ずずぶろぐ

ていねいでない暮らし

自伝的エッセイ『沈黙の轍(わだち) ずんだれ少年と恋心』

こんにちは、ずず(zuzu)です。

昨日はKindle Unlimitedで読んだ『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』が、アマゾン川のお星さまの数のとおりとってもよかったよーーというお話をしました。

 

今日は芸人さんシリーズ第二弾で、ヒロシ著『沈黙の轍 ずんだれ少年と恋心』について書きますね。

かつて、ヒロシさんの「ヒロシです。」のネタが大好きでした。

風刺の効いた自虐ネタを、独特の話術で笑わせるつぶやきシローさんやだいたひかるさんのような芸風が好きなんですね。

ヒロシさんには、ご本人曰く一発屋と扱われた過去がありましたが、今では芸能界きってのキャンプ芸人として、華々しい復帰を果たしています。

私はぼっちキャンプも大好きで、テレビ番組を録画して少しずつ観ていますが、ヒロシさんがたくさんの本を出版されていることを知って、アマゾンで何冊か取り寄せました。

その中で一番好きだったのが、本書です。

本書には、ヒロシさんが上京するまでのいくつかの出来事が書かれています。

一見、懐古趣味に走っているようであってもそこは芸人さん、全てのエピソードにオチがあるのがサイコーです。

どのお話も印象的で、例えるならブラックダイアモンドの輝きかな。

私自身、サイトウ少年になって冷や汗かいたりしながら読みました。

昭和を知る人も知らない人も楽しめる本だと思います。

読む前は、昔、家族みんなで読んだ『たけしくん、ハイ!』(1984太田出版)のようなエッセイ本だろうと想像していましたが、故さくらももこさんの大人気エッセイが好きだったことで、自身の子どものころの話を書き始めたそうです。

確かに昭和感は一緒だな〜

けれど、温暖でのどかな静岡・清水のまちと、九州の斜陽のまちでは、同じ昭和でも私には景色が違っていました。

 

zuzu的に面白かったのは、子ども時代の回想録では、両親や祖父母のほか、きょうだいがいれば登場するはずですが、弟さんの記述がないなと思っていたら、ありました!

どのお話で登場するかは、読んでみてのお楽しみということで(笑)

 

ヒロシさんの本を何冊か読んで、ヒロシさんは真面目で洞察力が優れており、自己プロデュースに長けている方だと思いました。

平凡な子ども時代の出来事を、ここまで素敵な物語に表現できるセンスに脱帽です。

読書家のお父様とユーモラスで温かいお母様の、良いところが似たのかなあ。

好奇心旺盛で引っ込み思案な”ずんだれ”少年でした。

 

本書を読んで、いつか三池炭鉱跡の見学に行きたいと思っています。

それから、九州最大級の遊園地にも行ってみたい。

私が子どものころ、親に懇願して連れて行ってもらった遊園地は、もう存在していないので(泣)

またね。