じようにエルヴィスに魅せられてしまったそうです。
1971年初頭、ビル・モリスはエルヴィスとソニーのために、ワシントンD.C.にある全米郡保安官協会の視察を計画しました。
エルヴィスはこの件にとても感銘を受け、国のトップの警察官たちと知り合えたと効果を感じたそうです。
ワシントンに到着すると、連邦捜査局のすばらしい職員たちに、丁重な扱いを受けました。
職員たちはふたりを連邦政府ビルに案内し、そこで巨悪犯罪の書類や証拠物件などの展示物を見学させてもらったそうです。
エルヴィスとソニーにとって、それらの資料はとても興味深く、とりこになりました。
連邦政府ビルに入る前に、武器を持ち込まないように求められたため、ソニーは肩にぶら下げたピストルケースを車のトランクに入れました。
エルヴィスは特に何もしなかったので、ソニーはエルヴィスは銃を持っていないものと思ったそうです。
見学の途中でエルヴィスはトイレに入りました。
エルヴィスは必ず個室を使用していたので、ソニーとふたりの職員は外で待っていたそうです。
すると、タイルの床にガチャガチャと音がしました。
靴を直したか何かの拍子に、エルヴィスは銃を落としてしまったのです。
FBIの男たちの目の前で…
ソニーは心臓が止まったそうです。
ルールだからと、ていねいに、失礼のないように、武器を持ち込まないようにお願いされたのに…
うかつだったとソニーは反省していました。
エルヴィスはそっと銃を拾ってベルトに入れてから、職員たちに少年のように微笑んだそうです。
職員たちも笑い返すしかなかったようで、何も言われませんでした。
ソニーは、晩年のエルヴィスが自身の魅力で人を引きつけるときは、その人をだますときだと言って、第8章は終わります。
第8章ではエルヴィスが銃に魅かれ、たくさん収集していたにも関わらず、取り扱いが雑で、非常に危険だったということが書かれていました。
デイヴとソニーは、銃に関するエルヴィスへの不満を語っていましたが、次の第9章では少し違った視点で銃について書かれていましたので、続きを書きたいと思います。
またね。