こんにちは、ずず(zuzu)です。
今日も『Elvis:What Happened?』第10章の感想などを書いていきます。
前回のブログでは、エルヴィスとレッド・ウェストが思いつきでナッシュビルに出かけ、カーター・シスターズとして活躍中のジューン・カーターの留守宅に忍び込んで一夜を明かし、翌朝、ジューンの夫と鉢合わせたことを書きました。
レッドは、無邪気でクレイジーだったあの頃に戻りたくてたまらないと当時を回想しています。
そして、この一件では思いがけないことが起こりました。
エルヴィスはジューンの妹、アニタ・カーターに恋したのです。
ところが、シャイなエルヴィスはアニタのそばでは、
He still ain’t no swinger, and whenever Anita Carter is around, he is like a kid with six pair of feet.
Dunleavy, Steve . Elvis: What Happened? (p.126). Ballantine Books. Kindle 版. より引用
だったとレッドは言っていますが、太字部分の意味がわかりません。
恥ずかしがって何もできなかったという意味の比喩でしょうか?
ナッシュビルでの留守宅侵入事件から数ヶ月後、エルヴィス御一行様はフロリダで行われたカーター・シスターズのショーの前座をする機会がありました。
当日、エルヴィスは自分の出番が終わる頃から体調を崩し、舞台裏に戻るとよろよろとアニタの膝に倒れ気を失い、病院に担ぎ込まれました。
医者はできるだけすぐに連絡をくれると言いましたが、エルヴィスに同行していたレッド、スコティ・ムーア、ビル・ブラック、D.J.フォンタナは、エルヴィスは謎の病気で死ぬんじゃないかと思ったそうです。
4人は心配で暗い気分でモーテルに戻りました。
翌朝、レッドの部屋のドアをノックする音がして、ドアを開けるとそこには満面の笑みを浮かべたエルヴィスの姿が…
4人はエルヴィスを質問攻めにすると、エルヴィスは"今はもう大丈夫"と言いました。
ところが、レッドとふたりきりになると、’sonofabitch’なエルヴィスは真実を告白しました。
あれは狂言だったと。
これはネタバレと言われればそうに違いありませんが、実はこの話には続きがあるのです。
この人騒がせな恋物語は、ここで終わりませんでした。
それから半年後、メンフィスのショーで、エルヴィスとカーター・シスターズはまた共演しました。
そこで、信じられないことが起こるのです…
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アニタが歌う動画を視聴しましたが、歌が上手で美しく華やかな女性でした。
ドイツでプリシラと出会ったとき、アニタとうまくいっていないことをプリシラにこぼしたほど、エルヴィスはアニタに本気で、ふたりは両思いだったのは間違いありません。
ところが、ふたりは結ばれることはなかったとレッドは言っています。
自分たちはみんな昔気質で、その中でもエルヴィスは一番奥手だったと。
でもその分、楽しいことが山ほどあったので、悪くはなかったと言います。
後に、自分たちはちょっとふしだらで、ちょっと傲慢になったとレッドが言っているのが、超気になるのですが(笑)
しかし、エルヴィスは仮病を使いますね(笑)
と言っても、軍隊の訓練をサボったことくらいしか知りませんが…
茶目っ気があるというか、度胸があるというか、小心者にはできないことです…
またね。