こんにちは、ずず(zuzu)です。
『エルヴィスの真実 ゴスペルを愛したプレスリー』(ジョー・モスケイオ著/中嶋典子訳 2016年)を読みました。
平易な文章で、翻訳ものとしてはとても読みやすいのに、読了するのに延べ4日かかってしまいました(汗)
途中、涙を流しながらの4日間でした。
知りたかったことがたくさん書いてある本だった
本書を読むきっかけは、エルヴィス・プレスリーの音楽伝記映画『エルヴィス』(2022年)を観て、エルヴィスの人物像を知りたくなったからです。
ミュージシャンって、わがままで目立ちたがりで破天荒というイメージがありますが、映画『エルヴィス』を観て、エルヴィスって真面目で素直で温厚な人じゃないかと思ったのです。
時間制約のある映画では、特に音楽映画では演奏や歌を挿入するため、人生の浮き沈みを描くだけで時間オーバーになってしまい、真の人物像まで表現するのは難しいですよね。
それで本書を読んでみて、エルヴィスは思ったとおり真面目で温厚で、誰に対しても親切で愛想がよく、しかも(音楽や芸能に関して)非常に勤勉で頭がよく、信仰心が厚いと、いいところだらけなんです。
でも、生活態度がデタラメでした。
その辺りのことは、追って書いていければと思いますが、昼夜逆転の生活は周囲が振り回され、いいことないってしみじみ感じました。
著者は、エルヴィスはアーティストだから夜型のように弁護していますが、当時は辟易していたと察します。
本書はいわゆる暴露本ではなく、音楽や信仰を通して知ったエルヴィスを、一貫して称賛しています。
パーカー大佐までも優れた人物とし、元妻のプリシラをも持ち上げているのです。
ですので、安心して読むことができましたが、ちょっとずるいなと感じたのは、エルヴィスや関連する人物を下げるときは、他者の発言を引用しているところですね(笑)
本書からたくさんの知識や気づきを得たのでブログに残したいのですが、ちょっと疲れているので、今日はここまでにします。
これはすごい!
最後に、エルヴィスの一人娘のリサ・マリー・プレスリーが、父であるエルヴィスとゴスペル曲をデュエットしている動画を見つけ感激しました。
リサ・マリーのアルトが渋くて、本書でエルヴィスがバス歌手(低音を歌う歌手)に憧れていたという血を受け継いでいるんだなと思いました。
エルヴィス、喜んでいるでしょうね。
本書では、巻末の”エルヴィスが歌ったゴルペル曲一覧”の37番『誰も一人では立てない所』と掲載されている曲だと思います。
『Where No One Stands Alone』
またね。