こんにちは、ずず(zuzu)です。
『Elvis:What Happened?』第9章の感想などの続きになります。
1954年の終わりになると、エルビスの人生はようやく好転し始めます。
エルヴィスのトラック運転手としての仕事や、演奏活動の稼ぎにより、プレスリー家は低所得者用のプロジェクトから、新しいアパートへ引っ越すことができました。
『ザッツ・オール・ライト・ママ』が7千枚売れて、多少のお金も入り、エルヴィスはちょっとした有名人になって、高校でのライブ演奏や、あちこちのショーに引っ張りだこだったそうです。
サン・レコードには、ボブ・ニールという人気のDJがいて、彼はエルヴィスに過度の信頼を寄せ、マネージャーを引き受けました。
若きエルヴィスは、マネージャーの夢でした。
エルヴィスは時間を守り、礼儀正しくて、うぬぼれてもいません。
朝起きて、パフォーマンスをして、仕事が終わると(カントリー?)酒場に出入りすることはありませんでした。
当時、カントリーミュージックの周辺には、悪い連中がたむろしていたそうです。
では、仕事が終わると何をしていたかと言いますと、'最も罪深いこと'をしていたとレッドは語っています。
エルヴィスとレッドは、夜通し営業するダイナーに通っては、ハンバーガーを食べながら、ダブルのウィスキーを飲んでいたそうです(笑)
そして、エルヴィスには特定のガールフレンドがいて、ときどきデートしていたけど、女の子に夢中というわけではなかった、とレッドは言います。
地元の黒髪の女の子だったそうですが、レッドの記憶が正しければ、エルヴィスは彼女に振られたとのこと。
多くの人は、ふたりが結婚するのではと思っていたらしいですが、うまくいきませんでした。
また、当時のエルヴィスは、決して浪費家ではなかったそうです。
稼いだお金のほとんどはひとりの女性、母親に届けられていました。
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エルヴィスはなんだかんだいって、女性には振られてばかりの人生ですね。
男性には執着されて(?)、たくさん暴露本を書かれていますが…
まあ、別れた女性たちも本を書いてはいますけど、圧倒的に熱量が違うのではないかな。
大人になったエルヴィスとレッドが心置きなくやったことのひとつが、ハンバーガーとお酒だったなんて、なんとも愛らしい。
最悪なこととレッドは言っていますが、それって体重増加のこと?、それとも飲酒のこと?
ハンバーガーをお酒のあてにしていたのか、お酒でハンバーガーを流し込んでいたのか知る由もありませんが、危険な場所には近寄らず、老若男女が訪れるダイナーで、お腹いっぱい食べて飲んだ若きふたりを想うと愛おしいです。
またね。