ずずぶろぐ

ていねいでない暮らし

映画『エルヴィスとニクソン 〜写真に隠された真実〜』(2016年)<その3ネタバレあり>エルヴィスから日本を学ぶ!?

こんにちは、ずず(zuzu)です。

映画『エルヴィスとニクソン』廃人と化しています。

マイブームは’踏切’’回し蹴り’と独り言をつぶやくことです(笑)


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映画では、大統領執務室でエルヴィスとソニー・ウェストが空手を披露するシーンがあり、ソニーがカッコよくて何度も観てはニヤニヤしています。

私には空手の知識が全くないので、このシーンが空手として正当なのかどうかはわかりませんが。

初めに、

「フミキリ、マワシゲリ」(エルヴィス)

「マワシゲリ」(ソニー)

と声を出してから実演しますが、日本語訳がなければ意味を理解できませんした。

空手に対する知識のなさもありますが、アクセントが’フミリ、マワシリ’だったのと、’フミキ、マワシゲ’と、最後に''の音が続くので聴き取りにくかったです。

'ラリルレロ'のローマ字表記が、’R’ではなく'L'だったら聴き取りやすいし、日本人にとって発音しやすいのにと思いましたが、それはそれで難しいかもしれませんね。

上着の着脱も魅力的な空手のシーンのおかげで、アクション映画が苦手な私にとっての、お気に入りのアクション映画(?)ができました(笑)

 

アメリカ以外に興味がなさそうなエルヴィスが日本の武道を学び、

「空手はただの護衛術じゃない、精神と身体を鍛えて自制する」

と語るのを観て、私はこれまで武道に縁がなかったと改めて感じました。

せめて、体育の授業で武道を体験してみたかったですね。

ニクソン大統領はエルヴィスと面会する直前に、

「エルヴィスのような顔のいいヤツは、中身が弱い」

と側近に言い放ちましたが、エルヴィスは空手を実演することで、心技体を鍛えていることをニクソンに知らしめました。

にも関わらず、ニクソンの言葉どおり長くは生きられなかったのは皮肉です。

 

エルヴィスは、

「サヨラ」

と言って、オーバルオフィスを去ります。

これは、冒頭、ニクソンが部下に、

「(外国の要人が)アメリカに来るのに英語を話さない、そんな怠惰な国民性では大国になれない」

と言ったことをエルヴィスは知りません。

しかし、エルヴィス・プレスリーであっても謙虚に努力しているという事実を、最後にニクソンに無意識に暗示しました。

 

こういった感じで、この作品はエルヴィスのトリビア的なエピソードがふんだんに盛り込まれていて、ファンにはたまりません。

エルヴィスのファンでなくても、広く一般的に知られているエピソードがいくつか登場するので、ニヤリとしてしまうと思います。

ですが、こういったマニアックとも言える作品は、あまり評価されないんですよね。

私はガハハとお腹の底から笑えたり、思わずクスッとニヤけてしまうような人間ドラマが大好きなのに。

またね。

【本/推し】『ELVIS What Happened?』第3章の感想など

こんにちは、ずず(zuzu)です。

映画『エルヴィスとニクソン』については、少なくともあと3記事は書きたいと思っていました。

が、『ELVIS What Happened?』の第3章のエピソードで衝撃を受け、エルヴィスのことが嫌いになりそうで困っています。

第1章では、エルヴィスはソニー・ウェストに銃を当て、「マイク・ストーン(プリシラの恋人)を殺せ!」と叫びました。

この件に関しては、離婚によるエルヴィスの苦悩が痛いほど伝わってきたのでショックはそれほどでもありませんでしたが、第3章のエピソードは本当にヤバいです。

 

前回の記事で、ソニーのことを気に入ったエルヴィスが、兵役に就く1週間前に、レッド・ウェストに託したことがあったと書きました。

zuzuzblog.hatenablog.com

それは、常に'goddamn''sonofabitch'と悪態をついていた、血気盛んなソニーの言葉使いについて。

エルヴィスはレッドに、ソニーが'sonofabitch'と言うのを止めさせるように言い残したのでした。

いやいや、エルヴィス、あなただっていつも'goddamn、goddamn'って言ってるじゃないですか、と私は言いたい(笑)

しかしソニーは、エルヴィスとの距離が近くなれなばなるほど、'sonofabitch'がNGワードだということを実感します。

'sonofabitch'と言う言葉は、読んで字のごとし、英語が苦手な私でもその意味は容易に想像できます。

余談ですが、'sonsofbitches'という複数形まで存在するようですね。

レッドによると、エルヴィスが生涯で愛した女性はふたりで、プリシラともうひとりはやはり母グラディスでした。

したがってソニーは、エルヴィスの前で'sonofabitch'と言うことは、エルヴィスの最愛の母グラディスを侮辱したことになり、地雷を踏んだも同じと言っています。

 

1963年、その地雷を踏んだ若い女性がいました。

ソニーは、’International House of Pancakes'で可愛い女の子ふたりをナンパし、エルヴィスのロサンゼルスの私邸でのパーティーに連れて来ました。 

そこで、エルヴィスとひとりの女の子が行き違いにより口論となり、女の子がエルヴィスに向かってNGワードを吐き捨てたのです。

激昂したエルヴィスはその女の子にとんでもないことをしてしまうのですが、ほとんど反省しないばかりか、非情な態度を見せました。

とにかく、想像しただけでも身震いするような仕打ちです。

救われたのは、この章の終わりがソニーのユーモアで締めくくられていたこと。

レッドが”エルヴィスは変わってしまった”と言った理由のひとつが、このエピソードなのでしょう。

 

『Elvis:What Happened?』のここまでの進捗はたったの10%です。

これからこういったエピソードがたくさん出てくるかもしれないと思うと、やるせない気持ちになります。

ーーーーーーー

話は変わって、’International House of Pancakes'って何?とググってみました。

固有名詞までいちいち検索するので、読書がなかなか進みません(笑)

’International House of Pancakes'は'IHOP'という、デニーズの豪華な朝ごはんのようなメニューが専門のファミレスで、うれしいことに現在もたくさんの店舗が営業しているようです。

日本に出店したこともあったようです。

アメリカに行ったら寄ってみたいところが増えました。

またね

【大人のエレクトーン】レッスン35回目 新しい操作を学ぶ

こんにちは、ずず(zuzu)です。

エレクトーンのレッスンに行ってきました。

レッスン内容は書き残したいことばかりでしたが、理解不足のため文章にできないというのが正直なところです(泣)

 

まず『ファンタスティック・ディズニー・メドレー』を弾きましたが、ミスも多くパッとしない演奏でした。

先生からは、『星に願いを』の[Aメロ]の出だしの右手は、スラーとスラーの間にきちんとブレスを入れるように、とのこと。

先週、[Aメロ]の左手の和音がブチ切れていると指摘されたので、つなげることばかり気を取られていたため、息苦しい演奏となっていました(笑)

また、『小さな世界』の[Cメロ]から[Dメロ]に移る直前のスタッカートが弱いとのこと。

確かに、意識しないとスタッカートをスルーしてしまいます。

さらに、ベースは音を外したら、ずっと間違ったまま弾いてしまうことが多いのですが、

「間違えたときに、すぐに修正できるようになるといいですね♪」

と先生。

「気持ちばかりが先走り、技術が追いついていかないんです」

と言って笑い合いました。

 

「ファンタスティック・ディズニー・メドレー』は私にとって難曲で、恐る恐る弾いているようなところがあり、エクスプレッションペダルを効果的に使うことはおろか、楽譜どおりに使うこともほとんどできませんでした。

もっと練習量を増やして、曲を身体に染み込ませるしかないのかな、と思いつつ、一応練習はしたつもりだったので、まともに弾けずガッガリしたのが本音です。

 

次に、先週のレッスンで先生が用意してくれた『ジングル・ベル』を弾きました。

エレクトーンの楽譜は通常三段譜といって、一番上が右手メロディー、真ん中が左手伴奏、一番下がベースになっていますが、『ジングル・ベル』の楽譜はメロディーとコードネームだけの一段譜です。

楽譜に伴奏は書かれていませんが、リズムの指定はあります。

先生から音色やリズムをUSBメモリーに保存する方法や、音色やリズムを演奏の途中で変更する方法を教わりました。

曲の途中でサウンドを変えるには、エクスプレッションペダルの右側を、右足をずらしてポンと押します。

楽譜の下部にある[FILL C]や[STOP]は、エクスプレッションペダルの左側をポンと押します。

それと、楽譜のイントロに[INTRO 1 START]とあるので、左側にある[INTRO]の[1]のボタンを手でポチッと押してから[スタート]ボタンを押すと、イントロが1小節入ります。

私が理解できたのはここら辺まで。

データの保存などは結局先生がやってくれましたが、切羽詰まらない限り、覚えられないだろうなー。

 

音色の設定についても説明を受けました。

例えば、フルートは低い音は出ないので、出ない音をフルート担当にしないこと。

それぞれの楽器の音の強弱のバランスを変えることができること。

メロディーを"単音"で強調して弾く場合は、[リード ヴォイス]に設定するといいこと。

など、いろんなことを教わりましたが、まずは自分で実際に音源を作ってみて、失敗するのが手っ取り早いようです(笑)

先生も初めはひどかったとのこと。

それでもやっていくうちに、自分の好みの音が決まってきたりして、慣れてきたそうです。

「8級のグレードを受けるときは、自分で音を作ってもらいますからね♪」

と圧を受けましたが、自分が創作した音源を先生に聴いてもらう瞬間を想像すると、今から恥ずかしくなってしまいます。

とはいえ、自分の性格的には、決められた枠の中で正確さを求められるよりは、自由に創作するほうが好きなので、恥ずかしがらずにやってみようと思っています。

 

またね。

映画『エルヴィスとニクソン 〜写真に隠された真実〜』(2016年)エルヴィスの突飛な行動<その2>

こんにちは、ずず(zuzu)です。

久々にツボってしまった映画『エルヴィスとニクソン 〜写真に隠された真実〜』について、一昨日の続きを書きたいと思います。

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国に社会貢献しようと思い立ったエルヴィスは、たったひとりでメンフィスの空港に行き、なぜかロサンゼルス行きの航空券を購入しようとします。

しかし、ある事情で身動きが取れなくなり、ハリウッドのパラマウントで仕事中のジェリー・シリングに連絡を入れ、なんとかハリウッドの自分の自宅にたどり着きました。

そこから、ジェリーの手配でワシントンDCに向かいましたが、目的はホワイトハウスだからメンフィスから直行便でワシントンDCに行けばいいのに、なぜわざわざ西海岸へ行ったのか?

エルヴィスは最初からジェリーを頼るつもりだったのでしょうが、そこのところはよくわかりませんでした。

―――――――

プリシラプレスリー著『Elvis and Me』では、エルヴィスが本当にひとりで外出したこと、そしてジェリーから聴いた話として、その後エルヴィスのとった行動が説明されていました。

エルヴィスがグレイスランドを飛び出した日、プリシラはエルヴィスが父ヴァーノンと議論しているところを目撃します。

パーカー大佐が結んだ契約に激昂したエルヴィスは、そのまま外出し帰ってきませんでした。

エルヴィスはたったひとりで民間機に搭乗しワシントンDCに飛びましたが、ひどい風邪を引いてしまい、服用した抗生物質の副反応に苦しみます。

しかし、当然グレイスランドには連絡できません。

そのため、民間機でロサンゼルスに向かい、経由地のダラスからハリウッドで仕事をしているジェリーに、ロスの空港に医者を連れてきてほしいと依頼します。

そして結局、ジェリーはホワイトハウスに同行し、取り巻き時代のようにエルヴィスに尽くしました。

そもそもエルヴィスが麻薬取締官のバッジを欲しがったのは、エルヴィスが雇用した私立探偵が、そのバッジを所持していたことに始まります。

その私立探偵から、バッジが欲しいなら麻薬取締局副長官フィンレイターに会うべきだと言われたため、エルヴィスはひとりで面会に行ったのでした。

 

大統領執務室(オーバル・オフィス)には、映画と同じく、先にエルヴィスだけが入室しましたが、おそらくエルヴィスの申し出を大統領が許可したことで、1分もしないうちにジェリーとソニーも入室することができたそうです。

そのときエルヴィスはくつろいでいた様子だったとのことでした。

 

プリシラによれば、エルヴィスは確かに世のため人のため国家のためにできることをしたいという純粋な気持ちを持っていましたが、エルヴィスにはバッジを収集したいという欲望のほか、処方薬と拳銃の所持を正当化したいという目論みがあったとのことです。

周囲を煙に巻いて突飛な行動に出たエルヴィスでしたが、このことについてはグレイスランド内で誰も言及することはなかったそうですよ()

またね。

国に社会貢献しようと思い立ったエルヴィスは、たったひとりでメンフィスの空港に行き、なぜかロサンゼルス行きの空港券を購入しようとします。

しかし、ある事情で身動きが取れなくなり、ハリウッドのパラマウントで仕事中のジェリー・シリングに連絡を入れ、なんとかハリウッドの自分の自宅にたどり着きました。

そこから、ジェリーの手配でワシントンDCに向かいましたが、この空路がよくわからなくて…

ホワイトハウスに行くのだから、メンフィスから直行便でワシントンDCに行けばいいのに、なぜわざわざ西海岸へ行ったのか?

エルヴィスは最初からジェリーを頼るつもりだったのでしょうが、そこのところはよくわかりませんでした。

―――――――

プリシラプレスリー著『Elvis and Me』では、エルヴィスが本当にひとりで外出したこと、そしてジェリーの話として、その後エルヴィスのとった行動が説明されていました。

エルヴィスがグレイスランドを飛び出した日、エルヴィスが父ヴァーノンと議論しているところをプリシラは目撃したそうです。

パーカー大佐が結んだ契約に激昂したエルヴィスは、そのまま外出し帰ってきませんでした。

エルヴィスはたったひとりで民間機に搭乗しワシントンDCに飛びましたが、ひどい風邪を引いてしまい、服用した抗生物質の副反応に苦しみます。

しかし、当然グレイスランドには連絡できません。

そのため、民間機でロサンゼルスに向かい、経由地のダラスからハリウッドで仕事をしているジェリーに、ロスの空港に医者を連れてきてほしいと依頼します。

そして、ジェリーは結局ホワイトハウスに同行することになりました。

そもそもエルヴィスが麻薬取締官のバッジを欲しがったのは、エルヴィスが依頼した私立探偵が、そのバッジを持っていたことに始まります。

その私立探偵から、バッジが欲しいなら麻薬取締局副長官フィンレイターに会うべきだと言われたため、エルヴィスはひとりで面会に行ったのでした。

 

ホワイトハウスのセキュリティは、映画と同様に厳しく、大統領執務室(オーバル・オフィス)には、映画と同じく、先にエルヴィスだけが入室しましたが、おそらくエルヴィスの申し出を大統領が承認したことで、1分もしないうちにジェリーとソニーも入室することができたそうです。

そのときエルヴィスはくつろいでいたそうですが、この謎の1分未満の時間を、エルヴィスとニクソンの会見として創作されました。

 

プリシラによれば、エルヴィスは確かに世のため人のため国家のためにできることをしたいという純粋な気持ちを持っていましたが、エルヴィスにはバッジを収集したいという欲望のほか、処方薬と拳銃の所持を正当化したいという目的があったとのことです。

周囲を煙に巻いて衝動的な行動に出たエルヴィスでしたが、それ以降、このことについてグレイスランド内では誰も言及することはなかったそうですよ()

またね。

【エイジング】BENPI

こんにちは、ずず(zuzu)です。

昨日、家庭内でドタバタがあったので、そのことについて書きたいと思います。

※お食事中や前後の方はスルーしてください。

 

うちの母、昨日の朝、悪心がすると言って朝ごはんを食べませんでした。

嘔吐は日常茶飯事なので、またか〜と思いましたが、夕飯を抜くことはあっても朝食が食べられないのは珍しい。

水分だけはとってほしいが、お茶もお湯もいらないと言う。

朝食に用意していた養命酒と牛乳をコタツの上に置いておいたが、飲みません。

10時半ごろ”寝る”と言いベッドに入ったので、エレクトーンの練習をしました。

11時半ごろにトイレに行くと、トイレットペーパーの山があり、「吐いた」と母。

トイレを片付けながら、「お昼はどうするか」と聞くと、「食べれない」と言います。

お茶もいらない、牛乳も飲めないので、朝から水分を全くとれていません。

熱を測ると、平熱。

大は出たという。

水分がとれないのはまずいなーと思っていると、吐きたそうな仕草をしていたので、洗面器を持っていくと、胃液を少し吐きました。

いつもの嘔吐は、胃の中の食べ物が出てくるので、胃液まで吐くのは珍しい。

「水分がとれないから、病院で診てもらって点滴をしてもらう?」と聞くと、普段定期的な通院以外を拒む母が「行く」と言うので驚いて、急いで支度をして出かけました。

 

病院はかかりつけの内科小児科医院です。

受付で症状を伝え、待合室のソファーに腰掛けると、母が今にも吐きそうに。

受付で嘔吐用の容器を借り、母の背中をさすったりしていると、受付の方がそばに来て「順番を早めますね」と声をかけてくれました。

お言葉に甘え、予定より早く先生に診てもらえることができました。

 

診察室では、受付で話したことが先生や看護婦さんに伝わっていました。

すぐにベッドに横になり、「実際に嘔吐しましたか?」「便は出ていますか?」「熱はないですか?」などの質問の後、お腹を触診。

先生は私にも母のお腹を触ってみるように言いましたが、母は開腹手術をしているため、お腹を触られるのを極端に嫌がります。

仕方なく脂肪で大きなお腹を触ると、先生は「もっと強く」と言うので、嫌々少し強く押しました。

「柔らかいでしょ?硬くないから緊急性はありません。次にお腹のレントゲンを取ります」と先生。

レントゲン室に入った母は、立ったままの姿勢でレントゲン撮影をしました。

「こちらへ来てください」と言われ、レントゲン室の母を見ながら、画像で説明を受けることに。

すると、先生と看護婦さんから、「骨盤の中に黒い影があるでしょ、これは便が溜まっていて、その周りにガスが溜まっているんです。つまり原因は便秘です」と軽く笑いながら説明してくれました。

「出たって言ったじゃん」と母を責めると、「出たと言っても、ちょっと出ただけでしょ」と母の肩を持つ先生と看護婦さん。

子どもの便秘はよく聞きますが、恥ずかしい…待合室で苦しそうな母に寄り添ったのはなんだったのか(笑)

念のため採血をして、待合室に戻り、しばらくすると診察室に呼ばれました。

診断結果はやはり便秘で(笑)、座薬や飲み薬の説明を受け、診察は終了しました。

 

病院が予防接種の大人でいっぱいだったのに、併設の薬局はガラガラ。

すぐに薬が出て、詳しく説明してもらいました。

薬剤師さんから、「今日はお父さんと一緒じゃないんですね。顔色がいつもより悪いね。OS1を買って水分をとったほうがいいですよ。近くのドラッグストアが安いので買ってください」と声をかけてもらい、母はうれしそう。

病院でも、受付の方や看護婦さんに同じように声をかけてもらったので、実は私もうれしく感じていました。

 

薬局で言われたとおりドラッグストアに寄り、OS1とその他日用品を買い、帰宅。

すぐにOS1をコップに注ぎ、母に飲むように言うと「私、これ好きなの」とゴクゴク飲みました。

まさか母がOS1が好きだとは…どうせ飲まないと思い、2本しか買わなかった(笑)

座薬を入れ、夕食前30分の薬を飲ませ、5時にお茶漬けをふやかして食べさせ、OS1を1本飲み干して、コタツでテレビを見ていた母が、8時ごろようやくトイレへ。

出るものが出て楽になったのか、ベッドに入り、ここのところ聞いたことがなかったイビキをかきながら、気持ちよさそうに眠りました。

 

これにて一件落着。

しかし、便秘で嘔吐するような体調不良って本当にあるんだなあと、正直驚きました。

これまでの嘔吐の原因が便秘だったとすると、もっと気を配っていたらと反省しました。

食べ過ぎだけが原因だと思っていたので、通院して調べてもらって本当によかったし、これからは気をつけて観察していこうと思います。

またね。

映画『エルヴィスとニクソン 〜写真に隠された真実〜』(2016年)ジェリーがイケメンすぎて<その1>

こんにちは、ずず(zuzu)です。

昨日のブログでは、エルヴィス・プレスリーニクソン大統領の会見について言及しました。

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ブログを書くにあたり、あれって何年の出来事だっけ?とググる過程で、このことを題材とした映画がアマプラで観られると知り、全く期待せずに観ました。

それがいい意味で期待を裏切って、オサレ映画でまさしくツボだったので、レポートしたいと思います。


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アメリカの国立古文書館で、画像ではナンバーワンの閲覧数を誇る1枚の写真から連想したフィクションで、コメディです。

日本人の私にはピンと来ませんが、大統領とキングの会見は、アメリカンドリームの象徴なのでしょうか。

 

作品ですが、まず音楽がいい。

エルヴィスの曲は排除され、代わりにファンキーなソウルミュージックが挿入されており、実に効果的に作品を盛り上げています。

オープニングにサム&デイヴがかかった時点で、ワクワクしてしまいました。

エルヴィスの映画でエルヴィスの曲を使わないのは、すごい決断だと思います。

映画『エルヴィス』(2022年)では、音楽が斬新で泥臭すぎて引いてしまった私ですが、この作品の音楽はカッコいいとしか言いようがありません。

 

最初のグレイスランドでのシーンでは、タバコを吸わないはずのエルヴィスが喫煙しているて???でしたが、ここは突っ込んでおいていいのかな(笑)

 

メンフィス・マフィアの一員だったジェリー・シリング役の俳優がイケメン過ぎて、この作品の影の主役になっています。

エルヴィスがジェリーのことを航空会社の若い女性たちに

「ハンサムだろ?」

と紹介するシーンではうっとりしてしまいました。

とにかくイケメンで、これだけでアマプラの視聴料の元がとれました(笑)

ソニー・ウェストについては、昨日のブログでイケメン認定したところですが(笑)、本物そっくりと思われるイケメンだったので、こちらも大満足です。

ジェリーは常に冷静で温和、友だちとしてエルヴィスに尽くす役柄でしたが、ソニー・ウェストは仕事でありながら、いい加減なところがあるヤツという設定でした。

これは、暴露本を出版してエルヴィスを傷つけ、荒稼ぎしたソニーに対して、世間の目が厳しいことを物語っているように感じました。

 

エルヴィス役の俳優は痩せすぎでエルヴィスに似ていないし、身長が高すぎて、ジェリーが小柄に見えてしまっていたのでイラッとしましたが、セリフや仕草が抜群に上手くて惹きつけられました。

調べてみると、近年のラブストーリーで一番感動した『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017年)で、気の毒になるほどいいとこナシの悪役を演じたマイケル・シャノンでした。

アクションのシーンで、もう少し脚が真っ直ぐに、もっと高く上がっていたら文句なしでしたね(笑)

 

エルヴィスがニクソンと会見する目的は、無任所連邦捜査官に任命してもらい、連邦麻薬局のバッジを手に入れること。

エルヴィスの申し出を、相手方もイメージアップに利用しようとしました。

双方の側近たちは慌てて下準備を進め、面会の時を迎える間に、互いの苦労が似ていることを感じ取り、心を通い合わせます。

立場が下の者は、コンプライアンス遵守で任務を全うしようとするも、トップの気分次第で正義がひっくり返って、一瞬で治外法権となってしまう不条理。

組織にいれば誰もが経験しているであろうことが、ホワイトハウスでも頻繁に起こります。

こうした男性たちの気苦労とは反対に、女性たちは目の前に現れたエルヴィスに浮き足立ってばかりした。

ジェリーは”娘や子どもはいるか?”と聞いてばかりでしたし(笑)

でも、私は女性をバカにしてるとは感じませんでした。

エルヴィスにはそれだけのオーラがあったのだし、女性もエルヴィスなら鷹揚に受け止めてくれるという確信があったからこそ、好意を示せたのだと思います。

 

トップとなる人はそれなりの努力をしているというエピソードがありました。

ニクソンは冒頭、”オレは外国に行くときは、その国の言葉を勉強してから行く”と豪語しますが、エルヴィスはそれと同様のことをきっちり実行していました。

お互い相手のことを下調べをして、共通点や相手の落としどころを把握していたのです。

エルヴィスは自分の要求もはっきり伝える代わりに、相手を喜ばせることを忘れない。

大統領執務室であってもエルヴィスが仲間を大切に扱う姿に、ニクソンは頑なだった心がほぐれ、自分に足りない部分に気づいたのか、自分の部下に心づかいを見せるようになります。

この作品、ただのエルヴィスの記録映画ではありません。

社会で生きていくための叡智が詰め込まれている、そんなフィクションです。

 

ですが、ストーリーは、プリシラプレスリー著『Elvis and Me』(1985年)に書かれていた内容とは、かなり異なっていて、混乱してしまいました。

その辺のことについては、続きを書けたらと思います。

 

この作品は、日本未公開でした。

超有名監督や俳優の作品でなければ、このようなコメディ映画は日本では公開されなくなっています。

超大作のほかは、アクション、アドヴェンチャー、ホラー、アニメばかりで、映画館で観たい映画が年々少なくなっています。

そのうえ、地元の数少ない映画館が同じような(日本)映画を上映している問題もあります(笑)

また、映画館より飛行機の映画のラインナップの方が早くてセンスがよかったりする現象も謎です。

なので、アマゾンプライムを始めとした配信サービスには感謝しかありません。

またね。

【本/推し】『ELVIS What Happened?』第2章後半の感想など<その2>

こんにちは、ずず(zuzu)です。

『Elvis:What happened?』の第2章の後半は、おもにソニー・ウェストのエルヴィスとの出会いが語られています。

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今回は続きで、ソニーがエルヴィスに会いたいと望み、実際に会ったことについて書いていきたいと思います。

ソニーは空軍に所属していたとき、女の子を連れてエルヴィスの野外ライブに参戦しました。

このときすでにエルヴィスは『ハートブレイク・ホテル』の大ヒットによりスーパースターになっていましたが、ソニーはエルヴィスを”ちょこっとロックンロールを歌う、ただのカントリー歌手だった”と言います(…)

それなのに傍らの女性や他の観客の女性たちが、ステージ上のエルヴィスの一挙手一投足に反応して熱狂する様子を目の当たりにして、これがほんの4年前はレッドが面倒を見ていたヤツかーと信じられなかったそうです。

ソニーはエルヴィスと同じ高校の出身で、3学年上のエルヴィス(注:本書では、ソニーはエルヴィスの約4歳年下と言っていますが、学年ではおそらく3つ下だと思う)とは面識はなく、長髪で目立つ格好をしていたエルヴィスを、ときどき学校で見かけただけでした。

勤務する空軍を退職したソニーは、海兵隊に兵役中で、休暇でメンフィスに帰ってきていたレッドに頼んで、エルヴィスに会わせてもらいます。

待ち合わせ場所となったローラースケート場で初めて会ったエルヴィスは、ものすごく感じ良くて、誠実で、でもごく普通の青年で、見た目がとにかくカッコよく、女の子をもっと自分に夢中にさせようと軽いジョークを飛ばしたりしていたと、ソニーは語ります。

とはいえ、エルヴィスとレッドはその日、ソニーを”new meat”にしてしまうのですが(笑)

エルヴィスの第一印象がいかにすばらしかったかをソニーから聞くたびに、変わってしまったエルヴィスを想い、レッドは何年経っても胸がいっぱいになるとのことでした。

まだグラディスも存命で、兵役前で、もちろんプリシラと出会う前のエルヴィスです。

”new meat”としてエルヴィスからキョーレツな洗礼を受けたソニーでしたが、エルヴィスに魅せれ夢中になったソニーは、翌週もローラースケート場に通い、エルヴィスのチームに入れてもらうことができました。

その後はレッドとタッグを組んで暴れますが、ローラースケート場でのエピソードは何度読んでも面白いです。

エルヴィスはすぐに”大きくて、たくましくて、ハンサムなソニーのことを気に入り、兵役から帰ってきたときは、もっと会いたいとソニーに言いました。

そして、エルヴィスは西ドイツに発つ1週間前に、レッドに宿題を残していくのですが…

ーーーーーーー

ここで、私はちょっとうれしくなってしまいました。

ソニーは、ハンサムなんですよね。

本書の第1章でソニーは”牛のような男”と表現されていたし、動画を見ると晩年は”熊さん”みたいですが、若いころのソニーはイケメン認定していいですよね(笑)

1970年のニクソン大統領との面会のときの写真は、同行したソニーがカメラを意識してか、いい感じに微笑んでいてステキなんです。

それとは別に、ホワイトハウスで大統領に面会するのにも関わらず、エルヴィス、ソニー、もうひとりのジェリー・シリングともどもノーネクタイで、なんともカタギではない雰囲気を醸し出しているのですが(笑)

このときエルヴィスが体調不良だったということは、プリシラプレスリー著『Elvis and Me』の中で、ジェリー・シリングから聞いた話として記されていました。

プリシラ曰く、エルヴィスの姿はまるで”ドラキュラ”のようだったと(笑)

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こうしてソニーは大スターのエルヴィスに憧れて、エルヴィスの仲間に入りました。

その点は、いじめられっ子のエルヴィスを気にかけていたレッドとは明らかに異なります。

本書でデイヴ・ヘブラーは、自身とレッド、ソニーを三銃士に例えていました。

他人からちょっかいを出されたときの対応は三者三様で、レッドは一番短気だとしていますが、正義感が強いレッドらしいですね。

情け深く、考えたことを行動に移せるのがレッドのすごさだと思います。

またね。