こんにちは、ずず(zuzu)です。
グレード9級受験記、番外編になります。
受験とは直接関係ありませんが、気になったことを書きたいと思います。
ちょっと批判的な記事になるかもしれません。
他の受験者の演奏が聴こえてきた
試験当日、試験の順番を待っていると、とある有名曲のピアノの演奏が聴こえてきました。
緊張しているのか、ミスはないけど抑揚のない小手先の演奏に聴こえました。
※自分の下手な演奏を棚に上げての発言お許しください。
ピアノ初級者あるあるですね。
演奏後、
「もう少し音に強弱をつけるといいですね」
と言う試験官の声が聴こえてきました。
試験室から出てきたのは、小4くらいのお子さんでした。
何だかんだ言ってもミスがないのが合格への近道だなーと思っていると、試験室から試験官らしき女性が出てきて、
「今日は試験ですから、あちらのロビー(試験室から離れた場所)でお待ちください」
と注意されてしまいました。
やれやれ。
ロビーには2家族がいたので、離れたところ座ったのですが、いけなかったですね。
ドアを閉めているのに話し声まで通路に筒抜けでは、試験会場の音楽教室の防音は、ほぼなされていないということでしょう(笑)
ロビーに移動すると、次はエレクトーンの演奏が聴こえてきました。
自由曲2曲と課題曲1曲、編曲演奏、いずれもノーミスで、こちらが思わずリズムをとってしまうほど、スムーズで心地いい演奏でした。
こちらも小4くらいの子が試験室から出てくると、手には何も持っておらず、つまり暗譜で演奏していたのです。
すごい、私には無理だ…
母親とハグしていましたが、試験が終わったうれしさと、満足した演奏ができた喜びにあふれていました。
何級を受けたかは課題曲でわかる
試験の帰りにカフェに寄り、ランチをとりながら受験の顛末をブログに残しつつ、先ほどの小学生は何級を受けたのだろう?と調べてみました。
編曲演奏の前に弾いた課題曲で、何級を受けたのかがわかります。
どの課題曲を弾いたのかは、内緒です。
ピアノの子は8級、
エレクトーンの子は10級でした。
これにはちょっとビックリしました。
ふたりとも私と同じ9級を受験しているのかな?と想像していたからです。
ピアノの子の演奏は、ただ譜面どおりに弾いているだけで、ミスもないけど退屈でした。
曲の持つイメージに対して、テンポが速いとも感じました。
反対にエレクトーンの子は、全ての曲の特徴をつかんでノリがよく、聴いていて楽しかった。
技術的にはピアノ8級を受験した子の方が上なんでしょうけど、エレクトーン10級を受験した子の方が音楽的には優れていたと、エレクトーン贔屓の私は感じました。
どっちの楽器がいいかは好みですが、初〜中級レベルでは、エレクトーンの方が聴き映えがします。
ピアノは技術的に上級になるか、よほど表現力がないと、単調に聞こえがちなのが残念だと思います。
楽器演奏は、初心者のうちに下手でもいいから気持ちを込めることを教えることが大切だと思っています。
テクニックだけを追求すると、楽しさが置いてけぼりになって、楽器から離れていく子、嫌いになる子が増えて、結果としてその楽器の業界全体の衰退につながるのではないかと余計なことを考えてしまいました。
人のふり見て我がふり直せ
それにしても他者の演奏を聞くのは楽しいし、ためになります。
次回はもっと早めに行って、受験者の演奏をまたこっそり聴きたいと思います。
場所は通路ではなくロビーで(笑)
またね。