こんにちは、ずず(zuzu)です。
今日は暴露本『Elvis:What Happened?』の第4章の感想などを綴っていきます。
第4章では、エルヴィスの後年にボディガードを務めたデイヴ・ヘブラーが、エルヴィスとの出会いについて語っていますが、これは爆笑しました。
デイヴはメンフィス・マフィアの中では数少ないヤンキー(アメリカ北東部出身の白人)で、年齢はエルヴィスの2つ下、ごく平均的な体格、物静かで知的な話し方をし、お酒はそんなに飲まない、そして空手の達人です。
エルヴィスとの出会いは1972年秋、空手の師匠エド・パーカーのサンタモニカの道場でした。
諸問題に対処できると師匠にみなされたらしいデイヴは、エルヴィスとペアを組みことになりました。
そのときのエルヴィスの動きが緩慢で、足元がふらついていたので、飲酒しているのかと息を嗅ぎ、そうではないと確認したそうです。
その日、即興で試合をすることになり、デイヴはエルヴィスのレフリーを務め、エルヴィスが勝利したことで、運命の歯車が回り出します。
出会いから2日後、師匠のエドから、エルヴィスがロサンゼルスから離れた場所でデイヴが共同経営する道場を訪問したいと希望しているとの電話が。
その日の午後4時にエルヴィスはやって来ましたが、その時の印象が強烈だったようで…
宮殿の近衛兵を従えるように登場し、それ以上にエルヴィスの外見が見ものだったそうです。
暖かい日だったにも関わらず、黒地に赤いパイピングの厚いコートを羽織り、全ての指にリングをはめ、巨大な羊の頭の形をしたネックレスを身につけ、極め付けは頭にターバンを巻いていました。
そして、厚いコートの下には空手着を着ていたのです。
この奇想天外な格好はさすがに場違いで、他の生徒たちは呆れていたようです。
しかも、首からピストルのケースを下げていたとのこと。
デイヴにはターバンの理由を、”髪をシャンプーしていないので、ボサボサだから”と伝えたそうです(笑)
ここまでくるともう異常としか言えませんが、ネット上でターバンをかぶった赤いコートのエルヴィス@道場を発見し。それはそれで似合っていて、悪くなかったです(笑)
エルヴィスは空手をとても楽しんでいて、興味を持っていたらしいのですが、足元はふらつくし、大量に汗をかいて、目は潤み、熱があるようで、明らかに様子がおかしかったそうです。
エルヴィスが道場から立ち去ると、他の生徒がデイヴに放った言葉こそが第4章の主題でしたが、それは伏せておきます。
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エルヴィスはお金もあれば仲間もいるということもあり、非常に多趣味です。
その中でプリシラが一番評価していた趣味は”乗馬”でした。
が、私は空手に一票。
エルヴィスが空手をしている動画を見ると、長身で足が長くて(関係ないか…)、髪を黒く染めている分、空手着がよく似合って、演技っぽくはあるけれど、とてもカッコいいです。
亡きレッドや他のメンバーと組んでいる動画もあって、見入ってしまいました。
西ドイツで始めた空手を、晩年体調が悪化するまで長期間続けていたことは、心技体それぞれに得るものがあったのだと思います。
またね。