ずずぶろぐ

ていねいでない暮らし

エッセイ『生きるために、捨ててみた。』から学ぶ断捨離 その18 冒険の船、居心地のいい家、エゴサ編

こんにちは、ずず(zuzu)です。

今日もだいたひかる著『生きるために、捨ててみた。』について、語っていきまするぜよ。

”3人で冒険の船を漕いでいきたい”

だいたさんが本書を執筆したのは出産前で、この項目を書いたのは妊娠8ヶ月に入ったころでした。

なので、出産への思いが多く綴られていますが、断捨離については次のように言及されています。

 子供ができて片付けはどうなったかというと、一気にピッチが加速。あんなに持っていたモノに対する執着がなくなり、私の過去のモノより、未来の子供のモノという気持ちになり、あまり迷わず捨てられるようになりました。

 株式会社幻冬舎発行 だいたひかる著『生きるために、捨ててみた。』(2021年)より引用、以下同じ

このとき、だいたさんが描いた出産後のイメージは、次のとおりです。

 今までは、自分と夫だけの暮らしだったので、自分が中心の人生でしたが、これからの主役は子供。無事に地球に生まれてきてくれたら、私と夫が水先案内人になって、いいところをたくさん見せてあげたいし、いろんな体験をさせてあげたい。家族3人で一つの船に乗って、冒険の旅に出ていくようなイメージです。

 夫は舵を取る船長で、私は風を読み、「こっちのほうが楽しそうだよ」と船の針路を決める副船長。子供は気楽な乗組員。そうやって3人で楽しいほうへ、楽しいほうへと船を漕いでいけたらいいなと思っています。

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家族を船旅に例えるなんて、児童文学の世界みたいですね。

本書には、シンプルでとっても素敵な挿絵が添えられていて、文章の内容をビジュアルでほんわか伝えてくれています。

イラストはこの項目が最後になるのですが、家族3人で船旅をしている絵が添えられています。

このイラストの中のだいたさんは、帽子をかぶって、(非モテの)ボーダーTシャツを着ていて、私が持っているだいたさんのイメージそのものでした。

”家族が居心地のいい家を作っていく”

今後は、お子さんの成長を見守るため、仕事をセーブすることを考えていただいたさん。

お母様が「人生で一番、子育てが楽しかった」とよくおっしゃっていたので、だいたさんも子育てを中心とした生活にしたい気持ちが強かったとのことです。

そして、片付けの面でも精神面でも、”家族みんなが居心地のいい暮らし”を作っていきたいと思ったそうです。

 私にとっても、夫は家族以外で初めて、言いたいことが言えた居心地のいい人。実は、人生で初めて両親以外で喧嘩ができた人でもあります。(後略)

病気の影響で体調が悪いときのためにレトルト食品をストックして、ご主人のために無理して食事を用意していただいたさんですが、ある日、ご主人から「ひかるちゃんは家にいてくれるだけでいいんだよ」と言われたそうです。

それからは朝起きたときに「今日はダメな日だな」とわかったら、素直に伝えられるようになれたそうです。

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なんと奥ゆかしいだいたさん。

言いたいことがあっても遠慮するような控えめな性格だから、何気ないことをユーモアに変える芸でブレイクできたのでしょうね。

子育て時代が一番楽しかったというのは、元職場の先輩方が口を揃えて言っていましたね。

子育てって”推し活”のように、自分のことは二の次で、全身全霊で子どものことを考え、世話をするんですから、本当にすごいことです。

私だけでしょうかコラム4 "夫婦の絆を深めるエゴサーチ"

ブログを運営していると、たくさんのアンチコメントが届くそうです。

それに対するだいたさんの返しは秀逸なので、詳しくは本書のこのコラムを読んでいただきたいです。

 世の中には何を考えているかわからない人はたくさんいます。でも、そんなことをいちいち気にしていたら、表に出る仕事をするなという話になるから、こんな意見の人もいるんだな〜とやり過ごしています。まともに受け止めていたら体がもちませんから。だけど、こういうアンチコメントがかえって、パワーになることもあります。

 それは夫婦喧嘩をしたとき。私は夫と喧嘩をすると、自分の名前を検索する、いわゆるエゴサーチをします。(後略)

なぜなら、エゴサーチで敵の多さを知り、家族くらい味方になって団結しないといけないと、強く思えるからだそうです。

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有名人ともなると、お金が入って特別扱いされる反面、イヤなこともたくさん起こると思います。

だからこそ、家族とだけはいい関係を保ちたいということ、すごくわかります。

そこは、一般人も同じですね。

それなのに、距離が近い分、いがみ合うのも身内だったりするので、気をつけたいですね。

 

これで、本書の本編についての感想は終わりです。

残りのあとがきと写真で、本書からの学びは完了する予定です。

またね。