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ていねいでない暮らし

映画『エルヴィスとニクソン 〜写真に隠された真実〜』(2016年)<その3ネタバレあり>エルヴィスから日本を学ぶ!?

こんにちは、ずず(zuzu)です。

映画『エルヴィスとニクソン』廃人と化しています。

マイブームは’踏切’’回し蹴り’と独り言をつぶやくことです(笑)


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映画では、大統領執務室でエルヴィスとソニー・ウェストが空手を披露するシーンがあり、ソニーがカッコよくて何度も観てはニヤニヤしています。

私には空手の知識が全くないので、このシーンが空手として正当なのかどうかはわかりませんが。

初めに、

「フミキリ、マワシゲリ」(エルヴィス)

「マワシゲリ」(ソニー)

と声を出してから実演しますが、日本語訳がなければ意味を理解できませんした。

空手に対する知識のなさもありますが、アクセントが’フミリ、マワシリ’だったのと、’フミキ、マワシゲ’と、最後に''の音が続くので聴き取りにくかったです。

'ラリルレロ'のローマ字表記が、’R’ではなく'L'だったら聴き取りやすいし、日本人にとって発音しやすいのにと思いましたが、それはそれで難しいかもしれませんね。

上着の着脱も魅力的な空手のシーンのおかげで、アクション映画が苦手な私にとっての、お気に入りのアクション映画(?)ができました(笑)

 

アメリカ以外に興味がなさそうなエルヴィスが日本の武道を学び、

「空手はただの護衛術じゃない、精神と身体を鍛えて自制する」

と語るのを観て、私はこれまで武道に縁がなかったと改めて感じました。

せめて、体育の授業で武道を体験してみたかったですね。

ニクソン大統領はエルヴィスと面会する直前に、

「エルヴィスのような顔のいいヤツは、中身が弱い」

と側近に言い放ちましたが、エルヴィスは空手を実演することで、心技体を鍛えていることをニクソンに知らしめました。

にも関わらず、ニクソンの言葉どおり長くは生きられなかったのは皮肉です。

 

エルヴィスは、

「サヨラ」

と言って、オーバルオフィスを去ります。

これは、冒頭、ニクソンが部下に、

「(外国の要人が)アメリカに来るのに英語を話さない、そんな怠惰な国民性では大国になれない」

と言ったことをエルヴィスは知りません。

しかし、エルヴィス・プレスリーであっても謙虚に努力しているという事実を、最後にニクソンに無意識に暗示しました。

 

こういった感じで、この作品はエルヴィスのトリビア的なエピソードがふんだんに盛り込まれていて、ファンにはたまりません。

エルヴィスのファンでなくても、広く一般的に知られているエピソードがいくつか登場するので、ニヤリとしてしまうと思います。

ですが、こういったマニアックとも言える作品は、あまり評価されないんですよね。

私はガハハとお腹の底から笑えたり、思わずクスッとニヤけてしまうような人間ドラマが大好きなのに。

またね。