こんにちは、ずず(zuzu)です。
『Elvis:What Happened?』の第9章の感想、今日はステキなエピソードのひとつについて書きます。
1954年末、エルヴィスは臨時的にお金を稼いでしましたが、まだトラック運転手の仕事を続けていました。
平日の夜はメンフィスの混雑したレストランで歌っていましたが、1晩に最高でも15ドル以上はもらえませんでした。
そこで、薄暗いナイトクラブに集まる大人のために演奏し始めましたが、そこでは無視されたわけではないけれど、全くウケなかったそうです。
エルヴィスのショーが悪かったわけではなく、大人たちはカントリー&ウェスタンやバラードを求めていただけだったと、レッド・ウェストは語っています。
その反面、高校への巡回や、ドラッグストアの開店イベントなどでは、若者が熱狂して、その後エルヴィスに夢中になりました。
エルヴィスは若者のものでした。
大人たちのお下がりではなく、若者のものだったのです。
当時のレッドは、自分の役割をかなり上手く明確にしました。
運転は、エルヴィスと交代でしていました。
全ての必要な物はレッドがきちんと準備して、たいていは色々なことを確認して、物事がスムーズに進んでいました。
エルヴィスがピンクのクラウン・ヴィクトリアを購入するころには、レッドの運転技術は向上したらしいです。
エルヴィスはその後、たくさん車を購入しますが、あくまでもレッドの意見ですが、エルヴィスはクラウン・ヴィクトリアを最も愛していたように見えたとのこと。
もし、今日誰かがエルヴィスにたずねたとしても、おそらくレッドに同意すると確信していると言っています。
そして、考えてみると、レッドも同じくクラウン・ヴィクトリアを愛しているそうです。
こうして巡業中にレッドはエルヴィスと親しくなって、頼まれたわけではないけれど、エルヴィスのある種ボディガードのようになりました。
レッドは、付き合いと友情のためにエルヴィスに寄り添っていたし、エルヴィスはレッドに何になってくれと頼んだことはなかったのですが。
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ピンクのクラウン・ヴィクトリアの話は、じ〜んとしました。
そして、映画『エルヴィス』で、若い男性がピンクの車にエルヴィスと大佐を乗せて、ピンクの車で巡業する、黎明期の印象的なシーンを思い浮かべました。
どんなに売れても、エルヴィスは歌手人生の中で、そのころが一番幸せだったのではと思います。
レッドと過ごした時間が楽しかったから、エンフィス・マフィアと呼ばれるほど大勢の人間をそばに置いたのでしょう。
一緒に旅をしてくれるレッドがいて心強かったし、それ以上に一緒にいることがただただうれしかったのではないかと思います。
ところで、ピンク・クラウン・ヴィクトリアは、母グラディスに贈ったピンク・キャデラックとは別物ですよね?
車に疎いので調べたところ、クラウン・ヴィクトリアはフォード社製の、最高級セダンとありました。
Wikipediaでは、アメリカの保守層(いわゆる共和党支持者)が好んだ車とされています(笑)
レッドの話からすると、ピンク・クラウン・ヴィクトリアは乗り潰したのかなと思いますが、ピンク・キャデラックは、今もグレイスランドの自動車博物館に展示されていますね。
それと、ググっていてこんな記事を見つけました
'自動車'の分野の視点で、映画『エルヴィス』について言及されていましたが、ちょっと感動しました。
作品に出てくる車は、エルヴィスが所有していた車やバイクのリストを元に探し出したそうですが、それらはマニアの方々が喜んで協力してくれた貴重なものだそうです。
いい話ですね。
というわけで、映画館で鑑賞して以来ご無沙汰している『エルヴィス』を、じっくり観たくなりました。
計らずも、今日はエルヴィスの誕生日。
記念にDVDを買って来ようと思います。
推し活ですね(笑)
またね。