こんにちは、ずず(zuzu)です。
映画『エルヴィス』観てきました、キャー。
ミュージシャンの軌跡を追った映画は大好物で、できるだけ映画館に足を運ぶようにしています。
ストーリーは基本ワンパターンですが、フイルムコンサートだと割り切って、どの曲がどのシーンで登場するかを勝手に想像して楽しんでいます。
特に、才能の開花、デビュー決定、売れ出す瞬間、曲作りのプロセスなど、初期のシーンにワクワクするんですよね。
最近では、この手の映画は『ボヘミアン・ラプソディ』後となって撮りにくいのかな、意識しているのかなと考えてしまいます。
例えば、去年観た、アレサ・フランクリンの伝記映画『リスペクト』は、王道のストーリー展開でした。
しかし、『エルヴィス』では、主役のエルヴィスの目線ではなく、マネージャー(プロデューサー)のパーカー大佐という怪しい経歴の人物の目線で語られることが多く、私がこの作品を通して知りたかったエルヴィスの人格というか性格というか人物像がはっきりせず、そこが残念でした。
エルヴィスってどういう人だったの?という、単純な疑問が解消できなかったんですね。
とはいえ、エルヴィスを演じた役者さんは、初々しくてとても素敵でした。
ヘアスタイルが特に良かった。
トム・ハンクスが悪役にハマっていたのが、意外性があってよかったというのもここに残しておきます。
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私、エルヴィスは10代のころ、FMラジオからカセットテープにエアチェックして、繰り返し聴いていました。
エルヴィスはすでに亡くなっていたんですが。
ロックンロールとかロカビリーが大好きですし、80年代は横浜銀蝿とかローラー族とか、日本でもロックンロールは人気でしたね。
今さらながら、ロックンロールが黒人音楽であるR&Bと白人音楽であるカントリーウェスタンの融合であることを知りました。
それぞれの音楽が好きなので、ロックンロールを好きなのは当然でした。
エルヴィスは、父親が法を犯したことで、黒人が多く暮らす地区の白人居住区に移り住むことになりました。
そこで黒人が集う粗末な教会で、強烈なリズムとダンスのブルースやゴスペルと出合い、影響を受けます。
後に、エルヴィスの歌い方が公序良俗に反するとして警察沙汰になり、世間を騒がせるのですが、今では卑猥とまでは感じない腰フリです。
エルヴィスは「憧れのものになりきっていた」と、子ども時代を回想していました。
ヒーローやスターのモノマネをするだけでなく、「なりきっていた」と。
エルヴィスはジェームズ・ディーンを敬愛していましたのに、役者としては評価されなかったのは残念だったでしょう。
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映画では、エルヴィスの曲がお腹いっぱいに聴けると期待していましたが、『ザッツ・オールライト(、ママ)』が、オリジナル曲のシーンも含めて何度か演奏されているように、曲を厳選しているのが、他のジュークボックス映画と違うと感じました。
私の好きな『ジャージー・ボーイズ』なんて、これでもかっていうくらい、場面ごとに見事に歴代のヒット曲を合わせていますから。
『ザッツ・オールライト(、ママ)』は、エルヴィスの心配性の母親との関係を強調する役割もあったのかなとも思います。
私の大好きな曲です。
ところが、帰り道はなぜか
”ブルー、ブルー、ブルースウェイシュー、ベイビ”
と口づさんでいましたが。
またね。