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ていねいでない暮らし

【映画/ニューヨーク】『SHE SAID シー・セッド その名を暴け』(2022年)観た

こんにちは、ずず(zuzu)です。

TSUTAYAの会員証の更新手続き(有料)をした際、新作を除くCDやDVDの無料レンタルサービスを受けれるので、店内でたまたま目に止まった『SHE SAID』をレンタルしました。

あとでAmazonプライムでも無料で鑑賞できることを知りましたが(笑)


www.youtube.com

感想としては、すごく良かったです。

元々、史実に基づいた社会派作品が好みなので、再現ドラマとして興味深く鑑賞しました。

と言っても、内容は映画プロデューサーによる女性への性犯罪をマスコミが告発するというヘビーなものです。

性被害を告白することは、様々な事情からとても困難です。

プライバシーを開示しなければなりませんし、被害を証明するのは容易ではなく、誹謗中傷などの2次被害を受けることも想定されます。

ニューヨーク・タイムズ紙がこの問題を取材する中で、被害者の真実の声を掲載しようとしますが、複数の被害女性は示談金を受け取る代わりに、口外すると訴えられるという約束を交わしてしており、取材は難航します。

その中で、熟考した上で自分はしがらみがないとひとりの女性が取材に協力することで、大スクープとなるのです。

被害者として、グウィネス・パルトロウ本人が出演するなど、地味なテーマの作品ですが見応えがありました。

 

凄まじい数の性加害を長年にわたり行ってきたハーヴェイ・ワインスタイン、現在は法で裁かれ収監中です。

対して、日本の某芸能事務所の事件は、これまで裁判になっているにも関わらずマスコミは大きく取り扱おうとせず、加害者が死亡して何年も経過してから、外圧により問題が表沙汰になるという、なんとも無念な有様。

私が生きている間に映画化してほしい(笑)

勇気を出して、巨大権力から受けた犯罪の事実を公表する人は立派です。

ですが、性被害という人権を踏みにじられる経験をした被害者の中には、自分を責めてしまっていたり、被害を言い出せない人もいるだろうし、自分の中で折り合いをつけている人や触れてほしくない人もいると思います。

したがって、被害者個人の意思を尊重することは大切ですし、口を閉ざす人を決して責めてはいけないのです。

 

ワインスタインが関わったとされる作品には、私のお気に入りがたくさんあってがっかりしました。

悔しいので作品名はあえてここには書きません(笑)

 

作品の舞台は、ニューヨーク・タイムズ本社のあるマンハッタン。

何度も登場するオフィスは広々として、マンハッタンの街並みもいい感じに撮られていました。

ここで、私のニューヨーク行きたい病が再発(笑)

レンタルDVDを返却した後、もう一度Amazonプライムで余韻に浸りたいと思います。

またね。