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ていねいでない暮らし

【本/推し】『Elvis and Me』<ネタバレあり>グラディスがプレスリー家に残したこと<その1>

こんにちは、ずず(zuzu)です。

無理して英語版で読んでいる『Elvis and Me』ですが、泣いたり笑ったり共感したりで、お値段以上かつ英語力以上に読書を楽しんでいます。

進捗率は65%で、1964年春、エルヴィスがお抱えのヘアスタイリストを変えたところです。

このことで、取り巻きの間には緊張が走ったらしく、この先を読むのが楽しみです。

 

『Elvis and Me』の第13章は、プリシラがメンフィスの高校に入学する前後の話です。

まだ私が生まれる前、約60年前の話ですが、アメリカではすでに一般家庭で電話が使われていたようです。

高校に通うプリシラを送迎するのは、エルヴィスの父ヴァーノンの役目でした(笑)

しかし、それではランチに行く時や学校が早く終わった時などに不便なので、プリシラはヴァーノンに、エルヴィスのリンカーンで通学していいかと尋ねます。

ヴァーノンは渋々了承し、プリシラは通学以外にも車で外出するようになりますが、ガソリン代や遊びで金欠になってしまいました。

そこで、プリシラは仕方なくヴァーノンにお金を無心しますが、ヴァーノンは嫌味を言いつつもプリシラにお金を工面し、プリシラに次のように言いました。

“Now you and Patsy be careful driving out there. You know there’s a lot of accidents on that highway. Why don’t you call me when you get to the theater?”

Presley, Priscilla Beaulieu. Elvis and Me (pp.102-103). Blackstone Publishing. Kindle 版.より引用、以下同じ

Patsyとはヴァーノンの秘書であり、エルヴィスのダブルいとこ(父方母方の両祖父母が同じいとこ)で、プリシラと親しくなり一緒にドライブに出かけていました。

ヴァーノンはプリシラに、

「映画館までのハイウェイは事故が多いので、気をつけるように」

と言ったあと、

「映画館に着いたら電話するのが当然でしょ?(なんでしないの?)」

と言い放ったのです。

その言葉にプリシラは驚きつつも、”ああ、これがエルヴィスの言っていた、グラディスの残したプレスリー家の決まりごとだ”と気がついたそうです。

プレスリー家の人たちは、目的地に到着した時と、帰宅する時には、電話で知らせると機嫌がいいということに。

At the time his caution surprised me, but remembering what Elvis had said about Gladys, I knew that this was also typical of the rest of the Presleys. They always felt better if you called when you arrived at your destination and again before you left for home.

その晩、プリシラはヴァーノンとのやり取りをエルヴィスに電話で話しましたが、エルヴィスは笑って、

「ヴァーノンはケチだからなー。お金のことは俺がヴァーノンに話をつけておくから、心配ないよ」

と言ったにも関わらず、エルヴィスはヴァーノンに話をするのを忘れてしまいます。

そこで、プリシラは近所のブティックでモデルのアルバイトを始めますが、エルヴィスはそれが気に入らず、プリシラは気に入っていたバイトを辞めることになったのでした。

 

話を戻して、心配性で家族を大切にするグラディスが、家族に対して外出先から家に連絡を入れるようにしていたことは、グラディスらしいなと感じました。

このことでもう少し書きたいことがあるので、続きを書こうと思います。

またね。