こんにちは、ずず(zuzu)です。
映画『エルヴィスとニクソン』については、少なくともあと3記事は書きたいと思っていました。
が、『ELVIS What Happened?』の第3章のエピソードで衝撃を受け、エルヴィスのことが嫌いになりそうで困っています。
第1章では、エルヴィスはソニー・ウェストに銃を当て、「マイク・ストーン(プリシラの恋人)を殺せ!」と叫びました。
この件に関しては、離婚によるエルヴィスの苦悩が痛いほど伝わってきたのでショックはそれほどでもありませんでしたが、第3章のエピソードは本当にヤバいです。
前回の記事で、ソニーのことを気に入ったエルヴィスが、兵役に就く1週間前に、レッド・ウェストに託したことがあったと書きました。
それは、常に'goddamn''sonofabitch'と悪態をついていた、血気盛んなソニーの言葉使いについて。
エルヴィスはレッドに、ソニーが'sonofabitch'と言うのを止めさせるように言い残したのでした。
いやいや、エルヴィス、あなただっていつも'goddamn、goddamn'って言ってるじゃないですか、と私は言いたい(笑)
しかしソニーは、エルヴィスとの距離が近くなれなばなるほど、'sonofabitch'がNGワードだということを実感します。
'sonofabitch'と言う言葉は、読んで字のごとし、英語が苦手な私でもその意味は容易に想像できます。
余談ですが、'sonsofbitches'という複数形まで存在するようですね。
レッドによると、エルヴィスが生涯で愛した女性はふたりで、プリシラともうひとりはやはり母グラディスでした。
したがってソニーは、エルヴィスの前で'sonofabitch'と言うことは、エルヴィスの最愛の母グラディスを侮辱したことになり、地雷を踏んだも同じと言っています。
1963年、その地雷を踏んだ若い女性がいました。
ソニーは、’International House of Pancakes'で可愛い女の子ふたりをナンパし、エルヴィスのロサンゼルスの私邸でのパーティーに連れて来ました。
そこで、エルヴィスとひとりの女の子が行き違いにより口論となり、女の子がエルヴィスに向かってNGワードを吐き捨てたのです。
激昂したエルヴィスはその女の子にとんでもないことをしてしまうのですが、ほとんど反省しないばかりか、非情な態度を見せました。
とにかく、想像しただけでも身震いするような仕打ちです。
救われたのは、この章の終わりがソニーのユーモアで締めくくられていたこと。
レッドが”エルヴィスは変わってしまった”と言った理由のひとつが、このエピソードなのでしょう。
『Elvis:What Happened?』のここまでの進捗はたったの10%です。
これからこういったエピソードがたくさん出てくるかもしれないと思うと、やるせない気持ちになります。
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話は変わって、’International House of Pancakes'って何?とググってみました。
固有名詞までいちいち検索するので、読書がなかなか進みません(笑)
’International House of Pancakes'は'IHOP'という、デニーズの豪華な朝ごはんのようなメニューが専門のファミレスで、うれしいことに現在もたくさんの店舗が営業しているようです。
日本に出店したこともあったようです。
アメリカに行ったら寄ってみたいところが増えました。
またね