こんにちは、ずず(zuzu)です。
エルヴィスに関する書籍をせっせと読んでいまして、感想をブログに書く予定でしたが、ネットでショッキングな記事を発見しました。
この記事が史実に基づいているとすると、私の妄想の方向性とこの記事がほぼ一致していたのにまず驚き、妄想をはるかに超える過酷な真実に驚愕しました。
一つ一つ書き切る自信はありませんが、今感じていることを綴りたいと思います。
"親に依存され、稼ぐことを誓った3歳児 "で考えたこと
エルヴィスの父ヴァーノンは、映画『エルヴィス』では優柔不断でおとなしい人物という役どころでした。
母グラディスは生真面目で心配性だけど温かい母親といった感じでした。
一般的に、ヴァーノンとグラディスは熱心なキリスト教信者で、エルヴィスを大切に育てた、清貧の両親と言われており、私はそれを信じつつも、少し違った見方をしていました。
エルヴィスの音楽やパフォーマンスの才能は、父母のどちらから受け継いだものなのか。
映画『エルヴィス』を観た限りでは、エルヴィスはひ弱なヴァーノンより、ふっくらしたグラディスに似ていたので、母親似なんだなーと思っていました。
しかし、この記事の画像を見ると、エルヴィスはヴァーノンにそっくりです。
面長なイケメンでがっしりとした大柄な体型、芸能の才能もプレスリー家から引き継いだのでしょう。
暴君だったというヴァーノンの父も、きっと同じような性質だったのでしょうね。
その父の影響からか、ヴァーノンはいわゆる定職につくことができない性分だったようで、農場で農夫として働きながら、日銭を稼ぐような仕事をしていたようです。
それで一家は、時代もありますが、私が想像していた以上に貧しい生活をしていました。
グラディスはNY州出身ですが、生計を立てるため南部に引っ越してきたと記事にあります。
土地勘のないグラディスが、4つ年下の色男ヴァーノンに恋したのは、私が想像していたとおりでした。
"無責任な父親"で考えたこと
ヴァーノンは困窮した生活を何とかしようと努力する性格ではなかったと書かれています。
それはおそらく、ヴァーノンの育った家庭環境に起因する無力感と、地道な努力や我慢が苦手な性分があったと思います。
そして、軽い気持ちで罪を犯し、その結果、妻子がいるにも関わらず、3年服役することになりました。
このことが、快活だったグラディスに暗い影を落とし、頼りにならない夫ではなく、息子のエルヴィスに期待を寄せることになったのでした。
そして、”人様に後ろ指を指されることだけは二度とごめん”とばかりに、頑なな性格になっていったのは容易に理解できるところですが、夫の服役は笑い飛ばせるようなことではなく、とても残念ですね。
グラディスはエルヴィスの双子の兄ジェシーを死産したことで大変落ち込みますが、その悲しみを理解しない夫ヴァーノンに失望しました。
そして、ジェシーの死をことあるごとにエルヴィスに諭し、ジェシーに対し感謝するようエルヴィスに催促していたようです。
もし自分がエルヴィスの立場だったら、”自分が生まれてこないほうがよかったのでは?”と、自己肯定感がダダ下がりしたと思います。
いつまでもジェシーのことを嘆くグラディスを、エルヴィスは重荷に感じたことはなかったでしょうか。
ここまでで疑問に感じたのは、ここまでだめんずのヴァーノンを、グラディスは見捨てなかったことです。
惚れた弱みか、エルヴィスの父親として必要だったのか、それとも、宗教観や信念で離婚はなしだったのか。
映画『エルヴィス』の中で、エルヴィスがヴァーノンが逮捕されたときの苦悩を吐き捨てるように言いましたが、そのときグラディスは
「お父さんの前でそんなことを言っちゃダメ」
とエルヴィスをたしなめました。
そのシーンと記事の整合性が取れず、モヤモヤしています。
次回に続きます。
またね。