こんにちは、ずず(zuzu)です。
話題の『エブエブ』を鑑賞しました。
奇想天外な痛快アクションコメディかと想像し、思いっきり笑うつもりでした。
が、最初の30分(以上)は訳が分からず眠くなり、多分寝ていたと思います。
その時間を乗り越えて、何とかついていったつもりですが笑えない。
コインランドリーを経営する中国系の中年女性エヴリンが、税金の申告をしていて発狂し、呪いのような妄想に取り憑かれ、"世の中が悪い、家族がわかってくれない"との不満からカンフーの達人になって世直しをする過程で、モノの見方を変えていく物語と理解しました。
合ってますか?
合っているなら、多様性(アジア系の作品)とフェミニズムの面で、アカデミー賞作品賞の有力候補になるんでしょうね。
エブリンと夫、娘はみんなアジア系の役者さんですが、存在感と安定感があってユニークで、演技が抜群に上手い。
アジア系が白人をやっつけるのは、気持ちがいい(笑)
個人的には、娘がピンク髪で、エルヴィスのジャンプスーツに似た衣装で登場するシーンが好みでした(笑)
でもねー。
エンドロールになると、私の数列後ろのオッサンの猛烈なイビキが聞こえてきて、スクリーンが消えるまでイビキは収まりませんでした。
ごちゃついていてわかりにくく、一般受けしない作品かな。
映画関係者には斬新なのかもしれませんが、ちょっと無理でした。
私は、不気味でハラハラドキドキの『イニシェリン島の精霊』や、テーマソング以外ではアカデミー賞にノミネートされていない『ザリガニの鳴くところ』の方が、世界にはまだこんな僻地があるんだーとか、人間って複雑だなーとか考えさせられたし、心に残りました。
『エブエブ』が笑える作品だったら良かったのかも。
授賞式の前に『ファイブルマンズ』もできれば観ておきたいな。
またね。