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ていねいでない暮らし

【映画/推し?】あまくない砂糖の話(2014年)

こんにちは、ずず(zuzu)です。

ダイエットのモチベーションを上げるべく、映画『スーパーサイズ・ミー』『スーパーサイズ・ミー2 ホーリーチキン』に続いて、ドキュメンタリー映画『あまくない砂糖の話』をAmazonプライムビデオで視聴しました。


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こちらの作品はオーストラリア映画で、監督兼主演のデイモン・ガモーが60日間、ジャンクフード、ソーダ類、菓子、アイスクリームは食べず、それ以外の加工食品や飲料から、1日にティースプーン40杯分の砂糖を摂ると、身体はどうなるのかを人体実験するものです。

視聴する前は、ノンシュガーのゼロカロリー食の危険性についてのドキュメンタリーかと思っていましたが、そうではなく、加工食品に含まれる、表には出てこない砂糖の量の多さを啓発する内容でした。

ちなみに実験を始める前のガモーは彼女の影響で、精製された砂糖を摂取しない、健康的な食生活をしていました。

 

アメリカでは1955年、当時のアイゼンハワー大統領が心臓発作で倒れたことで、心臓病に対する関心が高まり、その原因が脂肪であるか、砂糖であるかの論争が起こりました。

20年以上経過して、原因は脂肪であるとされ、それから食品は低脂肪がブームになります。

そして、低脂肪による物足りなさを補ったのが砂糖でした。

そこから糖質制限がブームになるまでに、30年を要したようです。

 

オーストラリアはアメリカほど肥満は多くないというのは意外でした。

政府が食品に関して厳しいというか、アメリカほど食品業界に毒されていないのかもしれません。

しかし、アボリジニの集落の取材には、考えさせられました。

加工食品や飲料が手に入るようになって、透析患者が増えてしまったのです。

糖尿病や腎不全の原因は酒だと言われますが、その集落は飲酒をしないので、原因は食生活しか考えらません。

 

アボリジニの問題を知ったガモーは、肥満大国のアメリカへ向かいます。

そして、ケンタッキー州東部の、州内'最貧'のアパラチア地方を取材します。

ケンタッキー州では虫歯の多さが問題になっており、その原因はマウンテンデュー(カフェインを含むレモンライム風味の弱炭酸飲料!)中毒にあるといいます。

哺乳瓶にマウンテンデューを入れて幼児に飲ませることがあるという、親の意識の低さに驚きます。

歯の美しさを重要視するアメリカで、虫歯でボロボロになった歯では生きづらいのではないかと思いますし、実際そのようでした。

マウンテンデューの製造元のペプシは、"適量ならヘルシー"とコメントしたそうです。

マウンテンデューのどこがヘルシーなのかと思いますが、脂肪や砂糖は少量なら大した問題ではありません。

依存性により、継続的に過剰摂取するのが問題なんですね。

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映画としては、ちょっと冗長かなと感じました。

スーパーサイズ・ミー』は一気見するほど引き込まれる面白さがありましたが、この作品は途中で何度も眠くなり、そのつど見返してしまって、視聴に余計な時間がかかってしまいました。

奇抜な演出や音楽は不要で、その分内容の濃いドキュメンタリーに仕上げたほうがよかったのではないかと思います。

 

この作品は2014年公開ですが、アメリカの貧困地域といえば、一昔前は黒人の住む地域を指すのが一般的でした。

それが今は、アパラチア地方とその周辺の白人が暮らす地域をイメージするようになってきているような…

その結果、トランプ大統領が誕生したわけですね…

 

最後になりますが、最後に出てくるスーパースターとピンナップガールは、プリンスとマドンナではなく、やはりあのふたりでしょうか(笑)

またね。