※この記事は映画のネタバレを含みます。
こんにちは、ずず(zuzu)です。
先日、新作映画『ベイビー・ブローカー』の感想をブログに残しました。
ここ数日、テレビをつければ作品のプロモーションを目にします。
私が鑑賞した6/29は、NHK『クローズアップ現代』に是枝監督が登場しました。
それで、映画を観てモヤモヤしたシーンについて、どうしても考えてしまうので、ブログに吐き出してスッキリしようと思います。
なぜ、女性刑事は”現行犯逮捕”にこだわったのか
ベイビー・ブローカーとして人身売買を繰り返す男たち。
女性刑事が証拠主義で逮捕せず、現行犯逮捕にこだわったのは、
”買うヤツがいるから、売るヤツがいる”だけが理由でしょうか。
「あの人たちは親にはなれない」
と、女性刑事が母親によどむことなく言い切った言葉の背景には、女性刑事自身が正規のルートで養子を待ち望んでいたことがあったのではと推察します。
人身売買は、倫理上や当事者間だけの問題ではなく、養子を希望する夫婦にとっても深刻な問題であることを伝えたかったのではないかと感じました。
わからないのは、母親が赤ん坊をボックスに入れなかったこと
降りしきる雨の夜、母親は赤ちゃんポストの前の地面に、自分の子を置き去りにします。
その様子を見ていた女性刑事たちが、このままでは死んでしまうと、その赤ちゃんを赤ちゃんポストに入れるのです。
後に、女性刑事が母親に、
「なぜ赤ちゃんポストに入れなかったのか?」
とたずねますが、母親は、
「わからない」
としか答えませんでした。
女性刑事はそれ以上たずねませんでした。
私は、女性刑事にもっと突っ込んで聞いて欲しかったので、イラッとしました。
でも、実際はそんなものかもしれません。
赤ちゃんの父親の殺人をチンピラに依頼して、殺人が実行されるであろう夜、赤ちゃんだけは安全なところに預けたいという気持ちと、誰にも渡したくないという気持ちと、いろんな気持ちが入り混じって、母親の未熟さ、不安定さが、我が子を雨の中置き去りにするという行為に結びついたのでしょうか。
うーん、ここはわからないな。
もしかして、見逃したシーンがあったのかもしれません。
もう1回観たほうがいいかな(笑)
またね。