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ていねいでない暮らし

【本/推し】『ELVIS What Happened?』第6章の感想など<その1>

こんにちは、ずず(zuzu)です。

まだ『Elvis:What Happened?』の第6章を読んでいることろですが、第6章前半部分に私が知りたかったことをレッドが語っていたので、書きたいと思います。

第6章では、エルヴィスの生い立ちから、レッドが語る高校時代、そしてトラックの運転手となってサンレコードの扉を開いたところ(←今ここ)が記されています。

私がずっと知りたかったこと、それはエルヴィスの歌唱力は誰に似たのかということでした。

レッド・ウェストはプレスリー家から、3歳のエルヴィスが教会で礼拝をしている母グラディスの膝から飛び出して、聖歌隊のところに駆け寄って、真似をして歌ったという有名なエピソードを何度も聴いたという話の後に、

“People are always talking about where he got his natural ability from,” says Red.

Dunleavy, Steve . Elvis: What Happened? (p.54). Ballantine Books. Kindle 版. より引用、以下同じ

と言っています。

考えることは皆同じですね(笑)

続いて、

“That little sonofabitch was singing his ass off back in that church in Tupelo. And when he was about nine he would sing trios with his mother and father. To this day, old Vernon can throw his head back and sing one helluva song.He’s a great singer. Vernon can be walking around a suite singing his ass off, particularly a gospel song like ‘Where No One Stands Alone.’ Now his voice is so good, sometimes you will stop what you are doing and start listening to him. Then he will get kind of embarrassed and knock it off. But Elvis gets a lot of his ability from the old man… and, incidentally, he gets a lot of his good looks from the ole boy, too.”

レッドは、自分をクビにしたエルヴィスの父ヴァーノンのことを、"年老いたヴァーノン"と言いながらも、人が手を止めて聴き入ってしまうほどの歌唱力を持っていたと言っているのです。

そして、エルヴィスはあのジイさんからたくさんの才能を受け継ぎ、美形までも受け継いでいるんだよな…と締めくくっています。

そうだったんだ、ヴァーノンは長身で安定したイケメンですが、歌も上手だったんだ…と納得しました。

でも、長身のイケメンで歌の上手い人は、吐いて捨てるほどいます。

それではなぜエルヴィスが売れたのかというと、それはグラディスから骨盤ダンスを受け継いだからでしょう。

グラディスは若いころダンスが上手で、腰を激しく動かす独特の踊りを得意としていたそうです。

白人の長身のイケメンが、直立不動でカントリーを歌ってもつまらない。

腰をくねらせる大胆でセクシーなパフォーマンスが、テレビの時代に合っていたのでしょう。

 

歌が上手くて、見た目が良くて、パフォーマンスが唯一無二。

韓流スターもこれに該当するから、アメリカで評価されるのかな。

ジャニーズは"歌"の部分が弱いよな(小声)

”好きで、得意で、ニーズがある”ことが、稼ぐ条件と言われます。

それらの3つの円が重なって、その重なった部分が時代の波にうまく乗って、大成功を収めたのがエルヴィスです。

凡人は"得意で、ニーズがある"、あるいは"ニーズがある"を生業にして、収入を得るのが普通です。

"好きで"、または"好きで、得意"は、ただの趣味ですからね。

またね。