こんにちは、ずず(zuzu)です。
リサ・マリーのことがショック過ぎて半ば放心状態ですが、『Elvis:What Happened?』第9章の感想の続きを書いていきます。
レッド・ウェストはショーに出かける前はいつも、ラマー通りのエルヴィスの自宅に立ち寄っていました。
レッドはプレスリー家に行くのが好きでした。
それは、ミセス・プレスリーに会えるから。
その当時すでにグラディスの体調はかなり悪化していましたが、レッドがお邪魔すると、起き上がってお菓子やコーヒーでもてなしてくれたそうです。
グラディスはレッドの話に熱心に耳を傾け、グラディスがエルヴィスの話をするときは、顔がほころんでいたそうです。
それはエルヴィスも同じで、泊まりで仕事に行くことがあれば、旅先からグラディスに電話をしては長い時間話し込み、必ずグラディスに土産を買っていたらしいです。
ファンからもらった大量のテディベアは、いつもグラディスに持ち帰っていたそうです。
エルヴィスはグラディスを崇拝していて、それはレッドも同じでした。
グラディスはレッドのことをすごく気に入っていたそうですが、レッドがケンカやくだらないことをしているとは知らなかったのではないかと…
しかし、グラディスは、レッドがエルヴィスの世話をして仕事を助けていることがわかっていたので、ふたりが出発する際は、
‘Now, Red, look after my boy, just look after my boy.’
Dunleavy, Steve . Elvis: What Happened? (p.114). Ballantine Books. Kindle 版. より引用
と言っていたそうです。
レッドはその言葉を決して忘れないと語っています。
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レッドが自分をいつも温かく迎えてくれるグラディスが大好きだったと暴露本で語っていることは、意外でした。
このことは、最初に第9章を読んだときに単純に感動しましたが、読み返して、更なる感動を覚えました。
それは、先日ブログで言及していますが、レッドが'broken home'で育ったことを認識したからです。
もっと前の章で、レッドはおばあちゃんが作った食事をとっていたと語っていたことが、多少引っかかってはいましたが、やっと腑に落ちました。
いつからかはわかりませんが、レッドの家庭は母親が不在だったのでしょう。
とすれば、エルヴィスとグラディスの親密さや、特にグラディスの献身的な愛情に、レッドはうらやましいというより、ただただ驚愕したのではと思います。
以上、レッドはグラディスを自分の母親のように慕っていたというエピソードでした。
だって、レッドはエルヴィスの双子の兄弟、ジェシー・ギャロンとなって、エルヴィスを守っていたのだから、当然といえば当然ですよね(笑)
またね。