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【本/推し】『ELVIS What Happened?』第10章の感想など<その1>

こんにちは、ずず(zuzu)です。

今日から『Elvis:What Happened?』第10章の感想などを書いていきます。

1955年、エルヴィスはまだ大金をつかむ前でしたが、エルヴィスは歌手として、レッド・ウェストは相棒として、愉快に過ごしていました。

エルヴィスの父ヴァーノンは、ディスクジョッキーのボブ・ニールと契約を結び、エルヴィスは、ピアニストでギタリストのスコティ・ムーア、ベース奏者のビル・ブラック、ドラマーのD.J.フォンタナとザ・ブルー・ムーン・ボーイズとして活動を始めます。

しかし、2枚目のシングル『グッド・ロッキン・トゥナイト』はヒットしませんでした。

エルヴィスの名はニューヨークでは知られていなかったけど、ナッシュビルでは知られており、それで当面は十分で、エルヴィスはそのころトラック運転手の仕事を辞めました。

歌手エルヴィス・プレスリーの誕生です。

ニューヨークやロサンゼルスでは、まだカントリー・ウェスタンはヒルビリー・ミュージック(田舎の音楽)と言われ低く見られていましたが、南部や南西部ではお金になりました。

 

若かりしエルヴィスとレッドは、思いつきで衝動的に行動していたそうです。

1955年にナッシュビルに行ったときはその典型例で、ふたりは一文無しでナッシュビルに到着しました。

当時のエルヴィスは歌手仲間から好かれていたそうです。

有名なマザー・メイベルとザ・カーター・シスターズと、一度ショーで一緒になったとき、メンバーのジューン・カーターというステキな南部女性から、"ナッシュビルに来たらウチに寄ってね"と言われました。

それを間に受け、何とかカーター家にたどり着きましたが、一家は留守でした。

ふたりは気にせず窓をこじ開けて家の中に侵入し、美しいキッチンで調理をして散らかし、お腹いっぱいに食べると、寝室のダブルベッドに倒れ込んで、一晩寝てしまいます。

 

そして翌朝9時、ジューンの当時の夫カール・スミスが帰宅しました。

カールは寝室にやって来ますが、カールに気付いたのはエルヴィスだけ。

"オー、ハイ、カール!"とエルヴィスがベッドからあいさつしましたが、布団の中にはもうひとり誰かがいる…

それがジューンだとカールが思い込んだら…

家の中が荒らされているのに、カールが銃を持っていなかったことに、レッドは驚いたそうですが。

これ以降の話は、私はちょっとびっくりでしたが、今日はネタバレしないようにしますね(笑)

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若さゆえの、大胆不敵な行動。

それまであまり羽目を外したことのなかったと思われるエルヴィスは、レッドという味方がいて、ワクワクするような日々を送っていたと想像します。

今も昔も、高校を卒業した後のほんの数年間が、青春時代なのかなーと思います。

キラキラしたエルヴィスとレッドの青春を読んで、胸がいっぱいになりました。

 

カーター家へ忍びこんでたらふく食べたふたりを、レッドは童話『3びきのくま』に例えていました。

私はこの物語を知りませんでしたが、西洋では'ゴルディロックス'という、物取り目的でなく、食べ物を漁るドロボーが一般に認知されているようですね。

日本では家に忍び込むのは空き巣か強盗で、恐怖で薄気味悪いイメージがありますが、'ゴルディロックス'に関しては、愛嬌があると思ってしまった私は平和ボケでしょうか。

 

断捨離とかフードロスとか、現代の用語に感化されて、持ち物をできるだけ少なくしている私です。

冷蔵庫もかなりスッキリしていますが(当社比)、もしもの時に備えて、食糧くらいは余裕を持ってストックするのも悪くないと思いました。

またね。