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ていねいでない暮らし

エッセイ『生きるために、捨ててみた。』から学ぶ断捨離 その17 母、夫、不妊治療編

こんにちは、ずず(zuzu)です。

今日もだいたひかる著『生きるために、捨ててみた。』について、語っていきまーす。

”反発も悲しみもがんも、すべて受け止めてくれた母”

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若いころは親に反発したとしても。

社会の荒波に揉まれると、無償の愛を与えてくれ、自分の幸せを心から願ってくれるのは、親しかいないことに気づいていきますよね。

ここで感じるのは、だいたさんが、”すべて受け止めてくれた”のは"母"と言っていること。

ここに激しく共感しました。

”父”じゃないところがね(笑)

"「迷惑をかけられたい」と言ってくれた夫"

 1度目の結婚が約1年で終わったこともあり、自分は結婚には向いていないのかなと思っていました。お祝いしてくれた周囲の人たちに恩を仇で返すことになって、安易に結婚しすぎたかなと反省。これから先はひとりで生きていこう、自分の好きなことをやっていこうと思っていたとき、するするっと今の夫が現れました。

 株式会社幻冬舎発行 だいたひかる著『生きるために、捨ててみた。』(2021年)より引用、以下同じ

今のご主人との出会いは文房具のイベントで、そこで意気投合したそうです。

最初のデートのご飯はなんと8時間で、だいたさんはてっきりドッキリだと思い、ご主人がお手洗いに立つたびに、カメラとマイクが仕込まれているのかと、真剣に探しまわったそうです。

そして、3回目のデートでプロポーズを受けたときは、結婚詐欺かと疑ったとのこと。

付き合って半年で入籍しましたが、頼りになる方だそうです。

 がんになって、夫の人間的な大きさ、奥行きの深さ、真面目さ、転んでも諦めない前向きさをしみじみ感じました。自分がバツイチなうえに、彼とは同棲もしないで結婚したから、一緒に生活したらどんな風になるのだろうと、不安に思わなかったといえばウソになります。だけど、いざというときはこんなに頼りになるなんて。私は一度結婚に失敗して、結婚には向いていないと思っていたけど、神様が男を見る目だけは残してくれたのかもしれません(笑)。

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だいたさんはおそらく、友だちを作るより、家族を作るほうが得意なのでしょう。

とても家族を大切にされていますよね。

”「死んでもいいからやってみたい」不妊治療へのチャレンジ”

この項目はセンシティブです。

だいたさんご自身の不妊治療について書かれていますが、わかる人には”ああ、あれね”って感じでしょうが、私はそのあたりの知識がなく、乳がんの治療と不妊治療は真逆のアプローチというのは理解できる、といった程度です。

 当然、不妊治療はそこで強制終了。治療期間は2年半ほどでしたが、かかった費用はおそらく1千万円近かったと思います。今まで何に対しても一生懸命になれなかった私がいちばん頑張ったのが不妊治療でしたから、未練しかありませんでした。しかし、命あってのことなので、乳がん治療を優先することにしました。

そうして、受精卵をたった一つ残し、乳がんの治療に入りました。

しかし、がんが再発。

翌年、遺伝子検査を行い、遺伝性のがんでないことがわかったため、不妊治療を再開する決心をします。

医師に不妊治療の再開を相談すると、

「たった一度の人生ですからね」

と言ってくれたそうです。

 私にとって、たった一つ残してあった受精卵は、まるでドラゴンボールのような存在でした。宝物がそこにあるなら迎えに行きたい。生きているうちに、やっておきたいという気持ち。もちろん、怖いか怖くないかと言われれば、それは怖い。けれど、これまでに何にも熱くなれなかった私が、死んでもいいからやってみたいことがあるって、幸せなことだと思ったんです

 妊娠がわかると、すぐにブログで妊娠を発表しました。すると、祝福の声もたくさんいただきましたが、普通は安定期に入ってからとか、心拍を確認してから発表したほうがよかったのでは、というようなご意見もいただきました。きっと途中でダメになる可能性を考えてそう言ってくれたんでしょうね。でもがんになってからというもの、目の前の一日を大切にしたい、その時その時を受け止めたいと思うようになっていた私にとっては、今何が起こっているかが大切だったんです。だから真っ先に公表しました。

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この項目はちょっと感動してしまいました。

妊娠&出産、心の底からおめでとうございますとお伝えしたいです。

死んでもやってみたいことがあるなんて、それをご主人が受け止めてくれるなんて、幸せですよね。

”命より大切なものはない”と言われます。

それはある意味真実ですし、犬や猫にはてはめると本当にそうだと思いますが、人間の場合は必ずしもそうとばかりはいえないというのが私の考えです。

”死んでもいいからやってみたかった”と素直に本書に記しただいたさん、素敵です。

 

私は死んでもいいからやってみたいことはないけど、死ぬ前に必ずやっておきたいことは”断捨離”です。

やましたひでこさんの”ウチ、”断捨離”しました!”の再放送を観ながら、断捨離がんばろうと改めて奮起したところです。

またね。