こんにちは、ずず(zuzu)です。
映画に行ってきました。
『アムステルダム』が観たかったけど帰りが遅くなるのであきらめて、代わりに観たのが『ハスラー』(1961年)。
テアトルクラシックです。
初めは”古っ、大丈夫か?”と思いましたがすぐに慣れて、当時のレトロな背景にうっとりしてしまいました。
なのに、映画に出かけるまでのバタバタと、映画館までの道のり、昼食後すぐということが重なり、セリフが少ないモノクロ映画ということで、ウトウトしてしまいました。
最初だけでなく、断続的に睡魔が襲ってきたのです。
そのため、ストーリーが曖昧な部分があり、ウィキ(ネタバレだった)でおさらいした次第です(笑)
映画を観る前は、無名のビリヤード選手が全米チャンピオンにのし上がっていく、サクセスストーリーかと想像していましたが、全く違っていました。
腕利きの玉突きが、場末の素人を相手に賭けをして、お金を巻き上げるという、ギャンブルとしてのビリヤードが舞台です。
ビリヤード放浪記って感じですかね。
ビリヤードのルールを知らないので、最後までビリヤードの面白さがわからなかったのは残念でしたが、シンプルなストーリー展開は一編の小説を読むかのようで、昔の映画の良さを感じました。
サラという謎の女性、白昼の飲酒などメンタルが不安定でありながら平凡に暮らしていたところに、ポール・ニューマン演じる主人公と出会って人生が動き始めたことで、あのような結果になってしまったような気がしました。
寝た子を起こすと言うんでしょうか…
ポール・ニューマンは『スティング』『明日に向かって撃て』『タワーリング・インフェルノ』など、その昔、テレビのロードショーで観ただけでした。
今回大スクリーンで鑑賞して思ったのは、ポール・ニューマンは私が思うイケメン、ジェームズ・ディーンやアラン・ドロン(ベタな例ですみません)より、顔が間伸びしているということです。
悪役の俳優(高利で分前をとるパーカー大佐のようなヤツ、笑)のほうが、今のイケメンに近かったりして…
で、顔が標準より長めということは、私の中ではエルヴィス・プレスリーっぽいということになり…
この『ハスラー』、エルヴィスが演じたらどうだったのだろうって思ったのです。
似合っていると思いませんか?
エルヴィスはずっとシリアスな映画に出演したいと言い続けたにもかかわらず、その夢は叶いませんでした。
元妻のプリシラは、今もそのことを言い続けています。
駄作が多いとされるエルヴィスが主演した映画の擁護をしているようにも聞こえますが、エルヴィスは高校生のとき、映画館でもぎりのバイトをしていたくらいですから、若いころから映画好きだったのでしょう。
有名になってからは、メンフィスの映画館を夜中貸し切りで鑑賞していたくらいですから、作品に恵まれなかったのは本当に悔しかったと思います。
『ハスラー2』は近日中に観る所存。
またね。