ずずぶろぐ

ていねいでない暮らし

【本/推し】『ELVIS What Happened?』第9章の感想など<その11>

こんにちは、ずず(zuzu)です。

リサ・マリー・プレスリーが亡くなる直前の8日、グレイスランドで行われたエルヴィスの88歳のバースディの式典に出席した際の動画を観ました。

美しいロングヘアにエルヴィスからの借り物のような大きなサングラス、黒いロングコートのリサはオーラが滲み出て、イベントに華を添えていました。

足元がよろめいていたという情報がありましたが、リサは厚底のブーツを履いたため、段差の昇降に男性が手を貸していただけのように見えました。

公式行事でかなりの時間ファンサービスをする姿は、まさに生まれながらのセレブです。

その数日後に帰らぬ人となるなんて、誰が想像したでしょうか。

ーーーーーーー

さて、『Elvis:What Happened?』第9章の感想、今日こそ最後にしたいと思います(笑)

エルヴィスの人気が増すにつれ、レッド・ウェストのケンカの出番も増えてきました。

きっかけはいつも、ガールフレンドがエルヴィスに夢中になったという理由でした。

ある夜、テキサス州のクラブでのショーで起こったケンカは、まさに戦争だったそうです。

観客の男性同士がケンカを始め、それが大乱闘に発展し、100人以上が殴り合いました。

そこらじゅうにテーブルやビン、人体や拳が飛び交ったそうです。

ところが、男たちがケンカをしている間に、女性たちはステージ上によじ登ってエルヴィスにまとわりつく始末。

ひとりの男がエルヴィスのギターを蹴っていたので、レッドはその男を殴って、エルヴィスに"ここを出よう"と叫びました。

しかしエルヴィスは気にも留めず、サインをし始めました(笑)

レッドは、どんなときでもエルヴィスを捕まえようとする人間がいると思ったそうですが…

レッドは力づくでエルヴィスを屋外に連れ出しましたが、そこでもケンカは広がっており、大勢の男たちがビール瓶で殴り合い、そこら中が血で染まっていたそうです。

そのことをエルヴィスは楽しんでいたそうで、これはたくさんの経験の中のひとつでしたが、レッドとエルヴィスがよりまとまることとなった出来事でした。

 

エルヴィスへの真の愛情とは別に、レッドがエルヴィスを熱心に守ったのは、もうひとつの理由がありました。

それは、ミセス・プレスリーから"息子を頼むわね"と言われていたからです。

だからレッドは、エルヴィスと一緒にいるときは、いつもそのことを思い出し、ベストを尽くしました。

そして、ハリウッド・ハイアット・ハウスでビールを飲んだある夜、レッドは肩からホルスターを下げてそこに銃を入れ、絶えず携帯するようになりました。

ミセス・プレスリーとの約束を守ることが、自分の一番の仕事だと思ったから。

だから、エルヴィスとの間に何があろうと、もしエルヴィスの身体に危害を加えようとする者がいたら、撃ち殺していたかもしれないと、レッドは語っています。

ーーーーーーー

レッドは、大好きなエルヴィスの母グラディスの言葉を心に刻み、それを使命としていたんですね。

第8章では、ソニー・ウェストとデイヴ・ヘブラーが銃について否定的な意見を述べていましたが、エルヴィスのボディガードたちが銃を携帯するようになったのは、レッドが始まりだったようです。

エルヴィスの人気が高まって行く中で、非常に危険な状況が増えていったのは事実だと思います。

結果として、実際に銃で人を殺めることはなかったし、ましてマイク・ストーンを撃ち殺すこともなかったので(笑)、よかったかなとは思います。

またね。