ずずぶろぐ

ていねいでない暮らし

【本/推し】『ELVIS What Happened?』第5章の感想など<その2>

こんにちは、ずず(zuzu)です。

今日は昨日に引き続き、暴露本『Elvis:What Happened?』の第5章の感想などを綴っていきます。

zuzuzblog.hatenablog.com

第5章では、エルヴィスが美しすぎるファンの女性ジェーン(仮名)に、クスリを飲ませて一騒動起こしたことの顛末を、ソニーが回想しています。

エルヴィスはジェーンにクスリを飲ませていながら、自分には責任はないというとんでもない主張をし、ジェーンに責任を転嫁します。

しかも、周囲には”彼女はお酒を飲み過ぎた”とウソを言うのです。

相変わらず問題に向き合おうとしないエルヴィスに、一途に想いを寄せるジェーンと、娘の気持ちに寄り添う母親のことを考えて悲しくなってきたところ、

Then Sonny grows sad.

Dunleavy, Steve . Elvis: What Happened? (p.50). Ballantine Books. Kindle 版. より引用

なんと、同時にソニーも悲しんでいました(笑えない…)

 

この件については、無責任なエルヴィスもさすがにマズイと感じたようで、しきりに'男性'を頼って電話をしていたそうです。

ジェーンには、電話1本入れていないのに。

母娘はエルヴィスからの1本の電話を、どれほど待っていたことでしょう。

エルヴィスは厄介な問題が起こるたびに、その’男性’を頼っていたとのこと。

第5章では’男性’の正体は明かされておらず、男性はヴァーノンか?、パーカー大佐か?、弁護士か?、それとも本物のマフィアか?

早く先が読みたくなるような仕掛けになっています。

そして、第6章以降に、第3、第4のジュディやジェーン、ジャネット(仮名)やジェニファー(仮名)が登場するのか、想像するだけで震えてしまいますが、怖いもの見たさで読んでしまうと思います。

 

エルヴィスの、問題と向き合わず先送りしてしまう性質については、プリシラも言及していました。

このことについて考えていることがあるので、後々ブログに書こうと思っています。

しかし、エルヴィスがジェーンの気持ちを踏みにじるような態度は、’人でなし’としか言いようがありません。

ところが、第ソニ5章の最後で、ソニーはエルヴィスのことを’歩く薬局’と言っているんですね。

これって、'行商'なのか、’移動式店舗’なのか、'密売人'なのか不明ですが、いずれにしても一応'人'ではあるようです(笑)

またね。

【本/推し】『ELVIS What Happened?』第5章の感想など<その1>

こんにちは、ずず(zuzu)です。

今日は暴露本『Elvis:What Happened?』の第5章の感想などを綴っていきます。

第5章は、ソニー・ウェストの語りです。

1971年春、レイク・タホでのショーで、エルヴィスは客席の前から2列目の美しい女性に目を止めます。

ジェーン・ロバートソン(仮名)という、とにかく美しくて可憐な女性だったそうですが、ソニーの説明では具体的な絵が浮かばないので、ギリシャ彫刻の若い女性を想像するしかありません(笑)

ショーが終わるとエルヴィスは開口一番、”あの美しい女性は誰?”とジェーンについて話題にしました。

エルヴィスがステージ上でジェーンにアピールしているのに気づいていたソニーは、エルヴィスを喜ばせようとジェーンを探し当て、楽屋に連れてきました。

この時点で、第3章のジュディ(仮名、ソニーの奥様と同名、笑)の一件があったにもかかわらず、懲りないソニーにハラハラしましたが、あれから9年後ですし、その間もヤバいことがたくさん起こったと思うので、まあ仕方ないかなと。

ジェーンはエルヴィスの大ファンで、お母さんと一緒にショーを観ていました。

そして、お母さんだけが帰路につきます。

つまりエルヴィスは、ジェーンをお持ち帰りしたんですね。

で、少々ネタバレですが、ジェーンにクスリを飲ませてしまうんです。

 

プリシラプレスリー著『Elvis and Me』でも、1962年のクリスマス休暇に、西ドイツから初めてグレイスランドを訪れたプリシラが、エルヴィスからクスリを勧められて2日間眠り続けたことがありました。

同じく『Elvis and Me』の中で、エルヴィスは何でも仲間と一緒にすることを好んだとありましたが、さすがにクスリを共有することはできなかったのでしょう(好奇心に負けて、L/S/Dをみんなで試したことはあったとのこと)。

クスリを一緒に楽しむことを前提として、自分を崇拝する女性をプライベートルームに招いていたのかもしれません。

まるで女性で人体実験をしていたかのようです。

 

エルヴィスがジェーンにクスリを飲ませたことで起こった騒動に対し、エルヴィスが取った態度がエグすぎてソニーは激怒しますが、話はそれだけに留まらず、思いも寄らない展開となります。

今日はここまでにして、続きを書きたいと思います。

またね。

【大人のエレクトーン】レッスン35回目 伸び悩み…

こんにちは、ずず(zuzu)です。

エレクトーンのレッスンに行ってきました。

今回はかなり練習したので合格できるかなと期待していたのですが…

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初めに弾いたのは、8級の『ファンタスティック・ディズニー・メドレー』。

少しは気持ちを込めて弾けるようになったものの、苦手意識が強く、及び腰になってしまいます。

先生の前で弾くとそれがてきめんで、ガタガタになってしまいました。

気をつけてはいたものの、『星に願いを』の6、7小節目の右手のリズムが合いません。

先生からは、焦って速くなってしまうので、[MEMORY2]のリズムだけでよく音を聴いて合わせる練習をするように言われました。

もひとつ、『小さな世界』では、[Dメロ]の6小節目の最初の[ミ]の音が、スタッカートでないのにスタッカートになってしまっているとのことでした。

過去のレッスンでは、スタッカートがスタッカートになっていないところがあると指摘されたため、スタッカートにばかり気を取られていておかしくなっていたようです。

「もう一度弾いてみましょうか♪」

と言われたので、もう一度通して弾きましたが、結果は同じくダメダメで、当然合格はなしでした。

『ファンタスティック・ディズニー・メドレー』、曲は嫌いでないのに、なぜかしっくりこないんですよね…

 

続いて、先生からもらった一段譜の『ジングル・ベル』を弾きました。

この曲では、初めてエクスプレッションペダルについている左右のフットスイッチを使用しますが、練習を重ねてもスマートに使いこなすことができません。

フットスイッチを使うたびに身体が動いてしまい、つられてエクスプレッションペダルまで動かしてしまって、ボリュームが変わってしまったり、リズムがぎくしゃくしたりします。

案の定、先生の前でも不自然に大きく身体を動かしたので、カッコ悪いったらありゃしない(笑)

しかも、音源が[1]から[2]に変わる直前の[G7]のベースを、本来[ソ]のところ[ド]で弾いているとの指摘を受ける始末…

練習していてなんか変だとは感じていましたが、弾き続けているうちに違和感が薄れてしまって、自分では間違っていることが分かりませんでした。

フットスイッチはサラッと操作できるようになるまで、練習して慣れるしかないですね。

というわけで、なんと『ジングル・ベル』も不合格でした(泣)

 

『ファンタスティック・ディズニー・メドレー』が思うように弾けないため、来週のレッスンも新曲は練習しないことを先生に告げると、先生から新しいクリスマスソングを弾くことを提案されました。

どの曲にするかと楽譜集を眺めていると、

「『きよしこの夜』は知っていますか?」

と聞かれたため、

「???もちろん知ってます。讃美歌みたいな曲ですよね」

と答えると、

「最近の子どもは『きよしこの夜』を知らないんですよ。『あわてんぼうのサンタクロース』はみんな知っていて好きなんですけど」

「『あわてんぼうのサンタクロース』???えっ、知らないんですけど」

と言うと、先生がメロディーを口ずさんでくれましたが、聴いたことがありません。

「それなら『きよしこの夜』にしましょう。この楽譜集の中で私が一番いいなと思う曲なので。この曲はリズムがないので、自分のペースで弾けますよ♪」

リズムがない、つまり私向きってことか(笑)

「あっ、山下達郎の『クリスマス・イブ』がある!(弾きたい!)」

と言うと、

「これは…」

と先生。

はい、技量が不足していると言うことですね(笑)

 

家に帰って、『あわてんぼうのサンタクロース』を聴きましたが、やはり聴き覚えがありませんでした。

聴いてみて、西洋の曲に日本語の詞をつけたものかと思いましたが、純国産でした。

小学校の音楽の教科書に載っているそうで、それなら影響力は半端ないですね。

と言うことは、『きよしこの夜』ではなく『あわてんぼうのサンタクロース』を弾いたほうがよかったかなと思いましたが、あとの祭りです。

またね。

【本/推し】『ELVIS What Happened?』第4章の感想など

こんにちは、ずず(zuzu)です。

今日は暴露本『Elvis:What Happened?』の第4章の感想などを綴っていきます。

第4章では、エルヴィスの後年にボディガードを務めたデイヴ・ヘブラーが、エルヴィスとの出会いについて語っていますが、これは爆笑しました。

デイヴはメンフィス・マフィアの中では数少ないヤンキー(アメリカ北東部出身の白人)で、年齢はエルヴィスの2つ下、ごく平均的な体格、物静かで知的な話し方をし、お酒はそんなに飲まない、そして空手の達人です。

エルヴィスとの出会いは1972年秋、空手の師匠エド・パーカーのサンタモニカの道場でした。

諸問題に対処できると師匠にみなされたらしいデイヴは、エルヴィスとペアを組みことになりました。

そのときのエルヴィスの動きが緩慢で、足元がふらついていたので、飲酒しているのかと息を嗅ぎ、そうではないと確認したそうです。

その日、即興で試合をすることになり、デイヴはエルヴィスのレフリーを務め、エルヴィスが勝利したことで、運命の歯車が回り出します。

 

出会いから2日後、師匠のエドから、エルヴィスがロサンゼルスから離れた場所でデイヴが共同経営する道場を訪問したいと希望しているとの電話が。

その日の午後4時にエルヴィスはやって来ましたが、その時の印象が強烈だったようで…

宮殿の近衛兵を従えるように登場し、それ以上にエルヴィスの外見が見ものだったそうです。

暖かい日だったにも関わらず、黒地に赤いパイピングの厚いコートを羽織り、全ての指にリングをはめ、巨大な羊の頭の形をしたネックレスを身につけ、極め付けは頭にターバンを巻いていました。

そして、厚いコートの下には空手着を着ていたのです。

この奇想天外な格好はさすがに場違いで、他の生徒たちは呆れていたようです。

しかも、首からピストルのケースを下げていたとのこと。

デイヴにはターバンの理由を、”髪をシャンプーしていないので、ボサボサだから”と伝えたそうです(笑)

ここまでくるともう異常としか言えませんが、ネット上でターバンをかぶった赤いコートのエルヴィス@道場を発見し。それはそれで似合っていて、悪くなかったです(笑)

 

エルヴィスは空手をとても楽しんでいて、興味を持っていたらしいのですが、足元はふらつくし、大量に汗をかいて、目は潤み、熱があるようで、明らかに様子がおかしかったそうです。

エルヴィスが道場から立ち去ると、他の生徒がデイヴに放った言葉こそが第4章の主題でしたが、それは伏せておきます。

ーーーーーーー

エルヴィスはお金もあれば仲間もいるということもあり、非常に多趣味です。

その中でプリシラが一番評価していた趣味は”乗馬”でした。

が、私は空手に一票。

エルヴィスが空手をしている動画を見ると、長身で足が長くて(関係ないか…)、髪を黒く染めている分、空手着がよく似合って、演技っぽくはあるけれど、とてもカッコいいです。

亡きレッドや他のメンバーと組んでいる動画もあって、見入ってしまいました。

西ドイツで始めた空手を、晩年体調が悪化するまで長期間続けていたことは、心技体それぞれに得るものがあったのだと思います。

またね。

【ペットロス】老犬の一周忌にコロナワクチン接種

こんにちは、zuzu(ずず)です。

11/21は老犬の一周忌でした。

祭壇は”ブルークリスマス”をテーマに模様替えしましたがイマイチなので、クリスマスまでにもう一度いじってみようと思います。

夕飯はスシローでお寿司をテイクアウトして、家族で食べました。

感傷に浸るかなと警戒していたのですが、そんな余裕はありませんでした。

 

老犬の一周忌にうっかり、4回目となるコロナワクチンの接種を予約していたのです。

1、2回目はファイザーで副反応は全くありませんでしたが、3回目のモデルナで予期せず高熱が出て参りました。

3回目の接種を教訓に、約3日分の食糧の備蓄と雑事を済ませ、1〜2日寝込んでも体制に影響が出ないようにしましたが、内心不安で仕方ありませんでした。

お風呂と夜のストレッチはパスして、いつもより早く寝ました。

ワクチンの副反応への対応を気にしすぎたため、良くも悪くも老犬の一周忌は慌ただしく過ぎ去りました。

 

ありがたいことに、4回目のファイザーの副反応は出ませんでした。

昨日と今日は、差し迫ってやらなければならないことがないので、ゆっくりできます。

昨日は、ほぼ1日家に引きこもって『Elvis:What Happened?』を読んでいました。

エレクトーンの練習もたっぷり2時間。

が、夜になって母が具合が悪いと言い出し…

今日は祝日なので、救急病院に行くことがないよう祈っています。

 

またね。

映画『エルヴィスとニクソン 〜写真に隠された真実〜』(2016年)<その5>ちょいワルソニー

こんにちは、ずず(zuzu)です。

今日も映画『エルヴィスとニクソン』について語らせてください(笑)


www.youtube.com

ロサンゼルスから商用機で無事ワシントンD.C.に到着したエルヴィスとジェリー・シリングは、ワシントン・ホテルの部屋で、グレイスランドからニクソン大統領への手土産を持参したソニー・ウェストと合流します。

ソニーが到着したときエルヴィスは仮眠中で、ジェリーとソニーは再会を喜び合い、近況報告をしますが、ソニーの不用意な言葉がジェリーの古傷にふれてしまいました。

映画ではそのつらい出来事が、ジェリーがエルヴィスから独立するきっかけとなったようです。

実際はどうだったのかも知りたいので、ずっと先になってしまいそうですが、ジェリーの自伝も読んでみたいです。

 

寝ているエルヴィスをソニーに頼み、ジュリーは交際中の女性に電話をかけます。

電話を切ってエルヴィスの様子を見に行くと、寝ているはずのエルヴィスが消えていました。

ソニーはソファーでうたた寝してしまい、その少しの間にエルヴィスはいなくなっていたのです。

ここでジェリーはソニーに文句を言い、バツの悪いソニーは、

「怒るなよ」

と返しますが、このへんのふたりの演技が助さん格さんさながら、絶妙です。

しかし、ソニーも悪いが、黙って出かけるエルヴィスはもっと悪い。

ジェリーが自動車電話に連絡すると、エルヴィスは運転手と一緒に外出していました。

お腹が空いたエルヴィスがやって来たのは、黒人が集うドーナツ店でした。

エルヴィスはひとりで入店しますが、'ルシール'が一緒だと宣言せざるを得ないほど、白人が利用するには場違いな店でした。

たとえエルヴィスであっても、おちおちドーナツを食べていられない店が存在することが、このシーンでわかります。

ともかく、ハリウッドで仕事中のジェリーを無理やり旅のお供にしておきながら、書き置きもせず、勝手に単独行動するエルヴィスは本当に身勝手です。

察するに、エルヴィスはホワイトハウスへの旅は、本当はひとりでやり遂げたかったのでしょう。

 

ちょっとおもしろいのは、エルヴィスは人目につかないようホテルの裏口から出入りします。

その途中にホテルの従業員用の休憩所があり、そこの自販機でM&M'Sを買って、その場でワイルドに口に入れました。

 

ホワイトハウスでは、ドワイト・チェイピン大統領補佐官との事前打ち合わせで、ソニーは、

「(エルヴィスのための)スナックもいいものに」

と要求しますが、エルヴィスは別室で同時に行われた、バド・クロー内務担当官との打ち合わせの中で、

「M&M'Sは好物だ」

と言っているのです(笑)

M&M'Sといい、ドーナツといい、”エルヴィスはやはり甘党だった”というエピソードですが、私はタバコ吸ってたほうが太らなかったかも…などと、しょーもないことを考えたりしました。

 

このあと、ニクソンとの面談が始まりますが、エルヴィスはリサ・マリーとプリシラの写真をニクソンに見せた後、続けてメンフィスマフィアの集合写真を見せます。

「マスコミからメンフィスマフィアなどと呼ばれるが、そんなんじゃない。記者たちが広めたウワサです」

とエルヴィスが言うとニクソンは同意し、自分の経験を踏まえ、

「金を握らされば人は何でも話す。平気で他人の名声を汚すんだ」

と言いました。

このとき、ジェリーとソニーは大統領執務室の外で待機していましたが、これはのちに暴露本を出版するソニーに向けた皮肉です。

 

でも、お金だけではなかったような気がするんです。

それが知りたくて今『Elvis What Happened?』を読んでいます。

この映画が封切られて1年後に、ソニーは78年の生涯の幕を閉じました。

高齢だったので、この映画を鑑賞したかどうかはわかりませんが、”とりあえずイケメンだったし、まいっか”と思ってくれていたらいいのですが。

 

映画では他にもソニーの失言がありましたので、次回以降書きたいと思います。

またね。

映画『エルヴィスとニクソン 〜写真に隠された真実〜』(2016年)<その4>旅は道連れ!?

こんにちは、ずず(zuzu)です。

今日も映画『エルヴィスとニクソン 〜写真に隠された真実〜』を観て感じたことを書いていきます。


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この映画を何度もリピートしていく過程で気づいたのは、ちょっとしたロードムービー仕立てであることでした。

ロードムービーが大好きなので、余計にワクワクしてしまったみたいです。

エルヴィスのホワイトハウスへの旅は、最初はひとり旅でした。

しかし、出発してすぐに元メンフィス・マフィアのメンバーでロサンゼルス在住のジェリー・シリングを頼り、ワシントンD.C.にはグレイスランドからソニー・ウェストを呼び寄せ、果ては運転手付きの旅になってしまいます。

それはまるで、エルヴィスが助さん、格さん(ふたりともカッコイイ♡)を両脇にたずさえて世直しの旅に出る黄門様のようでもあり、仲間を募って鬼退治に行く『ももたろう』のようでもありました。

要は日本人にしっくりくる、王道の旅物語なんですね(笑)

なので何度見ても美味しいのだと思います。

 

メンフィスの空港のカウンターでエルヴィスは、

「1人で商用機に乗るのは初めてなんだ」

と相談します。

このことは『Elvis and Me』でもふれていましたが、普段は自家用機で移動しているエルヴィスがたったひとりで商用機に乗ったことに、プリシラは驚いたようです。

私は単純に、現在はグレイスランドに展示されているリサ・マリー号を思い浮かべました。

そのとき担当したアメリカン航空若い女性スタッフを皮切りに、旅の途中でエルヴィスが出会った白人女性は、子どもから大人までみんなエルヴィスが大好き。

特にエルヴィスが好みそうな、(制服を着た)ブロンドの若く品の良い美人たちが皆、のぼせ上がります。

白人男性も基本は好意的でした。

ロスの空港では、自分のモノマネをするそっくりさんと出会います。

このシーンのエルヴィスとジェリーの表情が、それぞれ何とも言えずいいんです。

自家用機や自家用車での移動では出会えないような人と会ったり、アクシデントを経験することで、エルヴィスは大人の対応ができるようになったのかもしれません。

旅が人を成長させるのは、自分の常識が通用しない世界を体験するからなんでしょうね。

 

またね。