こんにちは、ずず(zuzu)です。
前回は、10回目のレッスンで見事(笑)3曲合格した話を綴りました。
今日は、新曲を2曲練習し、11回目のレッスンで初披露したことを書きますね。
名曲『ふるさと』と『美しく青きドナウ』
先生から、いつものグレード課題曲集ではなく、別の楽譜集をやってみようとの提案があったので、手持ちの楽譜集からグレード9級の『ふるさと』と『美しく青きドナウ』を選んで練習しました。
『ふるさと』は、日本人なら誰もが知る歌ですよね。
楽譜集には演奏のポイントとして、
ふるさと
文部省唱歌を代表する一曲で、当初は作者が明かされていませんでしたが、作詞が髙野辰之、作曲が岡野貞一と言われています。『朧月夜』や『春の小川』も同じく二人の作品で、今日でも親しまれ歌い継がれています。髙野が故郷の長野県を思い作られたとも言われる、郷愁溢れる曲です。
故郷を遠く離れ、懐かしむ想いや、志しを高く持った若者が力強く前へと進んでいく様子を思い描きながら、ピアノを中心としたオーケストラサウンドにアレンジしてみました。ソロ演奏の他、合唱等の伴奏としても活用できる構成です。原曲の歌詞の意味合いや語感を意識し、ひとつひとつのフレーズをレガート奏で丁寧に弾いてください。また、所々右手をL.K.で演奏する箇所があります。ポジションの移動に留意してスムーズな演奏を心がけましょう。
株式会社ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス発行『STAGEA ポピュラー・シリーズ(グレード9〜8級) Vol.58 ステージ・セレクション BEST』(2019年12月1日初版発行)より引用
『ジャンバラヤ』を練習していた頃、左足が痛くなると、『ふるさと』をベース抜きで両手で弾いてみたりしていました。
両手だけでの練習は禁止されているけど、脚が痛いのだから仕方ないということでお許しください。
『ふるさと』には、お気に入りのコード進行があります。
ラストから数えて5〜6小節目の、D7からCへ変わるところ。
壮大な感じがして、子どもの頃にヤマハのメロディーは好きだな〜と感じた時と同じ感情がうわーっとよみがえりました(ヤマハの回者ではありません)。
好きなのはここだけなんですけどね(笑)
曲の終盤は、軍隊行進曲のようなアレンジがなされているんです。
このご時世、書いていいのか迷いますが、祖国を守るために戦っている国にイメージを重ね、思いを込めて力強く練習しました。
一刻も早く終戦となりますように…
そして、『美しく青きドナウ』。
ウインナー・ワルツの名曲中の名曲ですよね。
楽譜集の演奏のポイントは、
美しく青きドナウ
1867年にヨハン・シュトラウス2世によって作曲されたワルツでとても人気が高く、オーストリアでは「第二の国家」とも言われています。年始に行われるウイーン・フィルのニューイヤーコンサートでは、アンコールの定番曲として知られています。
ワルツの優雅さ、拍子感を大切に、流麗かつ堂々と演奏してください。Aの頻繁なレジストチェンジではタイミングに留意しつつ、MEMORY1やMEMORY3のメロディーをレガート奏でたっぷりと弾いてからMEMORY2の合いの手のフレーズへと自然に受け渡してください。またMEMORY2U.K.のスタッカートは音色が木管楽器中心ですので軽やかにハネるようなタッチで。一方、MEMORY11U.K.には金管楽器も入っていることを意識して少し重めに感じてみるなど、同じアーティキュレーションでも場面ごとに工夫をすると表現に幅が出てくると思います。
株式会社ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス発行『STAGEA ポピュラー・シリーズ(グレード9〜8級) Vol.58 ステージ・セレクション BEST』(2019年12月1日初版発行)より引用
もし私がウィーンフィルのニューイヤーコンサートに行けたとして、『ドナウ』が聴けなかったら、それはそれはガッカリするでしょうね。
で、超個人的な笑っちゃうエピソードなんですが、『ドナウ』はうちの父(81歳)が昔から大好きな曲なのです。
私はピアノを習わせてもらいましたが、我が家はクラッシックなんて柄でもない、およそ音楽とは無縁の家庭で、私が歌謡曲のレコードを買ってきても、それを再生するステレオがなかったくらいでした。
今でこそ老人会で、謡曲や下手な演歌のカラオケを楽しんでいる父ですが、
「この世で一番好きな曲は何?」
と問えば、おそらく、
「ヨハン・シュトラウス2世の…」
と即答するでしょう。
エレクトーンの練習の一環として、『ドナウ』を演奏するオーケストラの動画を聴いていると、
「いい曲聴いてるねー」
と即反応されてしまいました(笑)
月並みの表現ですが、世界中の人々に時代を超えて愛されている曲ですね。
2週間じっくり練習したはずが
11回目のレッスンは、10回目のレッスンから2週間後だったので、十分練習できました。
なので結構自信があったのですが、初めに弾いた『ふるさと』はグダグダになってしまいました。
かなり弾き込んでいたつもりでしたが、先生の前では実力(?)が発揮できませんでした。
先生からは、
「やはりリズムがズレますね。それと、メロディーラインのスラーとスラーの間をきちんとブレスしましょう。さらに、Aメロの左手の二分音符の長さが短いですね。2拍分しっかり伸ばしましょう♪」
との指摘が。
リズムがズレるのは『愛のロマンス』のときと同じ、ブレスがないのは『シェリト・リンド』で息苦しいと言われたときと同じ、二分音符の長さが不十分なのは『愛のあいさつ』の伴奏のときと同じで、学んでいない私でした。
また私が、
「Bm(ファ#シレ)でいつも引っかかってしまうんです」
とグチると、
「G(ソシレ)→Bmは、ソをファ#にするだけですよ♪」
とさらっと言う先生。
なるほど〜と感心する私。
「『ふるさと』はサポート付じゃないですか! こちらでも弾いてみましょう♪♪♪」
とやけに楽しそうな先生。
『ふるさと』はレジストデータがサポート付とサポートなしの2種類がついていて、サポート付は原曲とかけ離れた独自のアレンジでゴージャスな伴奏(主観です)でした。
「(私の下手な演奏では)うるさいですよ」
と言ってはみましたが、先生が乗り気なため、嫌々弾く羽目に。
「悪くはないですよ♪」
が先生の感想でしたが…
続いて弾いた『ドナウ』は、出だしを2回やり直すも、『ふるさと』よりもっとグダグダになってしまい、ヨハン・シュトラウス2世に申し訳なかったです。
先生は首を傾げながら、
「ブン・チャッ・チャッの拍が感じられませんね…」
と一言、『シェリト・リンド』のときと同じ、二度と聴きたくなかった言葉を発したのでした。
『ドナウ』で拍を感じられないってある?
最低の演奏だーーーーショック。
「ピアノでは身体を動かさないように指導されていたかもしれませんが、身体を動かしてリズムを取ってもいいですよ♪」
とのこと。
当時、”身体を動かして弾いていいのは上級者だけ”と思っていた節はあります。
「それと、ここは音が違っていましたね。しるしをしておきますね♪」
ベースのドを、わざわざラと弾いて、複雑にしていたのでした!
『ジャンバラヤ』のときと同じく、またもやベースのへ音記号をト音記号読み…
なんとも不名誉なハナマルを頂戴しましたので、自ら赤ペン先生しておきました。
長くなってしまいました。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
次回は、12回目のレッスンで、再度この2曲を弾いたことについて書く予定です。
またね。