こんにちは、ずず(zuzu)です。
まだ全体の5%しか進んでいない『ELVIS:What Happened?』ですが、第1章を読み終えたので感じたことなどを書きたいと思います。
1973年2月の午前3時、ラスベガスのインターナショナルホテル(当時)のスイートルームでのパーティーが終わり、エルヴィスのボディガードのレッド・ウェストとソニー・ウェストはやれやれとビールを口にしていると、エルヴィスから呼び出されました。
ふたりは急いでエルヴィスのベッドルームに行くと、
「マイク・ストーン(プリシラの空手の先生で浮気相手)を殺せ」
そばにいた当時のガールフレンド、リンダ・トンプソンは取り乱し大騒ぎになりますが、リンダが主治医を呼び、エルヴィスに注射を打って落ち着かせました。
レッドは、エルヴィスの普段の言動から、この騒ぎは翌日になれば忘れるだろうと軽く考えていましたが、次の夜も、その後も、
「あの件は進んでいるか?」と聞かれてしまいます。
エルヴィスは気分が変わりやすく、怒りが長く持続しないことは、プリシラも『Elvis and Me』に記していましたが、この件に関してはいつもと違いました。
ソニーはエルヴィスのことが大好きで、エルヴィスの命令に背いたことはありませんが、ソニーは裏表のない素直な性格なのでしょう、これだけは拒絶しました。
しかし、レッドはこの問題を放っておくことはできないと考え、殺し屋を雇うことを検討したり、親友に相談したりします。
エルヴィスがプリシラとの離別で深く傷つき、長く落ち込んでいるのを知っているので、何とか力になりたいという気持ちもあったとのこと。
そして、エルヴィスのことを知り尽くしたレッドならではの、巧みで大胆な作戦に打って出るのでした。
不謹慎ですが、レッドの冷静な心理戦はお見事としか言いようがありません。
まさに百戦錬磨のレッドですね。
レッドもソニーも、そして他の側近たちも、みんなエルヴィスが大好きで役に立ちたいと心から願っていたことがわかります。
でも、レッドは、エルヴィスが人生で愛したのはふたりで、そのうちのひとりがプリシラだと言っています。
プリシラともうひとりはグラディスか、それともリンダか、本書を読み進めればわかるのでしょうか。
レッドは、”エルヴィスはオレたちのことは愛してなんかいなかった、オレたちはそう思っている”と言います。
レッド、ソニー、デイヴの3名は、エルヴィスを愛し尽くしてきたのに、クビにされたのですから。
プリシラに嫉妬しているような、恨み節のようにも聞こえ、大柄でいかついレッドが実は繊細なのかなと思ったりしました。
内容とは関係ありませんが、レッドとソニーはエルヴィスのことを”ボス”と呼んでいたんだなーと、ニヤニヤしながら読みました。
またね。