ずずぶろぐ

ていねいでない暮らし

映画『フード・インク』(2008年)を視聴した

こんにちは、ずず(zuzu)です。

Amazonプライムビデオでドキュメンタリー映画フード・インク(2008年)を視聴しました。


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アメリカの巨大食品産業の闇と、農家の苦悩などを追った社会派ドキュメンタリーです。

養鶏業界の場面では、"あれ? この話、前に観たことあるかも??"と思ったくらい、同じくドキュメンタリー映画スーパー・サイズ・ミー2:ホーリーチキン』(2019年)のエピソードと酷似していました。

zuzuzblog.hatenablog.com

大企業数社が養鶏業界を牛耳っている話です。

大企業の人間が監督官庁の役職に就いているため、大企業の利益が優先され、弱者は切り捨てられるという地獄絵図が、観ていて辛かった。

農家に設備投資を煽って借金をさせ、がんじがらめにし、農家が設備投資を断ると、契約そのものを解除するのです。

それ以前に、家畜の扱いがひどすぎて観ていられない。

わずかな希望は、質のいい安全な食べ物を求める消費者が増えていて、良くも悪くもスーパーがそれに応えようとしていることでした。

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去年あたりから、食品が徐々に値上げされ、牛乳・卵はここで一気に値上がりしました。

外食はその前から高くなっていましたし、果物はほぼ手が出せない存在になりました。

野菜も高くなって、私の口癖は"野菜が高い"でしたが、暖かくなってきて少し落ち着いた感があります。

野菜には旬がありますから、価格も変動して当然です。

 

我が家は朝、目玉焼きを食べることが多いのですが(注:私はカロリーとコレステロール値のことがあって、食べたいけどあまり食べません)、スーパーで卵が1パック300円で、シャウエッセンが2袋で350円くらいだと、朝食はシャウエッセンでいいかなと思ってしまうのです。

高いと感じていたシャウエッセンを安いと錯覚してしまうのですよね。

映画の中で、ソーダ類が75セントで、ブロッコリーが2ドルなら、貧困家庭ではどちらを選ぶかというシーンがありました。

家計に余裕があって、かつ意識が高ければ、多少高くても安全な有機野菜を積極的に摂ろうとするでしょうが、家計が苦しければ、子どもが喜ばないブロッコリーを買おうとはしないでしょう。

その積み重ねで、アメリカの子どもたちの多くは糖尿病(予備群)になっていくらしいのです。

 

日本では、牛乳や卵はこれまでが安すぎたと本音では思っています。

アメリカやヨーロッパでは、以前から外食は驚くほど高い。

それにチップが加わるので、お惣菜はファストフード店で食べるかデリで買うしか選択肢はありませんでした。

旅先では、そういった節約も楽しいけど(笑)

食品が安いということは、生産者や労働者に皺寄せがいっているということです。

お菓子や加工食品など身体によくないものは高くてもいいけど、野菜や肉・魚、米などの農産物は、消費税を軽減、できれば非課税にしてほしいと思います。

その分、他のものを増税すべきだと思いますが、それぞれ業界の圧力がすごいんだろうなー。

これだけ食糧が値上がりすると、学校や病院、福祉施設の給食は維持できるんだろうか、とても心配です。

またね。