こんにちは、ずず(zuzu)です。
『Elvis:What Happened?』第6章の感想の続きです。
エルヴィスとレッド・ウェストが通っていた高校の一大行事、バラエティ・コンサートで、エルヴィスはギター片手にピンで舞台に立ち、3曲を披露しました。
おっとその前に、第6章の前半で、レッドがわざわざ指摘していたことがありました。
それは、みんなが言うほど、エルヴィスはギターが上手ではなかったということです。
エルヴィスはヴェスターおじさんからギターを教わり、すぐに習得したけど、それはコードを押さえてかき鳴らしているだけだと言っています。
それでも、ギターを弾く姿がカッコよくて、ギターはエルヴィスのトレードマークとなっていました。
エルヴィスは楽譜も読めなかったけど、音楽の天賦の才を持っていて、曲の特徴をつかむのが抜群に上手かったと、レッドは結果的にはエルヴィスをほめたたえています。
高校の最終学年でのバラエティ・コンサートでエルヴィスが披露したのは、1曲目が子ども時代から歌ってきた、カントリー調のスローテンポでお涙頂戴と言われている『オールド・シェップ』。
2曲めは打って変わってアップテンポな曲(曲名は不明)、最後はバラード(曲名は不明)で〆たそうです。
これって、すごくないですか?構成が。
地元ののど自慢大会で歌ったことのある、きっと誰もが知っている『オールド・シェップ』で様子見し、次の曲でテンポを上げて盛り上げ、最後にバラード(レッドが'ラブソング'と言っているので、多分ラブ・バラードだと思う)でしっとり聴かせる…
このセットリストはエルヴィス自身が考えたのでしょうか?
先生に相談したとは思えませんが、グラディスには相談したかもしれません。
最終的にはエルヴィスが決定したと思いますが、曲のジャンルが幅広く、テンポが激しく変化するので、聴衆は意表を突かれ、感情が揺さぶられてしまったのでしょう。
誰に教わることもなく、高校生のときから、エルヴィスは自己プロデュースしていたんですね。
ただ、レッドに言わせると、エルヴィスはこの成功経験で、ライブ演奏で熱狂を求めるようになり、聴衆を巧みにコントロールするようになったらしいのですが。
今日はここまでにします。
次回は、’セットリスト’というテーマで、私の道楽のひとつであるエレクトーンに言及したいと思います。
またね。