こんにちは、ずず(zuzu)です。
今日は久しぶりに映画『エルヴィスとニクソン』の感想などを綴りたいと思います。
ワシントンホテルに滞在中、エルヴィスの側近のソニー・ウェストが、エルヴィスが外出中に、ルームサービスでステーキを注文するシーンがあります。
若くて美しいホテルの女性スタッフが給仕を担当しますが、その彼女もエルヴィスの大ファンでした。
ソニーは彼女に”エルヴィスの持ち物を見せてあげる”と言って、部屋で女性にちょっかいを出していると、思うようにことが進まず苦悩するエルヴィスが戻ってくる、という展開になりますが、私はこのシーンが大好きです(笑)
電話番を元の仲間のジェリー・シリングに押しつけたのは、演出ですよね?
で、このシーン、直接ストーリーとは何の関係もないのですが、メンフィス・マフィアの特徴的なエピソードが表現されているのです。
プリシラ・プレスリー著『Elvis and Me』では、エルヴィスの父ヴァーノンがメンフィス・マフィアを快く思っていないとの記述があり、とても印象的でした。
その中でヴァーノンは、彼らはグレイスランドを私的なクラブのように利用していると憤慨していたと書かれています。
キッチンにいつ何時でもやってきては、好きなものを注文したので、当然一人ひとり違うものをオーダーすることになり、それに対応するコックが大変だったとのこと。
プリシラ曰く、特にひどかったのは、エルヴィスはたいていハンバーガーかピーナツバターサンド♪を食べるのに対し、彼らはサーロインステーキや最高級のリブを注文していたらしいのです(笑)
そこでプリシラは、食事の改革に着手しました。
1回の食事でメニューは1品だけ、気に入らなければ外食すること。
これでコックの負担を軽減し、ヴァーノンの賛同を得ましたが、メンバーたちからはとても嫌われたそうです(笑)
こうしたヴァーノンのメンフィス・マフィアに対する長年のわだかまりに、後年、ボディガードとファンとのトラブルが重なって、経費削減を理由にソニーらの解雇に至ったのだとしたら、話し合いでどうこうするレベルではなかったのだろうと察しますが、やはり悲しいですね。
またね。