こんにちは、ずず(zuzu)です。
今日も映画『エルヴィスとニクソン 〜写真に隠された真実〜』を観て感じたことを書いていきます。
この映画を何度もリピートしていく過程で気づいたのは、ちょっとしたロードムービー仕立てであることでした。
ロードムービーが大好きなので、余計にワクワクしてしまったみたいです。
エルヴィスのホワイトハウスへの旅は、最初はひとり旅でした。
しかし、出発してすぐに元メンフィス・マフィアのメンバーでロサンゼルス在住のジェリー・シリングを頼り、ワシントンD.C.にはグレイスランドからソニー・ウェストを呼び寄せ、果ては運転手付きの旅になってしまいます。
それはまるで、エルヴィスが助さん、格さん(ふたりともカッコイイ♡)を両脇にたずさえて世直しの旅に出る黄門様のようでもあり、仲間を募って鬼退治に行く『ももたろう』のようでもありました。
要は日本人にしっくりくる、王道の旅物語なんですね(笑)
なので何度見ても美味しいのだと思います。
メンフィスの空港のカウンターでエルヴィスは、
「1人で商用機に乗るのは初めてなんだ」
と相談します。
このことは『Elvis and Me』でもふれていましたが、普段は自家用機で移動しているエルヴィスがたったひとりで商用機に乗ったことに、プリシラは驚いたようです。
私は単純に、現在はグレイスランドに展示されているリサ・マリー号を思い浮かべました。
そのとき担当したアメリカン航空の若い女性スタッフを皮切りに、旅の途中でエルヴィスが出会った白人女性は、子どもから大人までみんなエルヴィスが大好き。
特にエルヴィスが好みそうな、(制服を着た)ブロンドの若く品の良い美人たちが皆、のぼせ上がります。
白人男性も基本は好意的でした。
ロスの空港では、自分のモノマネをするそっくりさんと出会います。
このシーンのエルヴィスとジェリーの表情が、それぞれ何とも言えずいいんです。
自家用機や自家用車での移動では出会えないような人と会ったり、アクシデントを経験することで、エルヴィスは大人の対応ができるようになったのかもしれません。
旅が人を成長させるのは、自分の常識が通用しない世界を体験するからなんでしょうね。
またね。