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ていねいでない暮らし

【本/推し】『Elvis and Me』<ネタバレあり>プリシラご懐妊で考えたこと<その2>

こんにちは、ずず(zuzu)です。

昨日の続きになります。

プリシラプレスリー著『Elvis and Me』の中で、新婚早々妊娠したプリシラが戸惑う場面から、これまでの疑問が一気に解決したので、そのことについて書きたいと思います。

第30章では、エルヴィスとプリシラはパーカー大佐主導のもと、ラスベガスで結婚式を挙げますが、いくつかのセンテンスを引用しますと、

In his own way, Elvis was determined that our wedding day would be special for us. He joked with Joe Esposito, asking, “Is this the way it’s done?” 

I don’t think he really knew what to do with me. After all, Elvis had protected me and saved me for so long. He was now understandably hesitant about fulfilling all his promises about how very good this moment was going to be.

Looking back, I have to laugh when I remember how nervous we both were. One would have thought that it was the first time we had ever been together under intimate circumstances.

Could he have known how it would be for me? Had he planned this all along? I’ll never know. But I do know that as I went from child to woman, the long, romantic, yet frustrating adventure that Elvis and I had shared all seemed worthwhile. As old-fashioned as it might sound, we were now one. It was special. He made it special, like he did with anything he took pride in.

Presley, Priscilla Beaulieu. Elvis and Me (p.199-200). Blackstone Publishing. Kindle 版. より引用

ひーーー、英語力が乏しいので読解が曖昧だったのですが、ピルの件でようやくつながりました。

つまり、ふたりの間には、婚前交渉とやらがなかったらしいのです。

このことが、エルヴィスが複雑な性格だったといわれる大きな要因だと感じました。

宗教上の理由なのか、グラディスの教えだったのか、典型的な南部の保守的な男としてのあるべき姿だったのか、今となっては知る由もありません。

結婚式に参列したジョー・エスポジトに言った引用文のジョークは、半分本音だったのかも(笑)

エルヴィスを語るうえで、『Elvis and Me』は貴重な文献だと思います。

こんなことプリシラでなくては書けませんからね〜

それにしてもよく耐えたと思います、エルヴィスじゃなくてプリシラが(笑)

このあたりのことをソフィア・コッポラが映画にしてくれれば、めちゃ面白くなるんじゃないかな。

 

プリシラは結婚に関しては、”彼自身のやり方で””彼自身が決めたこと”と言っています。

エルヴィスはプリシラの両親から訴えると言われて、嫌々結婚したとも言われていますが、それが本当ならそのことも含めて、エルヴィスの中で機が熟したと思うのです。

エルヴィスの決断は、他人からすると滑稽だったり理解不能だったりするのは、エルヴィス自身は深く考えているつもりでも、実際には悩んでいるだけだったからかもしれません。

それでも、エルヴィスなりにあれこれ時間をかけて悩んで、いろんな要素が重なったタイミングで、何事も実行に移していたような気がします。

それゆえ、何をするにもモタモタして、奥手だったのではないでしょうか。

ちなみに、プリシラは正反対で、チャンスの前髪を直感的にガッチリつかんでいくタイプだと思うのですよね。

 

ごちゃごちゃ考えていて、別のことを思いついたので、次回に続きます。

またね。