こんにちは、ずず(zuzu)です。
映画『怪物』観てきました。
安定の是枝作品、安心して観れます、ドント・ウォーリー。
前半はストーリー展開が早く、後半は前半を検証していきつつ、スタンド・バイ・ミー的な少年時代がたっぷりと表現されます。
'怪物'は誰なのか?、何なのか?、存在するのか?
私は人間が生きていく限り、誰もが'怪物'になりうるのではないかと感じました。
作品が答えを求めているわけではありませんが。
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自分より少しでも上の人と付き合いたい、仲よくしたいと思う人は多いと思いますが、学校には明らかにいじめられているわけではないけど、あまり勉強ができなくて休みがちだったりする子がいます。
私はそんな子が気になるほうで、割と友だちになっていました。
おそらく、当時の私はそういったタイプの子に対し、上から目線だったのではないかと思います。
そのことをその子たちは敏感に感じ取っていたと思います。
仲よくなるとその子たちは家に呼んでくれたり、いろんな話をしてくれる中で、自分にない繊細な心を持っていたり、自分とは違う世界を持っていることに気づきます。
そして、立場はすぐ対等になり会っては遊ぶようになりますが、学校ではそうではない。
私には学校では別の友だちがいました。
だから、『怪物』の少年2人のやりとりはものすごく共感できるし、たぶん多くの人が経験していることではないかと思います。
ですが、それも小学生まで。
中学に入ると、そんな付き合いはなくなります。
いろんな要因があって、みんな大人になるのでしょう。
そして、その子たちとはなぜか疎遠になってしまいます。
角田光代氏の『対岸の彼女』という小説を思い出しましたが、あちらは女子高生でしたね…
いずれにせよ、友だちと濃密なキラキラした日々した過ごすのは永遠のようで、実は人生のほんのわずかな時間だということです。
またね。